12話
夢小説設定
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おかしい。
今日も部屋にジュダルが居やがる。ここ最近来すぎじゃない?高頻度で公務から帰ると居るんだけど。むしろ私よりこの部屋にいない?
私のベッドで寝そべっているジュダルを蹴り落とす。ねえ、わかってる?それこの国の姫の寝具だぜ?
コイツの教育係って誰よ。ジュダルが処刑出来ないなら代わりにソイツの首飛ばすから。
「ンだよ、いきなり蹴りやがって」
「いや文句言いたいのこっちだから。仕事終わって部屋に帰ったら自分のベッドに男が、しかも役職だけの仕事をしてないクソ野郎が寝てたら蹴り落としたくもなるわ」
「今日は用事があって来たんだっての」
「へえ、今日"は"ね。
で、何よ」
ジュダルが用事なんて珍しい。しかもわざわざ自分から出向くとか、明日は嵐かしら。
「紅胤はシンドリアに行くのか?」
「?シンドリア?なんで?」
「白龍と紅玉がシンドリアに行くっつーからよー。確か…留学だったか?」
「あぁん?聞いてねえぞコラ。また見送りしないといけねえじゃねーか」
「その反応じゃ紅胤は行かねえんだな?」
「なんで好き好んで田舎の島国なんか行かないといけないのよ。距離も遠いし、移動は船だし。上から命令がない限りごめんだわ」
「ふーん。ならいいや。
白龍とババアが行っちまうからお前まで居ないと暇になると思って聞いただけだし」
え、もしかしてこの男寂しくって私に聞いてきたの?兄様達は忙しいから絡む人が居なくなるものね。
やだ可愛い、なんてなるワケねーだろ。お前何歳児だよ。
「シンドリアに行くつもりだったらシンドバッドの奴に手ェ出されるかもしれないし気を付けろって言おうと思ったけど、お前は心配ねえな!」
おい、待てや。どこがないって?私の何がダメだと?歳の差はあってもそれをかなぐり捨てる程の愛らしさを持った私にケチつける気か?
あのカス男に目をつけられるなんて勘弁して欲しいのは山々だけど、テメエの侮辱は聞き逃せねえぞ。
「顔は良くてもチビだし、何よりツルペタだもんな!」
その瞬間私の拳が奴の鳩尾を襲った。
許さん。コイツは言ってはいけないことを言いやがった。
片腕だけ魔装をし、窓から失礼極まりないクズを投げ捨てる。
1階だったことに感謝しなカスが!
バァンッと力いっぱい窓を閉め、チラリと胸元を見る。
ま、まだ14歳だもん!これからが成長期だもん!他のお姉様とかデカかったし!紅玉姉様は…まあ、普通だけど。
でも希望は充分あるもの!あんな男の言い分なんて知ったこっちゃないわ!
というか何!?用事って喧嘩売りに来たの!?暇にも程があるわ!あんなのしばらく出禁よ出禁!!
私を暇潰しで貶すとかマジで一からその頭教育し直せ!
そこまでお望みなら行ってやるわよ―――シンドリアに!
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