ただ役に立ちたくて
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日番谷さんに出会った日から必死に勉強した。
1日でも早く日番谷さんの役に立てる死神になれるように。
「ようやく…一歩近づいた。」
今日は真央霊術院の入学式。
たくさんの生徒が真央霊術院の門を潜っていく。
門を潜ると、とんっと誰かにぶつかってしまった。
「あ、ごめんなさい!」
「いや、俺こそごめん。同じ1回生だよな?俺、葛城慎二。」
にかっと笑って手を出してきたので、つられて手を出して自己紹介をする。
「佐原奈々絵です。」
「奈々絵か、よろしくな!!」
握った手をぶんぶんと振り、まるで犬の耳と尻尾が見えてきそうな人懐っこい笑顔の彼に、
思わず笑みが溢れた。
「うん、よろしくお願いします。」
「っ…奈々絵は1組なのか?」
葛城くんはぱっと手を離し、頬をかいて問う。
「うん、そうだよ。葛城くんも?」
「あぁ。」
それからというもの、葛城くんと授業を共に受けることが多くなり、
人と話すことが苦手な私にとって、いつも話しかけてくれる葛城くんは大切な友人となった。
「奈々絵〜」
「あ、葛城くん。どうしたの?」
「奈々絵、今回も主席だな!ほんと、すげーよ!!」
そう言って、私の頭をわしゃわしゃ撫でてくる。
私は神童と呼ばれた日番谷隊長に少しでも近付きたくて、必死で毎日勉強と稽古を欠かさずに行っていた。
私は日番谷隊長とは違い、必死で努力してかろうじて主席を維持している。
「葛城くんこそ、いつも次席で凄いじゃん。」
葛城くんは私と違って、斬拳走鬼全てにおいて才能があって難なくこなしてる。
きっと、葛城くんが本気を出したら、私は敵わないだろう。
「俺はまぐれだって。」
「まぐれって、いつも必死に頑張ってる私への嫌味?」
むっと葛城くんのほうを見上げると、
「いやいや、俺は奈々絵みたいに必死に努力出来ないし、本当に尊敬してるんだぜ?」
そう言って、今度は頭をぽんぽんと撫でる。
「…なんか、私のこと犬扱いしてない?」
「奈々絵が可愛いからな、つい。」
「恥ずかしげもなく、よくそんなこと言えるよね…」
「ほんとのことだから。」
「っ…そういえば、葛城くんはどうして死神になりたいの?」
急に真面目な顔をするものだから、こっちが恥ずかしくなって、
頭に乗っていた手をどかして、気になっていた質問を投げかける。
「最初はただ、憧れの兄貴と同じ死神になりたかった。けど、今は…」
「今は?」
「守りたい奴がいる。そのために強くなりたい。」
そう言ってじっと見つめられた瞳には強い意志が伺えた。
「そっか、お互い頑張ろうね。」
「おう!」
1日でも早く日番谷さんの役に立てる死神になれるように。
「ようやく…一歩近づいた。」
今日は真央霊術院の入学式。
たくさんの生徒が真央霊術院の門を潜っていく。
門を潜ると、とんっと誰かにぶつかってしまった。
「あ、ごめんなさい!」
「いや、俺こそごめん。同じ1回生だよな?俺、葛城慎二。」
にかっと笑って手を出してきたので、つられて手を出して自己紹介をする。
「佐原奈々絵です。」
「奈々絵か、よろしくな!!」
握った手をぶんぶんと振り、まるで犬の耳と尻尾が見えてきそうな人懐っこい笑顔の彼に、
思わず笑みが溢れた。
「うん、よろしくお願いします。」
「っ…奈々絵は1組なのか?」
葛城くんはぱっと手を離し、頬をかいて問う。
「うん、そうだよ。葛城くんも?」
「あぁ。」
それからというもの、葛城くんと授業を共に受けることが多くなり、
人と話すことが苦手な私にとって、いつも話しかけてくれる葛城くんは大切な友人となった。
「奈々絵〜」
「あ、葛城くん。どうしたの?」
「奈々絵、今回も主席だな!ほんと、すげーよ!!」
そう言って、私の頭をわしゃわしゃ撫でてくる。
私は神童と呼ばれた日番谷隊長に少しでも近付きたくて、必死で毎日勉強と稽古を欠かさずに行っていた。
私は日番谷隊長とは違い、必死で努力してかろうじて主席を維持している。
「葛城くんこそ、いつも次席で凄いじゃん。」
葛城くんは私と違って、斬拳走鬼全てにおいて才能があって難なくこなしてる。
きっと、葛城くんが本気を出したら、私は敵わないだろう。
「俺はまぐれだって。」
「まぐれって、いつも必死に頑張ってる私への嫌味?」
むっと葛城くんのほうを見上げると、
「いやいや、俺は奈々絵みたいに必死に努力出来ないし、本当に尊敬してるんだぜ?」
そう言って、今度は頭をぽんぽんと撫でる。
「…なんか、私のこと犬扱いしてない?」
「奈々絵が可愛いからな、つい。」
「恥ずかしげもなく、よくそんなこと言えるよね…」
「ほんとのことだから。」
「っ…そういえば、葛城くんはどうして死神になりたいの?」
急に真面目な顔をするものだから、こっちが恥ずかしくなって、
頭に乗っていた手をどかして、気になっていた質問を投げかける。
「最初はただ、憧れの兄貴と同じ死神になりたかった。けど、今は…」
「今は?」
「守りたい奴がいる。そのために強くなりたい。」
そう言ってじっと見つめられた瞳には強い意志が伺えた。
「そっか、お互い頑張ろうね。」
「おう!」