1話
夢小説設定
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「君、狙撃手向いてないよ。俺のサイドエフェクトがそう言ってる」
「……なにかの宗教勧誘ですか?」
―――――
初対面でそう言われた時は本気で危ない人かと思った。
お兄さんのサイドエフェクト喋るの?頭大丈夫?って言わなかっただけマシだったはずだ。
というか知らない人に狙撃手として全否定されたんですけど、これ誰に相談すればいい?東さんでもOKだろうか。
しかし百歩譲ってアドバイスだったと考えるなら、他のポジションを試してみるべきかもしれない。
正直成績が一切伸びないなというのは事実だ。というか伸びない以前にただのクソ。
だって大分長い間C級にいるもの。C級の中じゃ1番の古株だもの。弱いから全く注目されることもないけど。
こう見えてC級歴そろそろ3年近くだから。今中三で、中学校生活ずっとC級にいるから。相手には認識されてないけど同期のA級とかいちゃうんだぜ!
あっれー、入隊までは順調だったんだけどなー…。未だに辞めさせられないのが不思議なくらいですなー。グスッ。
それにしてもそっか、他のポジションか。考えたこともなかったな。だって私狙撃手がやりたかったし。しかし全くと言っていいほど才能がないのもまた事実。少しだけ試してみようかな…。
そして銃手への変更を申請した。ポイントは1000に戻ってしまったが、元々3000にすらいってなかったしスパッと諦めよう。
そして結果は惨敗だった。
なんで!?狙撃手向いてないって言ったじゃん!銃手でも変わりないんだけど!?
もしかして銃が向いてないの?射手か攻撃手になれってこと?いや射手は銃手と似たようなものだから攻撃手一択?
嘘やん。私、自他ともに認めるビビりチキン代表やぞ?ボーダーに入ったのは理由があるけど、近界民怖いから離れて戦える狙撃手選んだってのに、3年経って実は攻撃手しか選択肢なかったよ、とかふざけんなし。
いやいやいや。ちょっと待とう。落ち着け私。
こういうのは試してみないとどうにもならない。攻撃手への変更申請をして結果が出ればその時だ。
そうして私は攻撃手になった2ヶ月後にB級に昇格した。とても泣きたい気分になった。
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