nartic boyで読みたいカカイル

【罪と罰】
   〜 第4位 記憶喪失ネタ 〜
[nartic boyで読みたいカカイル]



 目覚ましが鳴ると同時に、イルカは寝床を抜け出した。
 簡単に食事をして支度を整え、家を出て忍者アカデミーへ向かう。

 いつも通りの朝。

 そう、イルカの知る限り、ほんの1月前からの。
 そして、1年と1月前までの。

 イルカの記憶には1年の空白があった。

 1年前と1月前に任務に出て、敵に囲まれて術を受けたところまでは覚えていた。

 ただ、それから自分がどうしていたのかが分からない。
 気付いたら、1年が過ぎていた。

 周囲の人に教えられ、記憶を失っていたのだということは知っている。
 勤めていた忍者アカデミーを休職し、記憶回復と生活順応訓練を受けていたことも。

 けれど、その記憶がすっぽりと抜け落ちていた。



   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



「おはようございます、イルカ先生」

「おはよう、ございます……」
 
 突如、目の前に現れた人物と穏やかに挨拶を交わす。

 これもいつものことで、最初の頃はともかく、今はもう慣れてしまった。

 そのまま連れ立って歩きながら、日々のたわいのない会話を続ける。

 しかしイルカの心は、ざわついていた。

「カカシさん、あの……」

 その人の顔を見るたびに、何故か。



 【続く?】
‡蛙女屋蛙娘。@ iscreamman‡
WRITE:2005/04/14
UP DATE:2005/04/14(PC)
   2009/10/30(mobile)
RE UP DATE:2024/08/05



   ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



記憶喪失って原因や段階が色々あるので、考えてしまいますよね~
でもとりあえず、1年間記憶喪失だったイルカ先生が元の記憶を思い出したところからスタート
あんま、目新しくない
未消化……

‡蛙女屋蛙娘。@ iscreamman‡
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