17話
夢小説設定
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最近なまえの周囲で良くないことばかり起こる。
「なまえ。はよ行かな次の教師は遅刻にうるさいで」
「んー、それはわかってんだけどペンケースがない」
「どっか忘れたんとちゃう?」
「どこかに持って行った覚えはないんだけど…」
あたしならまだしも、なまえが物を失くすのは珍しい。先日は教科書が失くなったと思ったら職員室の落とし物入れに入っていた。
「今はあたしの貸したるから後で探せばええやん」
「…そうだね」
「え!?それどうしたん!?上履きがドロドロや…」
「さあ?落としたんじゃね?」
「さあ、て…。それ自分のやろ?」
「うーん…理石、どっかからスリッパ取って来てくんない?」
「お、おう、ええけど…それどないするん?」
「まあ放課後にでも洗うよ」
朝練後にそんなやり取りがあったと、後になって理石から聞いた。
バシャッ
「は!?誰やそんなとこから水捨てたんは!」
バッと二階の窓を見上げるが、複数人が走り去る足音が聞こえてもその姿を見るとこは出来なかった。
「………」
「あ、あのなまえ…?二階はもう人影見えんかったんやけど…大丈夫、かなぁとか思ってたり…」
「…私のプレミアムプリン…」
あっーと、まずいわ。最悪や。奴らとんでもないことしよった。
食堂でめちゃくちゃ人気で手に入れるのはほんのひと握りとも名高かった水浸しのプリンをなまえは呆然と見つめている。
「……雑魚いことしかしないから放ってたんだけど、さすがに図に乗りすぎだなぁ?」
俯いて影がかかっていた顔を先程人がいた窓の方向に上げた時に見えた目は完全にキレていて、まるで獰猛な捕食者のような瞳だった。
「ひぃっ!」
「見せしめが、必要だわ。ああ、友子も必要があれば手伝ってくれるよね?」
「ハイッ、ヨロコンデ!」
これを断れるような奴はあたしは知らん。頷かんとこっちが殺されそうやった。なまえに喧嘩売った相手はご愁傷さまちゅーことで。
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