ろくわ
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―――ここは何処だろう。
喫茶店で呪いについて話してた覚えはある。そして見えた呪いの中に前世で私を殺した奴がいて…それからの記憶がない。
壁にたくさん御札が貼ってある部屋。広さはワンルームくらいあるかな。
椅子に座らされていたけど特に拘束はされてない。体の不調もなく、唯一違うのは"周囲に呪いがいない"。
また見えなくなった?いやそうではないと感覚が告げている。多分隠れているか、この部屋にはいないのかもしれない。
ここって何の部屋なんだろうか。
椅子から立ち上がり壁一面に貼ってある御札に触ってみる。特に何も起こらない。触れたらバチッと弾かれるイメージだったのだけど、所詮想像だったみたいだ。
書かれている文字は……読めん。これ何語?
せめて携帯があったらグーグル先生が教えてくれたかもしれないのに、携帯は五条さんに会った日にご臨終したままだ。
というかもしかして私この部屋に放置されてる?それならせめて木製の椅子じゃなくて寝れるソファーを希望したい。長時間クッションもないこの椅子に座っているのはケツが痛い。
靴が脱がされてないってことはこの部屋土足なんだろうし。床に転がるのは抵抗がある。
うーん、暇だわぁ…。時計がないから時間もわからない。持ってた鞄とか置いてあれば教科書でも見ながら時間潰せるんだけど。
あ、でも私置き勉派だったわ。そんで教科書はズタボロだからどっちにしろ見れなかった。…暇だ!
しゃがんで床の汚れを確認してみた。綺麗に掃除されてて特に問題はなさそうだ。
よし、寝よう。土足の場所に寝転がるのは抵抗あるとかもうどうでもいいや。だってやることないし。外の草むらで昼寝するのとそう変わんないっしょ。
おやすみなさい。
「おーい、なまえ起きて」
「…あい…起きてる。起きてるからあと10分…」
「起きてないよね。二度寝はダメだよ」
「んー…?…あー、えっと…なんだっけ。……そう、五条さんだ」
「うん、五条さんだよ」
半分しか覚醒してない頭を頑張って働かせ、大きな欠伸をしながら伸びをする。その状態でゴロリと転がり、うつ伏せになると再び睡魔がやってきた。
「はいはい、寝ないでね。
あと女の子なんだから色々隠しなさい。ほら服がめくれて背中出てるから」
「おかあさん、なおしてー」
「自分で直して」
えー、ケチー。服を戻してモゾモゾと動きながら上半身を起こす。スカート?短パンを履いてるのでめくれようが脱げてようが問題ありません。
「よく床で寝れたね」
「人間寝ようと思えばどこでだって寝れるもんすよ。床硬かったんで体バキバキですけど。てかここソファー置かないんですか?」
「くつろぐ気満々だね。まあここに長期間いる人はいないから置かないだろうけど」
「あ、じゃあ私も出れる感じ?」
「その辺を話に来たんだよ。ただ長くなるから、まずは床じゃなくて椅子に座ろうか」
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