じゅうにわ
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先輩方と会った翌日。私は未だに自己嫌悪から抜け出せないでいた。
ああああああああぁぁぁ…昨日の私死ねよぉ…。
やるせない気持ちでゴロゴロと転がっていると目の前にお多福のお面が現れた。
「おやまあ、本当に呪いが見えるようになったんですね」
「あ"?…チッ、死ねよ」
「貴方からしたら初対面の相手に開口一番がそれですか。とても
「どうせ呪いだろ、知ってる。だって人間は好き好んで私の所になんてやって来ないから。自分で言ってつら…。
はぁ、マジでお前ら全滅しねーかなー…。こう、四散してくれたらスッキリするかも…」
「ふむ、来る時を間違えましたね。機嫌が悪いようだ」
悪い悪い。お前のせいでさらに悪くなったわ。
もう新顔とかいらないからポンポン出てこられても困るだけだ。
まあでもお面被ってて顔が見えないだけマシか。これで知ってる顔だったとかだと発狂してるよ。昨日のダメージが大分残ってるし。
まあそのせいか、おかげか、いちいち騒ぐ気にもならない。
「しかし少しお傍を離れている間に姫君が喜ばしい方へ転じているとは呪術師にも感謝をせねばいけませんね」
ちょっと待て。姫君ってなんだ。蝕衰のおひいさん呼びよりもあからさますぎて気持ち悪い。
「その姫ってのやめて。柄じゃないし、キショいし、オエッてなる」
「下品ですね…」
「事実だから」
「呪いの姫はそんなに嫌ですか?」
逆に聞かせて欲しい。前世で殺してきた相手達の姫だとかって祭り上げられて喜ぶとでも思ってたのか?死後までは知らないが、前世ではそれなりの回数生きたまま食べられてんだぞ?嫌に決まってんだろ。
こう考えると、今世で無意識に呪いが見えないようにしてたのは防衛本能だったのかもしれない。見えたら怯えずにはいられなかっただろうし。
「その口を上下に引き裂きたいて口裂け女以上にしてしまいたいくらいには嫌」
「存ぜぬ間に過激派思考になっている…」
「とにかくやめて」
「ではフラクタスで」
それもよく意味がわかってないが姫よりはマシだな。ファンシー野郎もそう呼んでくるし。
にしても新情報だ。
私を食べようと狙う呪いはずっとこちらが認知しない位置でウロウロしてるもんと思ってたけど、私の変化を把握しない程離れることもあるのか。
全部そのくらいどっか行けばいいのに。
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