深紅
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「ーへぇ、じゃあアンタ達は西へ向かっているのかい。この村はいい所だよ、しばらくいるといい」
三「少々わけありでな。先を急いでいる」
「いいさ 若いうちは旅をするもんだ。それにね アタシはアンタ達に感謝してるのさ」
ハ「感謝?」
『なんで?そもそも感謝してるのは、私達の方だよ。助けてくれなかったら確実に風邪ひいてた…』
「ああ…何せ、旬麗の笑顔なんて久しぶりに見れたからね」
空「え、何それ?マジで?」
「旬麗にはねえ、そりゃあ仲の良い恋人がいたんだよ。ーだけど彼は妖怪だったんだ… 人間と妖怪… 異種間の交わりが禁忌とされてることくらいアタシだって知ったさ。だけど2人共本当に働き者のいい子達でね。村人達誰もが2人を祝福してたよ。ーだけどそれも1年以上前の話さ アンタ達も知っているだろう?世界中の妖怪達が急に凶暴化したことを。1年前、村の妖怪達全てに異変がおとずれた。彼もその中の1人だった。完全に自我をなくす前にーって旬麗をふりきって飛び出してっちまったのさ。そしてそれっきり帰ってこなかった。旬麗はその日から笑顔をなくしたんだ」
八「…じゃあ、この服は、その方の物なんですね」
「そして、そこのお嬢ちゃんが着てる服は恋人が初めてプレゼントした服さ」
『私そんな大事な服を着てたの⁉︎』
「ただ旬麗の身長に合わなくてね、着ずに大切にとっといておいたんだよ」
確かに私でも、この服はギリだ…
「…きれいに洗濯してあるだろ?あの子は、旬麗は恋人がいつでも帰ってこられる様に、淋しさをまぎわらす様に、いつもああやって洗濯しているのさ。その大事な服を、あんた達に貸したのも「笑ったお詫び」じゃなくて、笑顔をくれたお礼なんだろうよ」
恋人がいなくなっちゃった旬麗さん…
きっと、他にも旬麗さんみたいな人は沢山いる。
もし、悟空がいなくなったら、暴走したらって考えると胸が張り裂けそうになる。
そして思ったんだ。
この悲劇を早く止めないとって。
そして、止めるだけの力をつけないと。
今までは、大好きな皆についていくってだけだった。
ーでも今は違う。
ちゃんと強くなって、この悲劇を止めたい。
「アタシはね、慈燕が生きている事を願うばかりだよ…」
浄「「ジエン」…⁉︎その男「ジエン」ってのか⁉︎」
ジエンって言葉で反応した悟浄は勢いよく椅子から立つ。
『悟浄…?』
「ああ、そうだよ。いなくなる四年程前に、この村に来たからね。本名かどうかは知らないけど。なんだ知り合いかい」
浄「ーいや。どうだろうな…」
三「少々わけありでな。先を急いでいる」
「いいさ 若いうちは旅をするもんだ。それにね アタシはアンタ達に感謝してるのさ」
ハ「感謝?」
『なんで?そもそも感謝してるのは、私達の方だよ。助けてくれなかったら確実に風邪ひいてた…』
「ああ…何せ、旬麗の笑顔なんて久しぶりに見れたからね」
空「え、何それ?マジで?」
「旬麗にはねえ、そりゃあ仲の良い恋人がいたんだよ。ーだけど彼は妖怪だったんだ… 人間と妖怪… 異種間の交わりが禁忌とされてることくらいアタシだって知ったさ。だけど2人共本当に働き者のいい子達でね。村人達誰もが2人を祝福してたよ。ーだけどそれも1年以上前の話さ アンタ達も知っているだろう?世界中の妖怪達が急に凶暴化したことを。1年前、村の妖怪達全てに異変がおとずれた。彼もその中の1人だった。完全に自我をなくす前にーって旬麗をふりきって飛び出してっちまったのさ。そしてそれっきり帰ってこなかった。旬麗はその日から笑顔をなくしたんだ」
八「…じゃあ、この服は、その方の物なんですね」
「そして、そこのお嬢ちゃんが着てる服は恋人が初めてプレゼントした服さ」
『私そんな大事な服を着てたの⁉︎』
「ただ旬麗の身長に合わなくてね、着ずに大切にとっといておいたんだよ」
確かに私でも、この服はギリだ…
「…きれいに洗濯してあるだろ?あの子は、旬麗は恋人がいつでも帰ってこられる様に、淋しさをまぎわらす様に、いつもああやって洗濯しているのさ。その大事な服を、あんた達に貸したのも「笑ったお詫び」じゃなくて、笑顔をくれたお礼なんだろうよ」
恋人がいなくなっちゃった旬麗さん…
きっと、他にも旬麗さんみたいな人は沢山いる。
もし、悟空がいなくなったら、暴走したらって考えると胸が張り裂けそうになる。
そして思ったんだ。
この悲劇を早く止めないとって。
そして、止めるだけの力をつけないと。
今までは、大好きな皆についていくってだけだった。
ーでも今は違う。
ちゃんと強くなって、この悲劇を止めたい。
「アタシはね、慈燕が生きている事を願うばかりだよ…」
浄「「ジエン」…⁉︎その男「ジエン」ってのか⁉︎」
ジエンって言葉で反応した悟浄は勢いよく椅子から立つ。
『悟浄…?』
「ああ、そうだよ。いなくなる四年程前に、この村に来たからね。本名かどうかは知らないけど。なんだ知り合いかい」
浄「ーいや。どうだろうな…」