「ーオイ待ちやがれ‼︎勝手に持ち帰るんじゃネェよ‼︎!その女達は俺達のエモノだ‼︎なんならテメエらもミンチにして喰ってやろうか？」
『私も入ってるの⁉︎』
空「桜花は美味しくないと思う」

悟空は桜花の二の腕を掴み軽くプニプニした。

空「肉全然付いてないじゃん」
『プニプニしないでー！』
八「ほらほら、あちらさんはまだヤる気見たいですよ？」
『そうだった、私を喰べようとするなんて百万年はやいのよっ』

布都御魂剣を構えて戦闘体制に入ったのだが、悟浄が刃の上を軽く押し、刀を下げるように言った。

『悟浄…⁇』

私はきょとんとした目で悟浄を見つめる。

浄「今日はヤメとこお。 今はあんましヒトゴロシしたくない気分なの 俺。 だから大人しく帰ってクソして寝ろや OK？」
「なッ…」
浄「さ 行こか」
八「おばさんも心配してるでしょうしね」
『今気がついたんだけど、さむっ！ キャミソールのまま走って出ちゃったからなぁ』
三「バカが…」

雑談をしながらジープへ向かった。

「ーおい、ナメてンのか、てめェら⁉︎」
「ーおい、ちょっと待て‼︎ あの赤毛の男… 俺昔聞いたことあるぜ。人間と妖怪の間にできた禁忌の子供は真紅の瞳と髪を持って生まれるってな」
「ー何だじゃあアイツ 出来そこないじゃねェかッ」

後ろの方で悟浄に酷いことを言ってるけど、悟浄本人はあまり気にしてなさそうなので無視をする。
とゆうか、なんか心ここにあらずな感じなんだよな。

「アソコの毛も赤いのかよ ええ？出来そこない」

ついにキレた。
彼等は言ってはいけない事を言ったんだ。
私は妖怪の元に駆け寄り、間合いを詰め喉元に布都御魂剣を当てる。
少しでも引けば、その首は飛ぶ。
ふと周りを見てみれば、キレたのは私だけじゃなかったみたいで、八戒は片手で妖怪の両親頬を握り、悟空は胸ぐらを掴み、三蔵は妖怪の口の中に銃口をいれていた。

八「ホラ「口は災いの元」ってよく言いますよねぇ？ 続きが言いたきゃ、あの世でどうぞ♡」

八戒の黒笑いと共に手にも力が入っていた。

「ヒイッ わ… 悪かった。 助け…」
三「ー詫びるくらいなら最初っから言わなきゃいーんだよ。バァーカ」

そう言いながら三蔵は銃を拭く。
拭くくらいなら、なぜ口の中に入れた…
たしかに私も拭くけどさ。

浄「ーったく。変な奴らだよ お前ら」
『変って… それ私も入ってるの？』
浄「あったりまえだろ」

悟浄は笑いながら私の頭を撫でた。
それがなんだか、とっても嬉しかった。

「ーそっ たばれェ‼︎」

何度も見逃してあげたのに。
本当に懲りない人達。
だけど、私が先頭態勢に入る前に悟浄の錫月杖の方が早かあった。

浄「何 そんなに興味あんの？ アソコの毛の色♡」

そう言いながら向かって来た妖怪を切り刻んだ。

浄「まぁ 確かめられンのは「いい女」だけどな。 桜花ならいいぜ？」
『うわー 悟浄の見ちゃったら一ヶ月くらい食欲不振になって、栄養失調になって死にそう』
浄「悟浄さん ショックなんだけど」
空「きしし、ちゃんと黒いよなっ 黒‼︎ 風呂場で見たもんね オレ」
浄「言うな」

悟浄は軽く悟空の頭を小突く。

『いらない情報をゲットした…』
浄「さっきから、桜花チャン、塩対応でない？」
『んー 気のせい、気のせい♪』