-この子は私じゃないとダメだから、もしまた転生したらその時は私を見つけて、この刀をその子のとこに-






毎日毎日くだらない1日が終わる。
学校が終わり後は家に帰るだけ。
家では、両親から暴力、暴言を吐かれ、学校に行けば虐められる。
理由はわかってた。
生まれつき霊感があって、人には見えない者と話せたし、霊力の高い猫や木とかとも話せる。
気持ち悪がられて当然だ。
でも彼等を無視をしようとはしなかった。
だって人より優しいから。
人間はちょっと人と違うってだけで暴力をふったり、無視したり。
でも心の中でずっとずっと叫んでたんだ。
誰か私を受け入れて。
助けてって。






そういえば今日はお父さんもお母さんも学校から帰って来てもいないんだっけな。
少しは静かな時間が過ごせそう…
私はサブから家の鍵を出して鍵を開けた。
すると玄関に上半身がスケスケなスタイル抜群の露出狂が立っていた。
頭の処理がついていかず、しばらく頭がフリーズしていたら、その露出狂は語りかけて来た。

「よう。やっと見つけた…。 まさか異世界に転生してたとわな。 声が聞こえなかったら見つけられないとこだったぜ… 織華…じゃなくて、月守 桜花」
『誰？ 声って…⁇ もし私のストーカーさんなら、やめといた方がいいよ』

私は何されても構わない。
慣れっこだし全てに対して諦めてる。
こんなヌケガラの私をストーカーしたところで何もメリットなんてない。

そんな事を考えていたら…
いきなり、そのお姉様は私の頭に思いっきりチョップをしたんだ。
…結構痛い

「誰がストーカーだ、俺は慈愛と慈悲の象徴観世音菩薩様だ」
『どう見ても自愛と淫猥の象徴って感じなんですケド』
「いい度胸だ、まぁお前は此処の世界にいてもつまらないだろう？いい所に連れてってやるよ。ついてこい」

すると玄関に一面が眩しい光に包まれ目を開けていられなかったので目を瞑った。
そしてその光はだんだん小さくなっていき、目を開けると…何故か空の上に立っていた。