「－チッ！どいつもこいつも役立たずが…！！」
上半身、服を着てないお姉さんが叫んだ。

ここの世界の胸が大きい人は露出狂が多いいの…？

三「さっきはどーも、利息は高いぞ」
「おナメじゃないよ、タレ目のボウヤ」

すると、露出狂のお姉さんの体から、バキ、メキョ、ボゴッ、っと凄い音が聞こえ、どんどん体の形が変わっていく。
その姿を唖然と見ていることしか出来なかった。

そして、その姿は私が大っ嫌いな、あの姿になったんだ・・・

『いやぁぁぁぁぁぁ！！』
空「桜花！？」

ムリムリムリ！何あの大きな蜘蛛！！
尋常じゃないくらいに大きいよ！？

涙目になって私は、その場で完全に腰が抜けてしまった…
露出狂のお姉さん…（今は蜘蛛女）は糸を出し、糸を私たちに巻き付けた。

空「－－－おい、切れねーぞコレ！！」
三「変化のおかげで妖力増強してやがる」
「ん……きゃ…！？」

八戒に抱きかかえられていた朋茗が目を覚ました。

八「あー起こしちゃいましたか。スミマセンねェ、まき込んじゃって。少しガマンしてて下さい」

朋茗は見てしまった。大きな大きな蜘蛛さんを…

「ひッ…きゃあぁあぁあ！！？」

うん。それが普通の反応だよね…
あんなでかい蜘蛛さんなんて普通にしてたら、お目にかかれないもん。

蜘蛛さんは大量の糸を出し、さらに動きにくくなる。
そして、その糸は八戒の首を絞めた。

八「く……ッ！」
「きゃぁぁぁ八戒さん！！」

そうだ、こんなところで怖気ついてなんていられない。
ただ、ちょっと大きな蜘蛛がいるだけじゃん。

”パァン！”

よく聞きなれてる銃声が聞こえ、糸が切れた。
八戒がむせていたので、私は八戒の元に駆け寄り背中を撫でた。

「無事か朋茗！？」

そこには銃を持った、お父さんの姿が。

「お父さん！」
「朋茗！」

お父さんと朋茗が笑顔で抱き合っていた。

仲良い家族っていいなぁ
ちょっと羨ましい…

ーでも、そうだった。家族じゃないけど、家族と思えるくらい大事な仲間がいる！
きっと、こう思えたのは悟空のおかげかな。

浄「お前の銃じゃんよ」
三「拾い物には、お礼一割だな。」

「…おのれ人間ふぜいが…！！」

蜘蛛さんは生き残っていた妖怪を前足で掴み…
食べた。

三「ー見るな、朋茗！！」

三蔵は腕を広げ、裾で目隠しをした。

こーゆうところ三蔵優しいよなぁ
でも、出来れば私にも目隠しをして欲しかった…
グロすぎてハキそ。

空「仲間を喰ってやがる！？」
八「妖力を取り込んで傷を修復してるんです」
浄「男を喰らう…か。まさに蜘蛛女だな」
「……い…、いやあぁああ！！嫌い！大ッ嫌い…！！妖怪なんて…妖怪なんてー！！死んじゃえばいいんだ！！」

そっか、そうだよね…
友達は妖怪に喰べられたんだもんね。
こうなって当然だ。

ただ朋茗が言った言葉は妖怪である悟空に対して効果は抜群だった。
悟空の大きい目がさらに大きくなって一瞬固まってしまった。
その一瞬のスキに妖力を回復した蜘蛛さんは前足で悟空を吹っ飛ばした。

さすがに許さないぞ、クモヤロウ。