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ver.1
「なまえのキレること?僕もなまえがキレてるのは数回しか見たことないから、よくわかんないかな」
と、数時間前に五条先生に聞いたばかりだったのだが、現在目の前でキレたなまえさんが東堂をフルボッコにしてる。止めた方がいいんだろうか。しかし近くにいた伏黒や釘崎は我関せずを貫いてる。
こうなったのには東堂の失言が原因だった。
────
「悠仁くんって葵くんと仲良いの?」
「いや交流会が初対面なんだけど、何故か東堂からは親友扱いになってんだよね」
「あらら、でもよければ仲良くなんてしてあげて。葵くん他の子からめちゃくちゃ嫌われてるからさぁ」
「むしろ俺からしたらなんでなまえさんは東堂と仲良いのか疑問」
「だっていい子じゃん。学生時代の五条くん達の数倍聞き分けいいよぉ?あと私、あの子を1級に推薦した一人だしねぇ」
「そうだな。なまえには世話になった」
後ろからぬっと現れ東堂が会話に参加する。東堂って図体でかいのにいつの間にかそこにいたりするよな。
「葵くん、目上の人には敬称をつけよ?五条くんみたいになっちゃうよ」
「もう俺の方が強いかもしれないだろう。いつまでもお前が上とは限らない」
そう言った瞬間、東堂が目の前から消えた。正確にはなまえさんの蹴りで数メートル先まで吹っ飛んだ。
「残念、まだ私の方が強かったねぇ」
「はっ、え!?」
「ごめんね、悠仁くん。驚かせちゃったよね。葵くんは力の差を教えてあげないと大人しくならないから仕方ないんだよ」
理由を言ってくれてるけど、それ以前に体格の差を考えたらなまえさんから東堂をぶっ飛ばすほどの蹴りが繰り出されたことの方が驚いてる。
「相変わらずのようだな」
「葵くんも前と変わらずタフだねぇ。でも私に対してあまり防御は上手くならない方がいいよ。またやり過ぎて骨折っちゃうかもしれないから。私、歌姫さんに怒られるの嫌だもん」
またって言ったよね?つまり前に骨折ったことがあんの?
五条先生からなまえさんは強いってのは聞いてたけど、想像以上な気がしてきた…。
「えーっと、目上の人っつってたけどなまえさんって何歳?俺とあんま歳離れてないように見えるのに五条先生のことは”くん”って呼んでるし」
ダメージを受けてる東堂から意識を逸らそうと別の話題をふる。
「あれ?知らなかった?…あー、悠仁くんがいない時に話してたかも。
私、五条くんのいっこ上の先輩だよぉ」
「…?……???……!?!?!?」
「三十路だな」
なまえさんの歳を口にした東堂が踵落としで地面に沈められる。
「29だよぉ。まだ30じゃないもん」
「じゃあアラサーの方がいいか」
制服についた土埃を払い立ち上がりながら更に失言をした東堂を、なまえさんがまるでボールのように蹴飛ばし、倒れ込んだとこにすかさず背中を踏みつける。
「葵くんはさぁ、いつまで経っても礼儀ってものを理解しないよねぇ。私はまだ29で三十路でもないし、アラサーって言わないでってお願いしたよね?なんでわかってくれないかなぁ」
…なまえさんに年齢の話題振るのは絶対やめようと強く誓った。
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