物と人

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審神者名

 ここは本丸である。正確には、本丸であった場所、である。
 時間遡行軍に攻め入られたここには、かつては人類の救世主たちが暮らしていたという。
 時間遡行軍による侵攻で戦場となり、荒れ果てたこの地には、唯一、かつてと変わらずに存在している部屋がある。この本丸の主が使っていたという部屋だ。
 そこには、たった一人の人間に、付喪神たちが執着した証が残されている。末端の神たちの願いによって、その場所の時間は止まっていた。
 部屋の中の様子は、ぼろぼろになった襖の隙間から見ることができた。
 好奇心からそこを除いた者たちは、皆一様に言葉を失う。
 襖を除いた先。そこにあるのは、一人の人間の体と、数十本の刀だった。より正確に説明するならば、一人の遺体と、そこに突き刺さる数十本の刀剣である。
 手足に、指に、眼孔に、肋の隙間に。神に執着されるということが、一体どういうことなのかを物語る景色が、そこにはあった。
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