9話
夢小説設定
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朝からなんだか面倒な事態になってしまったようだが、急にマネージャーとか言われても知らないし、どうしてそうなったのか気にはなるけど本人が認知してないのにわざわざバレー部に顔を出さないといけない理由だってない。
入部届だって出してないし。あれ、そういえば担任にもらった入部届どこやったっけ?昨日友子と教室で話し合う時に机に広げて…その後が覚えてない。思い出して見ればれば帰宅してから鞄には入ってなかった気がする。…まあただの紙だしまた貰えばいっか。
「なまえー、今日の体育で女子は二種目から選べって」
「何と何?」
「フットボールとバスケ」
「フットボール」
「即答やな。フットボール得意なん?」
「いややるのは初めて」
「じゃあバスケでもええんちゃう?バスケのがかっこええやん」
「個人の主観でしょ。バスケは突き指したら嫌だから絶対やらない」
「突き指て。そんなん手を使う競技ほぼダメやんか」
「いいじゃん別に」
「ま、なまえは頑固やからしゃーないな。
なら見せたるわ!フットボール界の神童とまで呼ばれたこの友子様の実力を!」
「へー……」
─────
「で、フットボール界の、何だって?」
「ぜー、はー…ぜー、はー……アンタ初心者言うたやんか!?」
「やり方なら今さっき友子が教えてくれたじゃん」
「このチート野郎が!!」
「友子は上手い下手以前に体力がクソ。開始3分で息切れとか使えないにも程がある」
「ゲーム終了しても息切れしてへんアンタが異常なんじゃ!体力オバケか!もう次から男子の方混ざれや…!」
「ええ…理不尽んん…」
友子の体力の無さが酷すぎて私が出来てるように見えただけしょ。ただ体育の授業の終了近くまで隣でグチグチとうるさかったので強制的に黙らせた。
6限目が体育で担当していた教師が担任だったため、教室に戻るのが面倒とのことでSHRはその場で済まされた。この担任、適当にもほどがあるわ。
「あ、そうだ。私今日は放課後に改めて気になる部活回る予定だから、一人で。昨日の件でお前の信頼は地に落ちたからなクソが」
「え?何言っとんねん。自分今日から──ハッ、なんでもない!」
「ああん?おいコラ、てめぇ何隠してやがる」
明らかに怪しいことを言いかけたクソアマを問い詰めるが、口を両手で塞ぎ首をブンブンと横に振る。上等だ、口を割る気がないなら力ずくで割らせてやろうか。
「そこの二人ー、喧嘩なら俺の見えん所でやりやー。俺が怒られたら困るやろ」
「先生!教師なんやけ助けてや!」
「そうは言うてもお前らのいざこざは日常茶飯事やからなぁ。クラスメイトも欠片も気にしてへんやろ」
「なんつー教師や!PTAに訴えたる!」
「やめろ。そんなんして俺の給料が減ったらどうすんねん」
「大人は汚くて嫌やわ!金のこと気にする必要あったら生徒を身を呈して庇わんかい!」
「そう言われてもなー。だってもうみょうじ行ってもうて、ここに残ってんの友澤だけやで?」
「………嘘やん!?」
放課後の時間はそう多くないのに友子の漫才なんかに付き合ってられるかっての。
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