「ねえ主、一緒に死んではくれないかい」

「藪から棒に何ですかいったい」

「鬼になる夢を見たんだ。不安で不安で仕方がなくてね。だから、一緒に死んでおくれよ」

「嫌ですよなんで一緒に死ななきゃならないんですか」

「だって、僕がいなくなっても君の生は続くのだろう？僕はそれがつらいんだ」

「生きるな、と？」

「ううん。僕と一緒に生きて、僕と一緒に死んでほしい。君の始まりには立ち会えなかったから、せめて終わりは一緒がいいんだ。でないと、嫉妬で鬼になってしまう」

「困ったなぁ」