君が好き
「ただいまー」
今日も無事に退勤。
ほぼ振り付けを覚えていた一日だった。
明日までに覚えきらなきゃいけないらしく、今日と同様めっちゃ体力つかいそう。
早く寝よ!
俺は荷物を部屋に置いて浴室に向かう途中のリビングでヒョンジナが立ったまま動画を見ていた。
「なに見てんの?」
「振り付けの確認」
ヒョンジンが自身が最終で撮った動画を確認していた。
復習中か…邪魔しないようにしよ。
俺はすーっと浴室に向かった。
画面上ではどんなにふざけていても、馬鹿やっていても裏ではしっかり仕事と向き合っているから今があるんだよね。
体を洗ってすっきりしてリビングに戻るとヒョンジンがフローリングにうつぶせに倒れていた。
すぐ近くにはスマホが転がっていた。
「ヒョンジナ…!」
無理しすぎた!?
今日は体力勝負だったから!
スキズも年月の体力低下にはあらがえないっていうか…!
「ヒョンジナ!大丈夫か!」
慌てて駆け寄りヒョンジナの肩をそっと揺さぶった。
下手に動かすのも怖くて。
「ヒョンジナ!」
何度目かの呼びかけでヒョンジナがゆっくりと目をあけた。
「ヒョンジナ!」
ヒョンジンがうつぶせから仰向けに体勢を変えて「…寝落ちした」と呟いた。
「寝落ち…」
立っているのも疲れたからフローリングに寝転がって動画を見ているうちに気絶したらしい。
吃驚した!
どうせならソファーに横になるとか、寝てる感じ出してよ!
行き倒れ感強すぎて救急車を呼ぶ案件かと思った。
「シャワー行ってくる」
のそのそと立ち上がって浴室に消えていったヒョンジナを見送り、ヒョンジンのスマホを拾う。
そのままチャンビンはヒョンジンの部屋に入ってベッドに寝転がってヒョンジンのスマホを適当にベッドの上に置いておいた。
このままヒョンジンを待ちたいところだが、疲れているのはチャンビンも同じ。
メッセージチェックをしているうちにヒョンジン同様に寝落ちしたようだった。
シャワーを済ませて部屋に入るとチャンビンが爆睡中だった。
疲れたもんなー
ヒョンジンはベッドに置かれていたスマホを手に持ってそのまま布団に入り込んだ。
元々水泳やサッカーをしていて、尚且つダンスメインで練習生もしていたから体力に自信があったけれど、ちょっと疲れた。
誰かからの連絡を確認したり、ゲームをしたり…1日の終わりに好きな事をしてストレス解消だ。
隣で今にもヨダレをたらさん程に熟睡しているチャンビンに背を向け黙々とゲームをする。
あまり熱中すると明日が辛いな、と思いつつもあとちょっと、あとちょっとと気が付けば1時間も経過していた。
そろそろいい加減に寝ないととスマホを枕元に置いて充電すると、目を閉じる。
あー明日も頑張ろ…
うとうとしてきて目を閉じたらすぐに暗転。
2人でぐーすか眠りについた。
