9話
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ついにシンドリアの奴等が煌帝国にやって来た。
人数は2~30人と少なめ。後ろに連れているのは部下で、実際に高い地位にいるのは真ん中の三人だろう。
というかその中の一人の褐色の男、何あの露出!うちの神官ほどじゃないにしろ慎ましさが感じられないのだけど!
もう視界的な意味の痴漢じゃないの?うちの国はあまりみだりに肌を見せることはしない。そのせいもあり正直あの男に関しては変態にしか見えなくてとても困る。
ちなみにジュダルについては例外だ。何年も見てればさすがに慣れた。あれはもう常にへそを出していないと死んでしまう生き物なんだと認識している。あ、あと紅覇兄様もジュダル同様ね。
でもあの男は仮にも他国を訪れたシンドリアの代表だ。うちの国に合わせてもっとちゃんと隠しなさいよ、肩とか脇とか背中とか!
遠目でこれなのに、挨拶に近づいたら破壊力がヤバいわ。この露出魔!って言わないように気を付けないと。
張遼からの報告によると、この後は客間で旅の疲れを癒してもらって夜に食事をしながらの会談となるらしい。
挨拶に伺うならもちろん夜の会談時が基本だ。しかしその場合お兄様達とエンカウントしてしまう。だから私はあえて今から彼らに用意されている客間に向かう。
お兄様達に出会わず、部屋を訪れた人物として顔を覚えてもらえる、一石二鳥の作戦だわ。まあ、これに関しては幼い故に許されるであろう無礼だけど。
他の国賓にはしないわよ?ただ今回に限ってはシンドリアごときの為に、夜に起きて酔いどれ共の相手なんてごめんだわ。
考え事をしていたら彼らのいる客間の前へと着いた。
まずは控えている侍女に確認をとらせる。
断られるなんて選択肢にはないけど、私が来たぜ!バーン!みたいな真似はもちろんしない。それをやるのなんてうちの神官くらいだ。
マジでなんでアイツ神官なんだろ。マギってのも考慮してもあれはないわ。役職:マギでいいじゃん。神官なんて大層なのあげなくてもいいでしょ。
だってアイツ神官の仕事してないし。桃食って周囲をからかってるだけだし。強い奴が好き!迷宮行こうぜ!他人の迷惑?俺に関係なくね?とか常に言ってるような阿呆だし。へそ出ししてるくせにあの腹筋見せ掛けだけの飾りだし。腕相撲とか絶対私のが強いわ。
おっと、脳内でジュダルへの愚痴を言ってる間に了承を得たようで侍女が扉を開けた。
さて七海の覇王とやらは一体どんな人物だろうか。
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