札使い
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「あ… ありがとうございます 六道様‼︎」
「ー礼などいらん。 これは俺の使命だ」
浄「よくわかんないけど片ずけてくれてラッキーってカンジ?」
空「なーんだ。寝よ寝よ」
『私も気が緩んだら眠くなって来ちゃったよ…
2度寝しよ』
眠たい目をこすり、皆で調理場を出ようとした。
「! ーおい」
六道は、悟浄の肩に杖を置く。
浄「…何」
「貴様ら人間か?」
八「また随分と不躾な質問ですね」
『ホントだよ。 種族に差なんてないんだよ! 皆が皆暴走してるわけじゃ無いんだからねっ』
「ーだったらどうだってゆーんだよッ‼︎ 俺たちは…」
悟空、種族の事でどうこう言われんの嫌いだもんね…
その事は蜘蛛女の時によくわかった。
「俺の目はごまかせんぞ 貴様ら3人とも妖怪だな。 言っただろうが… 全ての妖怪を俺が滅すると…‼︎」
六道は札を手に取る。
空「何だよコイツ。 人の話も少しは聞けって…」
『あの人に何言っても無駄だよ』
だって目がマジだもん。
浄「ーいいから よけろ!」
「唵!」
皆綺麗に避け、ドアに3枚札が張り付いた。
どうやら私の事は眼中にないらしい。
確かに用があるのは、この3人だもんね。
悟空が六道の背後を取り攻撃を仕掛けた。
だが、六道は攻撃を避け悟空に杖で叩こうとする。
八「悟空…!」
『悟空、後ろ…‼︎』
三「朱泱 ー何してんだ、あんた」
三蔵は六道の杖を手の甲で、パシっと払う。
「お前は…」
三「一応言っとくけど、こいつら殺してもバカが減るだけだぞ」
空「何… 知り合い? あービビった」
『にしても凄い緊迫した空気の気が…』
八「シっ」
この2人の会話を聞きたかったのは、どうやら八戒もだったみたい。
「く、くっくく…っ ははっ ーそうか‼︎ 噂には聞いていたが… まさかこんな所で出くわそうとはな。 『今代の三蔵法師には剣の巫女以外に不逞な輩がいる』『下賤の民を従者に選んだ』と」
『ちょっ! あなた、何も知らないで皆の事を悪くー もごっ』
悪く言うのは許さないと言おうと思ったのだが、八戒が私の口を抑え静止させた。
八「熱くなったらダメですよ。 今は静かに三蔵と、あちらさんの話を聞きましょう」
八戒は小声で私の事を宥める。
『うん、ごめんなさい…』
浄「ありがとな、桜花」
「う…ん…」
俯いてる私の頭を悟浄が優しく、ポンポンする。
だって悔しかったんだもん。
あの場で言ってやりたかったんだもん…
すっごく胸がモヤモヤするけど、八戒の言う通りだ。
今は三蔵と六道の話をちゃんと聞こう。
こうしている間にも、向こうの会話は進んでいる。
「「何している」だと? それはこっちの台詞だ。 玄奘三蔵。 先代三蔵を殺めたのが、そいつら妖怪だということを忘れたはずはあるまい…‼︎」
三「ー人間変わるモンだな朱泱。 あんたの口から、そんな言葉が聞けるとは」
「変わったんじゃねぇ。 朱泱は死んだんだよ。 お前が寺を去った十年前のあの日から……‼︎ …その晩、お前は人知れず山を降りた。 だが、その後直ぐに妖怪の野党群が再度攻め込んできた…‼︎ 奪いそびれた「魔天経文」を狙って。 お前が持ち去ったばかりとは知らずにな‼︎! ーだから俺はついに「禁じ手」と呼ばれる呪符で自らに呪いをかけた『我に全ての妖怪を滅する力を』…‼︎」
三「…まさか“阿頼耶の呪”…⁉︎」
「そうだ ーそして俺は強大な法力を手に入れ妖怪どもを倒した。 だが一度解放した力を抑えることはできない… もはやこの俺の体はコイツが妖怪の魂を喰らう為の道具でしかない…‼︎ この10年間… なんの罪もない妖怪どもを殺しまくってきた。 この札と…… この札がもたらす激痛から逃れる為に 妖怪どもがトチ狂って人間を襲い始めた後は、こんな俺でも救世主扱いだ。 笑っちまうよ…‼︎! ひゃはははは」
浄「イッちまってるよコイツ… ーどっちが妖怪だってェの‼︎」
『背筋がゾワワってした…』
「どっちが妖怪か確かめようじゃねえか‼︎」
六道は札を手に持ち、戦闘態勢に入った。
八「外へ…‼︎ ーここじゃ危ない」
空「げっ また濡れんの⁉︎」
『仕方ないでしょ! こんな狭い所じゃ戦えない…‼︎』
私達は大雨が降ってる外へと走っていった。
「ー礼などいらん。 これは俺の使命だ」
浄「よくわかんないけど片ずけてくれてラッキーってカンジ?」
空「なーんだ。寝よ寝よ」
『私も気が緩んだら眠くなって来ちゃったよ…
2度寝しよ』
眠たい目をこすり、皆で調理場を出ようとした。
「! ーおい」
六道は、悟浄の肩に杖を置く。
浄「…何」
「貴様ら人間か?」
八「また随分と不躾な質問ですね」
『ホントだよ。 種族に差なんてないんだよ! 皆が皆暴走してるわけじゃ無いんだからねっ』
「ーだったらどうだってゆーんだよッ‼︎ 俺たちは…」
悟空、種族の事でどうこう言われんの嫌いだもんね…
その事は蜘蛛女の時によくわかった。
「俺の目はごまかせんぞ 貴様ら3人とも妖怪だな。 言っただろうが… 全ての妖怪を俺が滅すると…‼︎」
六道は札を手に取る。
空「何だよコイツ。 人の話も少しは聞けって…」
『あの人に何言っても無駄だよ』
だって目がマジだもん。
浄「ーいいから よけろ!」
「唵!」
皆綺麗に避け、ドアに3枚札が張り付いた。
どうやら私の事は眼中にないらしい。
確かに用があるのは、この3人だもんね。
悟空が六道の背後を取り攻撃を仕掛けた。
だが、六道は攻撃を避け悟空に杖で叩こうとする。
八「悟空…!」
『悟空、後ろ…‼︎』
三「朱泱 ー何してんだ、あんた」
三蔵は六道の杖を手の甲で、パシっと払う。
「お前は…」
三「一応言っとくけど、こいつら殺してもバカが減るだけだぞ」
空「何… 知り合い? あービビった」
『にしても凄い緊迫した空気の気が…』
八「シっ」
この2人の会話を聞きたかったのは、どうやら八戒もだったみたい。
「く、くっくく…っ ははっ ーそうか‼︎ 噂には聞いていたが… まさかこんな所で出くわそうとはな。 『今代の三蔵法師には剣の巫女以外に不逞な輩がいる』『下賤の民を従者に選んだ』と」
『ちょっ! あなた、何も知らないで皆の事を悪くー もごっ』
悪く言うのは許さないと言おうと思ったのだが、八戒が私の口を抑え静止させた。
八「熱くなったらダメですよ。 今は静かに三蔵と、あちらさんの話を聞きましょう」
八戒は小声で私の事を宥める。
『うん、ごめんなさい…』
浄「ありがとな、桜花」
「う…ん…」
俯いてる私の頭を悟浄が優しく、ポンポンする。
だって悔しかったんだもん。
あの場で言ってやりたかったんだもん…
すっごく胸がモヤモヤするけど、八戒の言う通りだ。
今は三蔵と六道の話をちゃんと聞こう。
こうしている間にも、向こうの会話は進んでいる。
「「何している」だと? それはこっちの台詞だ。 玄奘三蔵。 先代三蔵を殺めたのが、そいつら妖怪だということを忘れたはずはあるまい…‼︎」
三「ー人間変わるモンだな朱泱。 あんたの口から、そんな言葉が聞けるとは」
「変わったんじゃねぇ。 朱泱は死んだんだよ。 お前が寺を去った十年前のあの日から……‼︎ …その晩、お前は人知れず山を降りた。 だが、その後直ぐに妖怪の野党群が再度攻め込んできた…‼︎ 奪いそびれた「魔天経文」を狙って。 お前が持ち去ったばかりとは知らずにな‼︎! ーだから俺はついに「禁じ手」と呼ばれる呪符で自らに呪いをかけた『我に全ての妖怪を滅する力を』…‼︎」
三「…まさか“阿頼耶の呪”…⁉︎」
「そうだ ーそして俺は強大な法力を手に入れ妖怪どもを倒した。 だが一度解放した力を抑えることはできない… もはやこの俺の体はコイツが妖怪の魂を喰らう為の道具でしかない…‼︎ この10年間… なんの罪もない妖怪どもを殺しまくってきた。 この札と…… この札がもたらす激痛から逃れる為に 妖怪どもがトチ狂って人間を襲い始めた後は、こんな俺でも救世主扱いだ。 笑っちまうよ…‼︎! ひゃはははは」
浄「イッちまってるよコイツ… ーどっちが妖怪だってェの‼︎」
『背筋がゾワワってした…』
「どっちが妖怪か確かめようじゃねえか‼︎」
六道は札を手に持ち、戦闘態勢に入った。
八「外へ…‼︎ ーここじゃ危ない」
空「げっ また濡れんの⁉︎」
『仕方ないでしょ! こんな狭い所じゃ戦えない…‼︎』
私達は大雨が降ってる外へと走っていった。
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