よんわ
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ゴジョウさんが言った”それら”とは何のことなんだろうか。と知らないフリをしてもいいけど、もしかして彼らは”何故か””偶然”起こる
でも信じてもいいんだろうか。
いつも意思を持っているかのように私を守っている
自分でも理解出来ていない現象だから誰に何を言われても否定出来なかった。
頼って、騙されて、何も変わらないままただ傷付くのは…ちょっと嫌かな。
ぶっちゃけこの二人会話的に同僚っぽいけど、並んだ所を見たらリーマンと不審者で怪しさ満点だし。変な宗教勧められても困るし。
人を見る目なんて養ってないだけどなぁ…。
私は幼い頃に捨てられた。といっても両親が子供を育てられる精神状態じゃなくなった為に施設に預けられた、と言った方が正しい。
今でも二人は精神科に入院しているそうだ。面会は一度も許されたことはない。
施設では私のことをよくいじめてくる男の子がいた。その子のことはいつもオモチャを横取りするから嫌いだった。
彼はある日突然いなくなった。先生や警察の人達が必死に探していたけど結局見つかることはなかった。
小学校に上がると身の回りで起こる不思議なことが増えた。
手を繋いだ女の子は事故で右腕の肩から下を切断され、告白してくれた男の子は急に脳死状態に陥り、授業で私をよく指名していた先生は通り魔に目を抉られたらしい。
中学生になってからは今まで見えない所で起こっていた現象が目の前で顕著に現れだした。
今回のように害意を持って私の腕を掴んだ人に鉄骨が降って来たり、私を叩こうとした施設の先生が一瞬で姿を消したり。
先日は私をバケモノだと罵りハサミを振りかぶった同級生の男子とその周囲にいた生徒数名が、何かしらの刃物で切断されたと思われる足首だけを残して人目のあった教室からいなくなった。
次の日から休校になったのは当然の措置だろう。しかし私はあと少しで卒業だったのにな、とそう口にしてしまったんだ。
休校になって二日目。集会などでしか見る機会のない校長先生が施設へと訪れた。校長先生は明日から学校が再開するから必ず来るようにと私に伝えに来たらしい。どうして校長がわざわざ来たのか不思議には思ったが、了承をすると怯えたふうにこちらの顔色を窺いながら帰っていった。
ふと目に入った彼の右手の指は本来なら五本あるハズなのに、何故か三本しかなかった。
私の傍に居ると不思議なことが起こる。
だから誰も好き好んで近付いたりしない。
ゴジョウさんが傍に居た数日はずっと警戒はしていたけど新鮮だった。幽霊ではなく人間だとわかってからは余計に。
何か理由があったとしても、望んで私の近くに何度もやって来る人なんていなかったから。
少しだけ、そんな彼を少しだけなら信用してもいいかもしれない。そう、思った。
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