転生したらヒロインがいた件2
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さて、転生したら既に正ヒロインがいちゃったわけなんですけども、モブ役だってそれなりには頑張りますよ!と気合は入れてみたのだが、私は気づいた。私ってFGOは特異点冬木の途中までしか知らないんだよね…。
そして先日キャメロットが修復された。ンン~、ただ飯食らいとは俺のことだぜ!
それに比べて姫塚さんさ、知りすぎじゃね?教科書持参してんのってくらい詳しい。だが姫塚さんの知ってる未来通りに進むかと言われたらそうでもなく。
姫塚さんが自分の知ってる未来について発言や行動を起こしたらズレが出ているらしい。私はよくわかんないけど、姫塚さんがブツブツと独り言で言ってた。よくわかんないけど!
そしてそのズレは姫塚さんのお願いで姫塚ハーレムが頑張って修正しているようだ。姫塚ハーレム、普通の戦闘もしながらそれって多忙だな。まあこれからも頑張れ。頑張りの成果はズレを知らない見ている方からはさっぱりだがな!
そして今日も私は役立たずのままただ飯を食らうのであった。
「うまうま…ブーティカ、もしや腕を上げたな?」
「そう言ってもらえると嬉しいよ。おかわりはどうする?」
「いただこう。ご飯は山盛りで!」
「ハイハイ。あんまり食べ過ぎないようにね」
お小言をもらいつつもムシャムシャと食べ続ける。だって美味しいんだもん。
「ゥゥウ…」
おや、カリギュラだ。食堂に来るのは珍しいな。
「オオ…ネ、ロォ」
「へーい、カリギュラ。どしたの?腹ペコ?」
「ネ、ネロォォオ…!!」
「あーうんうん、おけおけ。ブーティカー、炒飯1人前お願いー。
まあ座りなよ。私の周りはいつも空席だから大歓迎だぜ」
「ウォォ…ローマァ…」
「シュミレーターとはいえ周回大変だよねー、おつかれ」
「ゥゥ……ネロ、ネロォ…!」
「それな。ネロって美人なのにあんなスカートだから心配だよね、わかるわかる」
この状況、いかにも意思疎通出来てるように見えるだろう?しかし全くわからん!バーサーカーと意思疎通出来るのは藤丸くんくらいなものよ。彼でも時々しか理解してないのに私にわかると思うか?…ないな!
でもバーサーカーってのは基本狂化が入ってるからか、まず姫塚ハーレム云々を認識してないので楽で良き!
そんなふうに欠片も噛み合うことなく、しかし話は途切れず2人で駄弁っていると、エイリークが増え、アステリオスが増え、ダレイオス三世が増え、呂布、ヘラクレス、と周囲を完全にバーサーカーに囲まれた。やだ平均身長とマッチョ率高すぎ…。姫塚ハーレムならぬ、バーサーカーハーレムだなこりゃ。
「よう、随分モテてんじゃねえか」
「クーフーリン。ごめん、男はもうお呼びじゃないんだ。むしろ女の子来い」
「だろうな。俺もその中に混ざるのは勘弁だ」
「今日の私はバーサーカーを引き寄せるフェロモン持ってたりするのかな」
「ここにバーサーカーの俺でも来たら信じるかもな」
「はいフラグゥ…」
クーフーリンが余計なフラグを立ててくれたから呼んだか、とバーサーカーのクーフーリンがやって来た。ほらぁ、お前が余計なこと言うから。
「ごめん、名前が出ただけなんだ。まあせっかくだしここで食べる?」
クーフーリンオルタはあまり誰かと食事したりしないけどダメ元で隣の椅子をペシペシと叩き食事に誘ってみると、コクリと頷いたオルタが隣に座る。
おっと?これはバーサーカー専用フェロモン本当に出てたりしないよね?
そして2つ向こうのテーブルから視線を感じ目をやると、姫塚さんが鬼の形相でこちらを睨み付けてる。エッ!今日に関しては私何もしてなくね!?…ハッ、まさか!
クーフーリンオルタの方を向けば、奴は素知らぬ顔で肉を食べ始めている。おま、姫塚さんから逃げてここに来やがったな?お前が姫塚を得意じゃないこと知ってるんだぞ。
ギリギリと歯を噛み締めながらこちらを睨む彼女はとても恐ろしい。それは姫塚ハーレムの前でしていい顔なの?まあ美少女は怒る顔すら可愛らし、いやさすがにあんま可愛くはないな。
こうして私と姫塚さんの距離はまた今日も離れていくのだった。
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