11話
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今日は公務がなかった。お姉様達も城にいない。
ぶっちゃけすっごい暇。最近は罪人ばかりで連日仕事、仕事ばっかりだったから急にそれがなくなると戸惑ってしまう。私って何も無い日は何してたんだっけ?
そんなふうに暇すぎたから、ふと前にジュダルの口から出た私が迷宮攻略者になった時のことを思い出す。
―――――
あの日のジュダルもいつも通り急に突拍子もないことを言い出した。
「なあ紅胤、迷宮行かねー?」
「アンタ私の戦闘力わかってて言ってる?」
「お前クソ弱いよなー」
「ナメんな、魔法無しの腕っ節だけならお前よりは強いわ」
「あ!?」
「でも迷宮は行かない。この私が怪我でもしたらどうするのよ」
「そうかよ。じゃあ…勝手に連れてく!」
「はあ!?、ぎゃ!
わ、わ…!下ろせこのバカ!空飛ぶ絨毯は嫌いだって何度も言ってんでしょうが!!」
「最近煌帝国の端に出来たとこにするかー」
「聞けよボケェ!!」
「失礼します。姫様、お茶の準備がぁぁあ!?
えっ、姫様!?どちらに行かれるのですか!?」
「このカスに聞きなさいよバカー!!
燕順!今すぐ燕青と張遼に私を追うように伝えなさい!アンタは戦闘で役に立たないから留守番!!」
そうして燕順の返事を聞くことなく、この自由気ままな神官クソ野郎に迷宮に連れられてしまったのだ。
迷宮に到着したら心の準備も出来ないまま入口へと突き落とされた。
あの野郎、絶対に許さないわ!!
妙な浮遊感の後、地面へと落下。当然服が汚れた。これお気に入りだったのに…!
しかし迷宮に入ってしまった以上、今更服の心配をしても仕方ない。ここから出たらもっと良いの仕立てさせてやる。支払いはジュダルで。
「紅胤おっせーよ。早く宝物庫に行こうぜ」
「おい待てやコラ。謝罪はナシか?あん?」
「……?謝罪?」
キョトンとした顔で私の言ってることの意味が本当にわかっていないようだ。
うそだろ?お前には常識っつーものがないのか。
「…もういいや。ただ燕青と張遼が来るまで待って。私1人じゃ無理よ」
「俺がいるだろ」
「アンタ身を張って私を守れるの?」
「はっ、なんの冗談だよ」
「クッソ…殺意しか沸かねえ」
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