すごく短いのとか没とか
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俺は、主さんが大好きだ。それは主従としての気持なのか、一人の男としての気持ちなのかは分からない。でも、大好きって気持ちは本物だ。
顕現して初めて主さんを見たとき、心が震えた。あまりにもその魂がきれいで、眩しかったから。傍にいたいって思ったんだ。
この人が主になるなら、全力で護ろう。全力で戦おう。そういう気持ちになれた。
しかし、俺から見ても美しいその魂は、俺だけではなく、他の刀剣も魅了していた。
もちろんそれは主として僕らを率いるに当たって良いことだった。神という存在は綺麗な魂を好むから、汚れてるより全然良い。むしろ反発されないから、主さんにとっては好都合なんだ。
でも俺はそれが嫌だった。もし主さんに反発するやつが出てきたら、俺が主さんを守れるのに。ヒーローになれるのに。それに、本丸にはまだ十数振りしか刀剣がいないが、これからもっと増えるのだろう。増えた分だけ、俺と同じ気持ちを抱く輩が出てくる可能性は高くなる。
そうだ、今後何が起こるか分からないし、もしものときは隠してしまうのもいいかもしれない。
「あるじさーん! 見て下さーい!」
「あああああ! 鯰尾それ! 馬糞でしょう! 投げないで! 鯰尾待ってー!」
俺の行動であわてふためくあるじさんが大好きで、ついつい意地悪をしたくなってしまう。馬糞は嫌いなやつに投げるけど、それは好きな人の気を引くためだ。
今はこうして楽しい生活を送れて、俺を見ていてくれるからそれだけで満足できている。
誉れを取ったときに褒めてくれるあるじさんのいる生活を、過去のない僕の未来をあるじさんと仲間と共に作っていける今の生活を、俺は良いものだと思っている。
だけれど、もし主さんが俺だけに靡いてくれて、そのうつくしい魂をくれるなら。本心から俺だけを求めてくれて、それで、俺だけを見てくれる主さんが手に入るなら、俺はそのためなら何だってやってしまえると思う。そのくらいあるじさんが大好きなんだ。
でも、主さんも今の生活をたいそう気に入っている。だから、もしものことがあったときのために、っていうのはほとんど言い訳に近いけど、少しづつ、少しづつで良いんだ。
今の生活を崩していくために、ゆっくり、外堀から埋めていこう。
主さんの逃げた先が俺であるために。主さんの帰る理由が、戦う理由が、生きる理由が俺であるために。
それで、気づいたときには俺の手の中、ってね。
顕現して初めて主さんを見たとき、心が震えた。あまりにもその魂がきれいで、眩しかったから。傍にいたいって思ったんだ。
この人が主になるなら、全力で護ろう。全力で戦おう。そういう気持ちになれた。
しかし、俺から見ても美しいその魂は、俺だけではなく、他の刀剣も魅了していた。
もちろんそれは主として僕らを率いるに当たって良いことだった。神という存在は綺麗な魂を好むから、汚れてるより全然良い。むしろ反発されないから、主さんにとっては好都合なんだ。
でも俺はそれが嫌だった。もし主さんに反発するやつが出てきたら、俺が主さんを守れるのに。ヒーローになれるのに。それに、本丸にはまだ十数振りしか刀剣がいないが、これからもっと増えるのだろう。増えた分だけ、俺と同じ気持ちを抱く輩が出てくる可能性は高くなる。
そうだ、今後何が起こるか分からないし、もしものときは隠してしまうのもいいかもしれない。
「あるじさーん! 見て下さーい!」
「あああああ! 鯰尾それ! 馬糞でしょう! 投げないで! 鯰尾待ってー!」
俺の行動であわてふためくあるじさんが大好きで、ついつい意地悪をしたくなってしまう。馬糞は嫌いなやつに投げるけど、それは好きな人の気を引くためだ。
今はこうして楽しい生活を送れて、俺を見ていてくれるからそれだけで満足できている。
誉れを取ったときに褒めてくれるあるじさんのいる生活を、過去のない僕の未来をあるじさんと仲間と共に作っていける今の生活を、俺は良いものだと思っている。
だけれど、もし主さんが俺だけに靡いてくれて、そのうつくしい魂をくれるなら。本心から俺だけを求めてくれて、それで、俺だけを見てくれる主さんが手に入るなら、俺はそのためなら何だってやってしまえると思う。そのくらいあるじさんが大好きなんだ。
でも、主さんも今の生活をたいそう気に入っている。だから、もしものことがあったときのために、っていうのはほとんど言い訳に近いけど、少しづつ、少しづつで良いんだ。
今の生活を崩していくために、ゆっくり、外堀から埋めていこう。
主さんの逃げた先が俺であるために。主さんの帰る理由が、戦う理由が、生きる理由が俺であるために。
それで、気づいたときには俺の手の中、ってね。