にじゅうろくわ
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一日の中でぼうっとする時間が増えた。一日経っても未だに虎杖の死を完全には受け入れられていない。往生際が悪いとも思う。
境内の柱の影に腰をかけ、野薔薇と伏黒の会話を聞き流している。あまり会話に混ざる気にはならない。
少しして二年の先輩達の声が聞こえてきた。伏黒の顔が辛気臭いからお通夜だとか何とか。なかなかに酷い言われようだ。
影から顔を出せば、真希さんに狗巻先輩、パンダ先輩が何かを言い合っていた。
「真希さん…?」
「!? 待て、なまえお前いつからいた?」
「えっと、最初から」
「……知らなかっただけ、いやそれより前言撤回する。さっきお通夜っつったのナシ。言ったのは恵に対してだったが、とにかくナシだ。いいか、私はお前を悪いとは言ってないからな」
「(いきなりどうしたの、あれ)」
「(真希はなまえのこと可愛がってるから、酷い奴だと思われたくないんだろ)」
「(しゃけしゃけ)」
「そこ!コソコソ話すな!」
「大丈夫ですよ。真希さんは故意でそんなこと言わないって知ってますから」
「良かったな、真希」
「黙れパンダ」
真希さん達を見てたら少しだけ気が抜けた。いつまでも引きずってはいられないよな。今すぐに受け入れられなくても、きっと時間が解決してくれるはずだ。そうじゃないと、困る。
二年生達は京都姉妹校との交流会に出るように言いに来たらしい。高専ってこういうイベントごともやるんだ…。ちょっと意外。
そんで交流会までそれに向けて二年生にしごかれるらしいんだけど、めちゃくちゃきつそう…。特に私はこの中で一番術師歴が短いから、ついて行けるか不安だ。
あ、でも私はまず出れるんだろうか?一応呪術師じゃなくて、カテゴリーとしては呪物に分類されてんだけど。
「ちなみになまえの出場も許可もらったっぽいから、気にしないでいいぞ」
「悟が無理矢理もぎ取った許可らしけどな」
「ツナマヨ」
うわぁ…確かに五条先生ならやりそう…。皆と一緒に出れて良かったと思う反面、五条先生の対応した人可哀想だな。どんまい。
「で、やるだろ?仲間が死んだんだもんな」
「「「やる」」」
三人の言葉がピタリと揃った。強くなる、そのためならなんだって。
「でもしごきも交流会も意味ないと思ったら即やめるから」
「同じく」
エッ、そうなの?
「ハッ」
「まあこん位生意気な方がやり甲斐あるわな」
「おかか」
えぇぇ…、仲間内なのに好戦的すぎない?もっと仲良くいこうよ。
「言っとくが戦闘においてはなまえが一番雑魚だから気合い入れろよ」
「確かに。こりゃ特にミッチリやるしかないな」
飛び火した!?
「こんぶ…」
しかも憐れむような目で見られた…!
「ま、頑張んなさいよ」
野薔薇まで!?
「今のままだと論外だろうな」
伏黒もか!
なんなのお前ら仲良しかよ!さっきの喧嘩しそうな雰囲気なんだったわけぇ!?
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