星の降る夜に願いを
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夜景を眺めながらパーシヴァルとナマエはディナーを楽しんでいた。
真っ白な雪が降り積もる外と違い、店の中は赤く燃える暖炉のおかげで温かい。
「おいしかったです! もう食べられません~」
「あれだけ食べればそうなるだろう」
お腹をおさえるナマエにパーシヴァルは呆れた笑顔を向ける。
彼の分のデザートまで平らげたのだから当たり前だ。
「だって、パーシヴァル様が勧めるから……」
「はは、すまない。お前の食べっぷりが気持ち良かったのでな」
「とってもおいしかったので、つい……」
はしたなかっただろうかと顔を赤くするナマエだが、甘い物がそれほど好きではないパーシヴァルが譲ったのだ。
幸せそうに食べる姿に彼も満たされた。
そう気にすることはないと食後の紅茶に口をつける。
そのとき、暗い窓の外に一筋の光が走った。
「む……流れ星だ」
「えっ! じゃあお願いごとをしないと!」
「いいだろう、俺もひとつ願掛けをしてみよう」
嬉しそうに星を探すナマエにつられたのか、パーシヴァルは願い事を紡ぐ。
「……良い家臣と巡り会えますように……」
お馴染みのそれにナマエは微笑んだ。
争いのない、弱い人が傷つくことのない国を造る。
その理想を叶えるためにパーシヴァルは優秀な家臣を求めていた。
パーシヴァル様のお願いが叶いますように――。
そう願うナマエの目に、キラキラとしたものが飛び込んできた。
「あっ! パーシヴァル様! また流れ星です! ふたつ目のお願いを言ってください!」
「お前が言うなら俺ももうひとつ願おう」
「はい!」
瞳を輝かせるナマエに、自然に笑みが零れる。
ふたつめの願いも自然と浮かんできた。
「全空の人達が大切な人と聖夜を過ごせますように……」
「ふふ、さすがパーシヴァル様はスケールが大きいですね」
「なに、願い事は大きい方がいいだろう。俺には既にお前という大切な存在が傍にいるからな。だから他者の幸福を願ったのだ」
「あ、ありがとうございます……」
「なぜお前が礼を言う?」
「パーシヴァル様のお言葉が嬉しかったからです……」
彼は分かっていないようだが、ナマエには衝撃的な言葉だった。
『大切な存在』と思われていることが嬉しくて恥ずかしくて、顔が熱くなる。
「ところで、お前は何を願ったのだ?」
「わたしは、『パーシヴァル様のお願いが叶いますように』とお願いしました」
「俺のことではなく、自分のことを願えば良いだろう」
「パーシヴァル様だってわたしのこと言えないじゃないですか! 良いんです! パーシヴァル様と同じでわたしのそばにはパーシヴァル様がいてくださるので」
「そうか……ではナマエ自身の望みは俺が叶えてやろう」
「ありがとうございます。でも、もう、ずっと叶ってます……」
愛おしい人がこうして隣にいてくれる。自分を大切だと想ってくれている。
今がとても幸せで、これ以上、望むものはなにもない。
ナマエの頬を光がゆっくりと流れていく。
それを大袈裟だと笑い飛ばすことなどできなかった。
「これまでだけではない。これからも、だ」
煌めくその瞳が、どうか悲しみに濡れることのないように。
願いと共に、パーシヴァルはまた流れてくる星をそっと掬った。
真っ白な雪が降り積もる外と違い、店の中は赤く燃える暖炉のおかげで温かい。
「おいしかったです! もう食べられません~」
「あれだけ食べればそうなるだろう」
お腹をおさえるナマエにパーシヴァルは呆れた笑顔を向ける。
彼の分のデザートまで平らげたのだから当たり前だ。
「だって、パーシヴァル様が勧めるから……」
「はは、すまない。お前の食べっぷりが気持ち良かったのでな」
「とってもおいしかったので、つい……」
はしたなかっただろうかと顔を赤くするナマエだが、甘い物がそれほど好きではないパーシヴァルが譲ったのだ。
幸せそうに食べる姿に彼も満たされた。
そう気にすることはないと食後の紅茶に口をつける。
そのとき、暗い窓の外に一筋の光が走った。
「む……流れ星だ」
「えっ! じゃあお願いごとをしないと!」
「いいだろう、俺もひとつ願掛けをしてみよう」
嬉しそうに星を探すナマエにつられたのか、パーシヴァルは願い事を紡ぐ。
「……良い家臣と巡り会えますように……」
お馴染みのそれにナマエは微笑んだ。
争いのない、弱い人が傷つくことのない国を造る。
その理想を叶えるためにパーシヴァルは優秀な家臣を求めていた。
パーシヴァル様のお願いが叶いますように――。
そう願うナマエの目に、キラキラとしたものが飛び込んできた。
「あっ! パーシヴァル様! また流れ星です! ふたつ目のお願いを言ってください!」
「お前が言うなら俺ももうひとつ願おう」
「はい!」
瞳を輝かせるナマエに、自然に笑みが零れる。
ふたつめの願いも自然と浮かんできた。
「全空の人達が大切な人と聖夜を過ごせますように……」
「ふふ、さすがパーシヴァル様はスケールが大きいですね」
「なに、願い事は大きい方がいいだろう。俺には既にお前という大切な存在が傍にいるからな。だから他者の幸福を願ったのだ」
「あ、ありがとうございます……」
「なぜお前が礼を言う?」
「パーシヴァル様のお言葉が嬉しかったからです……」
彼は分かっていないようだが、ナマエには衝撃的な言葉だった。
『大切な存在』と思われていることが嬉しくて恥ずかしくて、顔が熱くなる。
「ところで、お前は何を願ったのだ?」
「わたしは、『パーシヴァル様のお願いが叶いますように』とお願いしました」
「俺のことではなく、自分のことを願えば良いだろう」
「パーシヴァル様だってわたしのこと言えないじゃないですか! 良いんです! パーシヴァル様と同じでわたしのそばにはパーシヴァル様がいてくださるので」
「そうか……ではナマエ自身の望みは俺が叶えてやろう」
「ありがとうございます。でも、もう、ずっと叶ってます……」
愛おしい人がこうして隣にいてくれる。自分を大切だと想ってくれている。
今がとても幸せで、これ以上、望むものはなにもない。
ナマエの頬を光がゆっくりと流れていく。
それを大袈裟だと笑い飛ばすことなどできなかった。
「これまでだけではない。これからも、だ」
煌めくその瞳が、どうか悲しみに濡れることのないように。
願いと共に、パーシヴァルはまた流れてくる星をそっと掬った。
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