バンシー、男になる?
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「という訳で男になりましたぁ」
「いやどういう訳だよ」
「五条くん達を幼児化させた呪詛師いたじゃん?あの人今は私の管理下なんだけど、新しい術式が出来るようになったって報告されたから試してもらったらこうなった。幼児化に性転換ってある意味すごいねぇ」
一緒にいた硝子ちゃんにかからなくて良かったぁ。硝子ちゃんの男バージョンも見てみたいけど、本人が乗り気じゃなかったし。
「…今更ながら疑問に思ったのだが、あの男は本当に呪詛師だったのか?」
「俺に聞くな」
「で、硝子は何してんの」
「なんかねぇ、この姿になってからずっと写真撮られてるんだよぉ。シャッター音が鳴り止まない…」
しかも写真撮ってる間は硝子ちゃんが終始無言だからちょっと怖い…。
「だってさ硝子」
「今忙しい。いつ元に戻るかわかんないんだから。あとなまえ先輩はその姿で語尾伸ばすなって言いましたよね」
「…はい」
やっぱちょっとじゃなくて、結構怖い。その呪詛師のポチくんはその内元に戻るって言ってたけど、いつ術式の効果切れるかなぁ…。
「その着流しはどうしたんだ?」
「…父親のぉ。間違って持って来てて捨てようかと思ったけど高いやつだったからしまってたやつ。すっごく着たくなかったけど、これ以外着るものがなかったから…」
「五条か夏油の服から勝手に借りようとしたんだけど、今のなまえ先輩、細身に見えるけどお前らより身長高いし筋肉があるからサイズ合わなかったんだよね」
その言葉を聞いた二人にに両脛を同時に蹴られる。
「いったぁ!?」
「私達がヒョロいとでも言いたいのか?」
「言ってない言ってない!」
「前の制服の時の仕返しかよ」
「さすがに見た目は故意じゃないよぉ…!」
今のなまえに関しては男の俺から見てもとにかくモテるだろうなってのがわかる。
少し鋭くなった目付きに整った顔。元の姿の時はわかりづらかったが、鍛え上げられた身体。今まで色気なんて欠片もなかったくせに、一挙一動から妖艶さが滲み出ている。中身はその色気に全く伴ってないけど。
本人にはあまり悟らせてないが実はなまえ大好きな硝子がああなってるのも仕方ないだろう。にしてもなまえの方がガタイが良いのも見下ろされんのも腹立つな。
「すぐ戻れ」
「え!?で、でも硝子ちゃんが喜んでるしな…」
「俺が戻れっつってんだろ」
「横暴!」
「私もその姿は落ち着かないな」
「えぇ、夏油くんも?二人がそこまでポチくんに頼んで、」
「いいですよ、そのままで。わざわざ術式解かずとも時間経過で戻るんだから」
俺と傑がなまえを誘導していると、硝子が食い気味に阻止してくる。チッ、なまえを丸め込む前に硝子を何とかすべきか。
「私達はなまえ先輩が慣れない姿だと非常時に困ると思って言ってるだけなんだけどね」
「そうだったの?まさか二人が心配してくれてたなんて…!」
「特級が二人もいて対応出来ない非常時ってなんだよ」
「それは確かに…」
「それに会う人に度々説明するのも面倒だろ」
「一理ある」
お前ちょっと黙ってろ。
「拗らせんのは好きにすりゃいいけど、先輩後輩から全く進展してないくせに行動縛るとか引くわ」
「…誰が拗らせてるって?」
「お前らだよ」
お互いに一歩も譲らない討論に渦中の人物なのに蚊帳の外にされたなまえは、あ!七海くんに灰原くん!見て見てー、と1年二人の方へ向かっていった。アイツは後でシバこ。
結局俺らが言い合ってる間になまえにかかった術式の効果は切れて元に戻った。
ただ硝子は男ver.のなまえが余程気に入ったのか、その後もたまに姿を変えさせていたらしい。
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