ただ役に立ちたくて
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「奈々絵ーっ!各部隊の合格発表出てるから見に行こーぜ!!」
「う、うん…」
ついに、この時がやってきた…
手ごたえはあったし、合格はしてるだろうけど、問題はどこに配属されるかだ。
先生たちにも口酸っぱく十番隊が良いということは伝えてきたけれども、希望が通るとも限らない。
もし、十番隊じゃなかったら…
今まで努力してきたことが無駄になる、とまでは言わないけど、
日番谷隊長に会えるチャンスが遠のいてしまう。
「おっ、俺は六番隊だ!奈々絵は…」
ぎゅっと瞑っていた目をそっと開け、私の名前を探す。
「あっ…た…」
私の名前は十番隊にあった。
「やった…やったよ!!私、十番隊だ!!!」
「あぁ、良かったな。」
これで、日番谷隊長にまた一歩近付けた…
初めて会ってから一度も会うことはなく、約7年という月日が経った。
日番谷隊長の顔は瀞霊廷通信で見ていたから、私はそれを糧に頑張っていた。
しかし、それと同時に男女問わず人気だということを思い知らされて改めて遠い存在なのだと実感していた。
それでも、やっぱりもう一度会いたくて。
日番谷隊長の役に立ちたくて。
ようやく…
「今日の奈々絵は笑ったり、泣いたり大忙しだな。」
気付けば、嬉し涙を流していた私にそっと手拭いを差し出す葛城くん。
「ありがと。…隊が別々になってもたまにはご飯行こうね。」
「あぁ、当たり前だろ!なんなら、毎日でも良いんだぜ?」
「それは無理かなー。席官になれるよう、もっと精進しないとだし。」
「はぁー、ほんと努力家だなぁ、奈々絵は。」
そう言って、わしゃわしゃ撫でてくる。
「ちょ、いつもよりも力強くない!?い、痛いよ!!」
「こうやって奈々絵を撫でる機会も少なくなるからなー、存分にやっておこうかと!」
いたずらな笑みを浮かべる葛城くんは、どこか寂しそうに見えた。
「葛城くん…?」
「なぁ、奈々絵…」
「うん?」
「…今度さ、合格祝いに遊びに行かね?奈々絵、ずっとこん詰めて勉強してたから、
たまには息抜きも必要だろ?」
「確かに…たまにはいいかもね。」
「まじで!?よっしゃー!!どこ行きたいとかあるか?」
「特にない。」
「いや、ちょっとは考えてくれよ…」
「葛城くんに任せるよ。私は死神になることで頭いっぱいだから」
先ほどの仕返しにいたずらな笑みを浮かべて答える。
「あー、分かったよ!俺が思いっきり楽しませてやるからな!!」
「うん、お願い。」
葛城くんはいつも、私に優しくしてくれる。
その優しさがとても嬉しかった。
「う、うん…」
ついに、この時がやってきた…
手ごたえはあったし、合格はしてるだろうけど、問題はどこに配属されるかだ。
先生たちにも口酸っぱく十番隊が良いということは伝えてきたけれども、希望が通るとも限らない。
もし、十番隊じゃなかったら…
今まで努力してきたことが無駄になる、とまでは言わないけど、
日番谷隊長に会えるチャンスが遠のいてしまう。
「おっ、俺は六番隊だ!奈々絵は…」
ぎゅっと瞑っていた目をそっと開け、私の名前を探す。
「あっ…た…」
私の名前は十番隊にあった。
「やった…やったよ!!私、十番隊だ!!!」
「あぁ、良かったな。」
これで、日番谷隊長にまた一歩近付けた…
初めて会ってから一度も会うことはなく、約7年という月日が経った。
日番谷隊長の顔は瀞霊廷通信で見ていたから、私はそれを糧に頑張っていた。
しかし、それと同時に男女問わず人気だということを思い知らされて改めて遠い存在なのだと実感していた。
それでも、やっぱりもう一度会いたくて。
日番谷隊長の役に立ちたくて。
ようやく…
「今日の奈々絵は笑ったり、泣いたり大忙しだな。」
気付けば、嬉し涙を流していた私にそっと手拭いを差し出す葛城くん。
「ありがと。…隊が別々になってもたまにはご飯行こうね。」
「あぁ、当たり前だろ!なんなら、毎日でも良いんだぜ?」
「それは無理かなー。席官になれるよう、もっと精進しないとだし。」
「はぁー、ほんと努力家だなぁ、奈々絵は。」
そう言って、わしゃわしゃ撫でてくる。
「ちょ、いつもよりも力強くない!?い、痛いよ!!」
「こうやって奈々絵を撫でる機会も少なくなるからなー、存分にやっておこうかと!」
いたずらな笑みを浮かべる葛城くんは、どこか寂しそうに見えた。
「葛城くん…?」
「なぁ、奈々絵…」
「うん?」
「…今度さ、合格祝いに遊びに行かね?奈々絵、ずっとこん詰めて勉強してたから、
たまには息抜きも必要だろ?」
「確かに…たまにはいいかもね。」
「まじで!?よっしゃー!!どこ行きたいとかあるか?」
「特にない。」
「いや、ちょっとは考えてくれよ…」
「葛城くんに任せるよ。私は死神になることで頭いっぱいだから」
先ほどの仕返しにいたずらな笑みを浮かべて答える。
「あー、分かったよ!俺が思いっきり楽しませてやるからな!!」
「うん、お願い。」
葛城くんはいつも、私に優しくしてくれる。
その優しさがとても嬉しかった。