ボクの先生はヒーロー

【12 蘇る過去】
[ボクの先生はヒーロー]



 全ての始まりは12年前に遡る。

 ある夜、里の上空に現れた巨大なオレンジ色の発光体が現れ、人々の耳に声が響いた。

『ワレワレはコギツネ座亜鈴星雲カラやってキタ、フォックス星人デアル』

 彼らは、失われた故郷の代わりにこの地への移民を希望していた。

 まず手始めにこの里を中心とした一帯の掌握を目論んで来襲したのだと宣告する。

 この大陸でもっとも巨大な里───つまりは武力である木ノ葉隠れを壊滅させることにより、周辺国へ自らの力を示す為に。

 そして、上空に浮かんだ発光体から金色に輝く九本の尾を持つ巨大なキツネが下り立った。

 突然の侵略者に対し、木ノ葉隠れの里の忍者は一丸となって立ち向かう。

 だが、後に九尾の妖孤と呼ばれることになる巨大なキツネに忍術は通じず、多くの忍びが命を散らした。

 それでも彼らの死は無駄ではなく、4代目火影が九尾を封じることに成功し、侵略者たちは撤退していった。
 
 これが、木ノ葉隠れの里を襲った九尾事件の真相である。



 【続く】
‡蛙女屋蛙姑。@iscreamman‡
WRITE:2005/12/29
UP DATE:2006/02/02(PC)
   2008/12/05(mobile)
RE UP DATE:2024/08/10
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