格式高い寺
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ぜぇ…はっ、ぜぇ…
なんなの、この石林…
1番体力が無い私は、どんどん皆から置いてかれる。
とてもじゃないけど、追いつけない。
待って、と言いたくても息が切れしていて声が出ない。
私が追いついてきた時には、荷物を誰が持つかの8回目のじゃんけん大会が開催されていた。
現在7連敗中の悟空。敗因は彼がチョキしか出さないのを皆知っているから。
案の定、また悟空が負けた。
『…お、おいついた……、も、ムリ…』
私はその場で、へたり込んだ。
八「大丈夫ですか、桜花?」
『も、死ぬ…』
浄「ほら、手引っ張ってやるよ」
空「そんな事したら桜花にエロ河童が移るだろ!?悟浄、これ持ってろよ!俺が桜花と手を繋ぐ」
浄「移るか!つーか、おまえが負けたんだろ!」
悟空と悟浄が喧嘩し始めた。
すると、三蔵が舌打ちして私の方に近づいて…
手を差し伸べてきたんだ。
あの三蔵サマがだよ?
『…へ?』
つい間抜けな声が出てしまう。
三「アホ面、このまま置いてってもいいんだぞ?」
『それは困ります!三蔵ありがと』
私は三蔵の手を有り難く受け取った。
浄「あら、三蔵サマ。抜け駆け?」
三「うるせぇ!とっとと歩け!」
そこから、暫く歩くと大きな大きなお寺が…
八「うーん、桜花に男装させないと…ですかねぇ」
『そっか、お寺って女人禁制だっけ?』
三「その必要はねぇ。お前は巫女だからな」
『そんなに巫女の知名度って高いの?』
三「見てればわかるさ、まぁ駄目だったらお前は野宿だな」
『それはイヤー!』
八「では…、すみませーん」
「何か用か!?」
寺院の上の方からお坊さんが出てきた。
八「我々は旅の者ですが今夜だけでも、こちらに泊めて頂けませんか?」
「ーフン。ここは神聖なる寺院である故、素性の知らぬ者を招き入れる訳にはいかん!」
浄「これだから俺は坊主ってヤツが嫌いなんだよ!!」
『こらこら、悟浄。中指立てない』
三「へー初耳」
八「困りましたねェ」
空「なー腹減ったってば、三蔵っっ!!」
「三蔵だと?」
三蔵と聞いたお坊さんの顔色が変わった。
「…まさか“玄奘三蔵法師”…!?しっ…失礼しました!!今すぐお通ししますッ!!あ、でも女性の方は…」
三「こいつは巫女だ。剣のな」
「巫女様!?度々失礼しましたっ!!」
本当に剣の巫女で通じたっぽい。
八「これはまた広いですねェ」
浄「迷子になるなよ?」
『なるかッ』
全く失礼な!!
「ーこれは三蔵法師殿、巫女様。この様な古寺によう起こし下さいました」
三「…歓迎いたみいる」
うわ、棒読みで言ったよ…
「もし、よろしければ巫女様のお力を拝見させては頂けませんか?」
私は三蔵の顔をチラッと見たけど、ノーリアクションだったので、布都御魂剣を発動した。
刀が青く光り、その光は私までをも包んでいく。
「こ、これが…あの布都御魂剣…!なんと神々しい光り。流石、巫女様だ」
あんまり言われ慣れてない事を言われると照れるな。
「巫女様ありがとうございます。実は光明三蔵法師も十数年前 この寺にお立ち寄りくださったのですよ。光明様の端正で荘厳なお姿が今も目に焼き付いております。玄奘様は本当によく似てらっしゃる。光明三蔵様が亡くなられた後を愛弟子である貴方様が“玄奘三蔵”として継がれたと聞いておりますが」
まるで、校長先生の長話を聞かされてるみたいだ…
そう言えば皆の過去って知らないな。
三「ーそんなことより、この石林を一日で越えるのは難儀ゆえ一夜の宿を借りたいのだが」
「ええ!それは喜んで!ーただ…ここは神聖なる寺院内でして本来ならば部外者をお通しする訳には…そちらの御三方は仏道に帰依する方の様にはとても…」
浄「坊主と巫女は良くてもパンピーは入れられねーッてか?高級レストランかよここは!!」
八「まあまあ」
パンピーはもう古いぞ、悟浄よ…
三「俺は構わんが」
空「うわー言うと思ったー」
「ーこの方々は、お弟子さんですか?」
三「いや、下僕だ」
言っちゃったよ、この人…
「下僕だ」の言葉で暴れ出しそうな悟空と悟浄を八戒が抑えている。
「ーでは今回は三蔵様と巫女様に免じて、そちらの方々にも最高のおもてなしをご用意いたします」
無事、寺院でお泊りが確定たのだけれど最高のおもてなしは野菜や豆ばっかりだった…
なんなの、この石林…
1番体力が無い私は、どんどん皆から置いてかれる。
とてもじゃないけど、追いつけない。
待って、と言いたくても息が切れしていて声が出ない。
私が追いついてきた時には、荷物を誰が持つかの8回目のじゃんけん大会が開催されていた。
現在7連敗中の悟空。敗因は彼がチョキしか出さないのを皆知っているから。
案の定、また悟空が負けた。
『…お、おいついた……、も、ムリ…』
私はその場で、へたり込んだ。
八「大丈夫ですか、桜花?」
『も、死ぬ…』
浄「ほら、手引っ張ってやるよ」
空「そんな事したら桜花にエロ河童が移るだろ!?悟浄、これ持ってろよ!俺が桜花と手を繋ぐ」
浄「移るか!つーか、おまえが負けたんだろ!」
悟空と悟浄が喧嘩し始めた。
すると、三蔵が舌打ちして私の方に近づいて…
手を差し伸べてきたんだ。
あの三蔵サマがだよ?
『…へ?』
つい間抜けな声が出てしまう。
三「アホ面、このまま置いてってもいいんだぞ?」
『それは困ります!三蔵ありがと』
私は三蔵の手を有り難く受け取った。
浄「あら、三蔵サマ。抜け駆け?」
三「うるせぇ!とっとと歩け!」
そこから、暫く歩くと大きな大きなお寺が…
八「うーん、桜花に男装させないと…ですかねぇ」
『そっか、お寺って女人禁制だっけ?』
三「その必要はねぇ。お前は巫女だからな」
『そんなに巫女の知名度って高いの?』
三「見てればわかるさ、まぁ駄目だったらお前は野宿だな」
『それはイヤー!』
八「では…、すみませーん」
「何か用か!?」
寺院の上の方からお坊さんが出てきた。
八「我々は旅の者ですが今夜だけでも、こちらに泊めて頂けませんか?」
「ーフン。ここは神聖なる寺院である故、素性の知らぬ者を招き入れる訳にはいかん!」
浄「これだから俺は坊主ってヤツが嫌いなんだよ!!」
『こらこら、悟浄。中指立てない』
三「へー初耳」
八「困りましたねェ」
空「なー腹減ったってば、三蔵っっ!!」
「三蔵だと?」
三蔵と聞いたお坊さんの顔色が変わった。
「…まさか“玄奘三蔵法師”…!?しっ…失礼しました!!今すぐお通ししますッ!!あ、でも女性の方は…」
三「こいつは巫女だ。剣のな」
「巫女様!?度々失礼しましたっ!!」
本当に剣の巫女で通じたっぽい。
八「これはまた広いですねェ」
浄「迷子になるなよ?」
『なるかッ』
全く失礼な!!
「ーこれは三蔵法師殿、巫女様。この様な古寺によう起こし下さいました」
三「…歓迎いたみいる」
うわ、棒読みで言ったよ…
「もし、よろしければ巫女様のお力を拝見させては頂けませんか?」
私は三蔵の顔をチラッと見たけど、ノーリアクションだったので、布都御魂剣を発動した。
刀が青く光り、その光は私までをも包んでいく。
「こ、これが…あの布都御魂剣…!なんと神々しい光り。流石、巫女様だ」
あんまり言われ慣れてない事を言われると照れるな。
「巫女様ありがとうございます。実は光明三蔵法師も十数年前 この寺にお立ち寄りくださったのですよ。光明様の端正で荘厳なお姿が今も目に焼き付いております。玄奘様は本当によく似てらっしゃる。光明三蔵様が亡くなられた後を愛弟子である貴方様が“玄奘三蔵”として継がれたと聞いておりますが」
まるで、校長先生の長話を聞かされてるみたいだ…
そう言えば皆の過去って知らないな。
三「ーそんなことより、この石林を一日で越えるのは難儀ゆえ一夜の宿を借りたいのだが」
「ええ!それは喜んで!ーただ…ここは神聖なる寺院内でして本来ならば部外者をお通しする訳には…そちらの御三方は仏道に帰依する方の様にはとても…」
浄「坊主と巫女は良くてもパンピーは入れられねーッてか?高級レストランかよここは!!」
八「まあまあ」
パンピーはもう古いぞ、悟浄よ…
三「俺は構わんが」
空「うわー言うと思ったー」
「ーこの方々は、お弟子さんですか?」
三「いや、下僕だ」
言っちゃったよ、この人…
「下僕だ」の言葉で暴れ出しそうな悟空と悟浄を八戒が抑えている。
「ーでは今回は三蔵様と巫女様に免じて、そちらの方々にも最高のおもてなしをご用意いたします」
無事、寺院でお泊りが確定たのだけれど最高のおもてなしは野菜や豆ばっかりだった…