ただ役に立ちたくて
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「葛城くん、昨日は先に帰ってごめんね。」
昨日、勝手に帰ったお詫びもあり、改めて葛城くんとご飯を食べに来ていた。
「…いや、大丈夫だ…」
「とても大丈夫そうな顔色してないけど…」
「単なる二日酔いだから気にすんな…それより、昨日なんかあったのか?」
「え?なんで?」
「ずっとにやにやしてるぞ。奈々絵がそんな顔するなんて珍しいな。」
「そんなにニヤけてた!?」
まずい、昨日の日番谷隊長のことが忘れられなくて、気が緩んでた…
気を引き締めないと!!
「いや、えっと、松本副隊長だけじゃなく、日番谷隊長にも認知していただけてたことが嬉しくてさ!」
「…なぁ、ずっと思ってたんだけど、奈々絵は日番谷隊長のことが好きなんだよな?」
「え!?な、な、な、なんで!?」
「…ずっと奈々絵の傍にいたんだから、それくらい分かる。
…でも、向こうは隊長で、俺たちは平隊士で、超えられない壁がある。だから、」
「分かってるよ、別に高望みなんてしてない。大丈夫、ちゃんと分かってるから!」
葛城くんに改めて言われて、身の程を思い知らされる。
頭ではちゃんと分かってるんだ…けど…
「…奈々絵…なぁ、俺じゃダメか…?」
「え?」
「初めて会った時からずっと奈々絵のことが好きだったんだ。」
真剣な顔でじっと見つめられ、その瞳から本気だということが伝わってくる。
「…葛城くん、私は」
「待った。今はまだ返事しなくていい。
ただ、知ってもらいたかったんだ。鈍感な奈々絵にな。」
にかっといつもの笑顔に戻る葛城くん。
「俺、結構分かりやすくしてたつもりなんだけどなー。
全く伝わってなかったみたいだし?」
「…ご、ごめん。」
「いいんだ。これから、男として意識してもらえるように頑張るからさ!」
葛城くんの優しさに胸が痛くなる。
ずっと、日番谷隊長のことしか考えてこなかったし、
まさか誰かに好かれるなんて思いもしてなかった。
どうしたらいいんだろう…
私は葛城くんと別れて、また修練場に来ていた。
今は考えても仕方ない。
とにかく、鍛錬するのみだ。
「今日も遅くからやるんだな。」
がむしゃらに鍛錬していると、入り口から声がした。
「ひ、日番谷隊長!?え、え、どうしてここに…?」
昨日の今日で色々ありすぎて、今は出来れば会いたくなかった…
「…昨日、途中で終わったからな。」
「へ?」
「稽古、途中までしかやってないだろ?」
「あ…」
なんて律儀な方なんだ…
日番谷隊長だって、お忙しいだろうに。
それに比べて私は私情で心を乱して鍛錬を疎かにしてた…
「お忙しいなか、お気遣いありがとうございます。
ご指導のほど、よろしくお願いいたしますっ!」
「あぁ。」
今は邪な気持ちは捨てて、ただ目の前のことを一生懸命やろう。
日番谷隊長のお役に立てるようになるまでは余計なことは考えない。
昨日、勝手に帰ったお詫びもあり、改めて葛城くんとご飯を食べに来ていた。
「…いや、大丈夫だ…」
「とても大丈夫そうな顔色してないけど…」
「単なる二日酔いだから気にすんな…それより、昨日なんかあったのか?」
「え?なんで?」
「ずっとにやにやしてるぞ。奈々絵がそんな顔するなんて珍しいな。」
「そんなにニヤけてた!?」
まずい、昨日の日番谷隊長のことが忘れられなくて、気が緩んでた…
気を引き締めないと!!
「いや、えっと、松本副隊長だけじゃなく、日番谷隊長にも認知していただけてたことが嬉しくてさ!」
「…なぁ、ずっと思ってたんだけど、奈々絵は日番谷隊長のことが好きなんだよな?」
「え!?な、な、な、なんで!?」
「…ずっと奈々絵の傍にいたんだから、それくらい分かる。
…でも、向こうは隊長で、俺たちは平隊士で、超えられない壁がある。だから、」
「分かってるよ、別に高望みなんてしてない。大丈夫、ちゃんと分かってるから!」
葛城くんに改めて言われて、身の程を思い知らされる。
頭ではちゃんと分かってるんだ…けど…
「…奈々絵…なぁ、俺じゃダメか…?」
「え?」
「初めて会った時からずっと奈々絵のことが好きだったんだ。」
真剣な顔でじっと見つめられ、その瞳から本気だということが伝わってくる。
「…葛城くん、私は」
「待った。今はまだ返事しなくていい。
ただ、知ってもらいたかったんだ。鈍感な奈々絵にな。」
にかっといつもの笑顔に戻る葛城くん。
「俺、結構分かりやすくしてたつもりなんだけどなー。
全く伝わってなかったみたいだし?」
「…ご、ごめん。」
「いいんだ。これから、男として意識してもらえるように頑張るからさ!」
葛城くんの優しさに胸が痛くなる。
ずっと、日番谷隊長のことしか考えてこなかったし、
まさか誰かに好かれるなんて思いもしてなかった。
どうしたらいいんだろう…
私は葛城くんと別れて、また修練場に来ていた。
今は考えても仕方ない。
とにかく、鍛錬するのみだ。
「今日も遅くからやるんだな。」
がむしゃらに鍛錬していると、入り口から声がした。
「ひ、日番谷隊長!?え、え、どうしてここに…?」
昨日の今日で色々ありすぎて、今は出来れば会いたくなかった…
「…昨日、途中で終わったからな。」
「へ?」
「稽古、途中までしかやってないだろ?」
「あ…」
なんて律儀な方なんだ…
日番谷隊長だって、お忙しいだろうに。
それに比べて私は私情で心を乱して鍛錬を疎かにしてた…
「お忙しいなか、お気遣いありがとうございます。
ご指導のほど、よろしくお願いいたしますっ!」
「あぁ。」
今は邪な気持ちは捨てて、ただ目の前のことを一生懸命やろう。
日番谷隊長のお役に立てるようになるまでは余計なことは考えない。