ハリポタパロ2
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「オバナイどけ」
暖炉の前を1人で陣取っていたオバナイを軽く足で押す。
「遠慮というものが欠落しているようだな、1年」
「そういうセンパイは気遣いが欠落してまーす。このクソ寒いのにアンタだけで暖炉占領してんなよ」
「いいのか、レンゴクに言うぞ」
「いいの?ミツリに言っちゃうよ?」
私とオバナイの間でバチバチと火花が散る。
「私はレンゴク先輩に言われても我儘は控えるようにってせいぜい忠告程度だけど、ミツリはどう思うだろーねえ?可愛い妹分が寒がってるのに暖炉の前から動きもしなかったって聞いたら?ミツリはきっと私の味方してるれるよ。あーあ、オバナイ可哀想」
「……………………チッ!」
長い思考の末、大きな舌打ちと共に一人分横にズレる。退きはしないのか。まあコイツ極度の寒がりだしな。
オバナイの隣に腰をおろし、膝にかけているブランケットを無理やり引っ張り半分自分の膝へかける。横から小さい声でブツブツネチネチと聞こえるが知ったことか。
「ん?イグロに…ナマエ?珍しいなお前らが仲良くしてんのは」
「静かにしろ」
「ああ、ナマエが寝てんのか。で、膝枕してやって、更に寒がりなくせにナマエにブランケットかけてやるなんざ、随分と優しい先輩じゃねえか」
「黙れ」
パシャ
「!?」
「この写真はカンロジにでも見せてやるよ。仲良くしてるって喜ぶぜ?」
「貴様…後で覚えていろ…!」
「ナマエが起きない限り動けねえ奴なんざ欠片も脅威にならねえよ」
「………(スヤァ」
「チッ、呑気に寝るな。早く起きろ。まずこんな場所で昼寝が出来る神経が理解出来ない。スリザリンの生徒が誰でも通る談話室だというのを忘れているんじゃないのか。危機管理能力は一体どうなっているんだ」
「寝てる相手にまでネチネチ言うなよ。つーか、兄貴分が一緒だったから安心して寝てんじゃねえの?」
「は、……」
「あ、照れた」
「照れていない!!!」
「ふ、くくく…まさかお前が甘露寺関係以外で照れるところが見られるとは」
「黙れ!殺すぞ!」
「そんなにデケエ声出すなよ。なまえが起きるぞ」
「っっっ、ぐ…く……!」
「……ん、オバナイ…?」
「あーあ、ほら見ろ」
「オバナイの匂い落ち着く…。キョージュロー様とまた3人でお昼寝したいねぇ…」
「……そんなものいつでも出来るだろう。まだ時間もそう経っていない。もう少し寝ていろ」
「そっか…なら、あと、ちょっとだ…け……」
レンゴク家に拾われたばかりで寝付けない時はよくキョージュロー様と一緒にオバナイが添い寝してくれたっけ。懐かしい感覚と匂いに包まれながら、また意識を落とした。
パシャ
「これ、カンロジに見せる前にレンゴクに売れそうだな。どうせならさっきの照れ顔でも撮っとけば良かったぜ」
「…き、さまァァ!!」
後日、オバナイのお腹にグリグリと自分から頭を寄せている写真をキョージュロー様から嬉しそうに見せられ羞恥で死にたくなる私がいたとかいないとか。
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