「…口だけじゃねーようだな」
浄「こんくらい何だよ。こっちゃまだまだ余裕だぜェ。なあ悟空…」

だがしかし、悟空は酔い潰れテーブルの上に頭を乗せ、気持ち良さそうに寝ていた。

三「起きろこのサル〜‼︎」

三蔵が悟空の頭を鷲掴みにしテーブルにガンガンとぶつける。

「そのガキはリタイアの様だな」
浄「そっちこそ、てめェ以外全滅じゃねぇか」
「残念だな。俺はこの辺じゃ飲み比べで負けたこたァねーんだよ」
八「じゃあ、どーせだからもう少し強いお酒下さーい」
浄「…そーいえば俺、八戒が酔ったところ見たことナッシング」
三「あなどれねー」
『八戒凄い…』

てか、このお酒の匂いで酔いそうになる…

八「心配ないですよ。多分僕、勝ちますんで」

八戒がぽそぽそ、美人なお姉さんに話しかけていた。

「え？」
八「セクハラおじさんは許せないですもんね」
『うんうん、まったくだ』

私もぽそぽそと八戒の意見に同意する。
何もしてないんだけどね！

「ーおい、どうした坊主？ そろそろ限界か？ 手がふるえているぞ。 その女顔にゃ、お酌役がお似合いだぜ」
三「ーくっ 愚か者が… 俺を愚弄するとはいい度胸だ」
八「三蔵？」
『なんか嫌な予感が…』
三「魔戒天… もごっ」
八「わーっ 民間人相手にイキナリ大技かまさないで下さいっ この人見た目より、かなり酔ってる…」

八戒が慌てて三蔵の口を手で塞ぐ。
ナイスだ、八戒！

「まだるっこしい勝負はヤメだヤメ‼︎ 力でツブしてやらぁ 若造ども‼︎」
浄「望むところだァ エロジジイ！ やってやろうじゃねえか‼︎」
『こんな酔っ払い、私1人で十分！』

セクハラおじさんは女の敵‼︎

八「まあまあ皆さん、落ち着いて… 桜花も挑発に乗らない」
『だって、あの人は女の敵なんだよ！』

その時だった。
お酒とは違う匂いが、どこからか匂ってきた。

『なに…？ この、匂い…』

ドサッ
目の前が真っ暗になって、その場に倒れた。
遠くから八戒が私の事を読んでおるけど、その後の記憶はなかった。