22話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「──紅胤」
なぁに、お母様。
「愛しい私の子。あの御方がくださった私の宝」
私もお母様のこと大好きよ。
「陛下と同じ紅い髪」
でも私はお母様のような艶やかで黒い髪が好きだわ。
「
ええ、だから私は自分の瞳が好き。
「紅胤、紅胤。愛してるわ。私のたからもの」
ねえお母様。その手からこぼれる赤はなに?
「紅胤、家族は何よりも大事になさい。血の繋がりも、心の繋がりも、どちらも重要だわ。
それとあなたは陛下の娘で皇女だもの。煌帝国の為に尽力して」
お母様が愛おしそうに私の髪を撫で付ける。
私の
「どうか幸せになって」
それは祝福ではなく、呪いの言葉。
「愛してる」
私の視界が全て、赤に染った。
1/4ページ