いちわ
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前世というものを信じる人はどれだけいるだろう。
自分の前世を憶えている人はいるだろうか。
前世の感情、感覚、すべてがまだ魂に刻んだままの人は?
輪廻の輪を通ってなお、前世と今世の間でリセットされていない人は。
もし、もしも前世を憶えていたら、
その記憶が凄惨なものだとしたら、
それが何度も、何度も繰り返され、今も忘れられないとしたら、
数えるのが嫌になるほどの前世を記憶しているとしたら、
どの前世も年をひとつ数える前に終わってしまったとしたら、
そのすべてが誰かに殺されたとしたら──
どうして私だけ?不平等じゃないか。不公平じゃないか。
だから思わずにはいられなかった。願わずにはいられなかった。
───この世のすべてに呪いあれ、って。
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