「あのー 御注文の品ですぅ」

神妙な面持ちで話していたからだろう。
言いにくそうに、先程のウエイトレスさんが頼んでいた食べ物を持って話しかけてきた。

空「わーい♡」

悟空は両手を挙げ喜び、今までのシリアスな雰囲気が一気に崩れる。
そして私達はガクっと肩を落とす。

『まぁ、今考えても答えなんて出ないもんね。 冷めないうちに食べちゃおう！』
浄「そーそ。腹減ってちゃ戦もできねってか」
八「その様ですね」
空「いただきまーす」

悟空はシュウマイに手を伸ばし、口に入れる寸前で…

「ーきゃあッ」

ウエイトレスさんの悲鳴が聞こえた。
目線をそっちに移すと、酔っ払いが綺麗なお姉さんに絡んでいる。

確かにあのお姉さん綺麗だし、スタイルも抜群だもんね…
でも、手を出すとは！
女の敵だー！

私は助けようと椅子から立とうとすると、悟浄に阻止され、女性相手なら俺に任せろとポソッと言われた。

浄「…あーあ。 オッサン下手だよ 女の扱いがさ」
「何だと、若造がァ すっこんでろ‼︎」
浄「まーた灰皿くらいたいワケェ？カコーン！ってな」
「〜てめェか、さっきのは⁉︎うらあ‼︎」

おっさんはムカついた威勢にテーブルを蹴り、ひっくり返した。
テーブルに乗っていた食べ物が床に落ちた。

「なんて事するの‼︎」

流石にお姉さんも怒る。
ただ1番怒っていたのは…

空「てめえっっ やっちゃイケねェことやったな!⁉︎」

悟空だった。
そして、セクハラおじさんと、悟空と悟浄のバトルが始まる。
店の中で…

三「オイ、妖怪どころか人間とまで争ってどーする」
八「血気盛んですねェ」
『お店の中がめちゃくちゃに…』
「飛さん、やめとくれよ！店がボロボロになっちまうっ」
「るせえ‼︎」

厨房から喧嘩を止めに店長が出てきた。

「勝負つけたきゃ、いつものヤツにすればいいじゃないか！ な？」
浄「いつもの勝負ぅ？ 何だそりゃ 麻雀か？早撃ちか？」
「酒場の男の勝負といやあ決まってんじゃねーか。 飲み比べよ。」
『うわぁ…』

皆は嫌な顔しただけなのに、私だけ声に出してしまった…

「…お前ら今あからさまにイヤな顔しなかったか？嬢ちゃんなんて口に出てたし」
浄「いや… 何となく…」
「ま 最初っから勝負にゃなんねェか。 そっちにいるのはガキとロリと見るからに貧弱な坊主だもんな」

貧弱とゆう言葉に三蔵は反応した。

三「…店主」
「は…」
三「…この店中の酒、一滴残らず持ってこい」
「は… ハイッ‼︎‼︎」

三蔵の手にはクレジットカード(三仏神名義)。顔にはコロス マジ コロス って書いてある。

八「…飲む前から目が座ってますけど〜？」
空「わーい 酒だ、酒だー♡」
『えっ 悟空未成年でしょ？ 飲めるの？』
空「飲めるよ。 普段飲まないだけで。 桜花は飲めないの？」
『飲めない… とゆうか、飲んだことがないかな。 興味もないし、私未成年だし』
八「まぁ、お酒は無理して飲むものじゃないですよ」
「ヨォシ 勝負は4対4‼︎ 先に全滅した方が負けだ。 いいか‼︎」
「おうよ‼︎」

そして男達のバトルが始まった。
皆頑張れー！