天国への段階
【とおりゃんせ】
~ 夏休み 05 ~
[天国への段階]
薄暗い部屋にいた。
脇の格子戸から外の明かりが入ってきているはずなのに、サスケのいる部屋は酷く暗い。
ふと、手元を見て、思う。
今、自分は何をしていたのだろうと。
外では同じ頃の子供たちが歌を歌っている。
2人が向かい合って手を繋ぎ、その下を残りの子供たちが通り抜けていく。
何が面白いのか、歌の最後に通り抜けできなかった者が門になり、何度も繰り返す。
何度も、なんども。
そんな彼らを、遠くから誰かが見ていた。
あれは、誰だったろうか。
何故かとても、懐かしい。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「目が覚めましたか? サスケくん」
見渡せば、知らない部屋。
見覚えのある、男。
ここは、押し通って来た道の果てだった。
【了】
‡蛙女屋蛙娘。@ iscreamman‡
WRITE:2005/08/05
UP DATE:2005/08/31(PC)
2009/07/23(mobile)
RE UP DATE:2024/08/05
~ 夏休み 05 ~
[天国への段階]
薄暗い部屋にいた。
脇の格子戸から外の明かりが入ってきているはずなのに、サスケのいる部屋は酷く暗い。
ふと、手元を見て、思う。
今、自分は何をしていたのだろうと。
外では同じ頃の子供たちが歌を歌っている。
2人が向かい合って手を繋ぎ、その下を残りの子供たちが通り抜けていく。
何が面白いのか、歌の最後に通り抜けできなかった者が門になり、何度も繰り返す。
何度も、なんども。
そんな彼らを、遠くから誰かが見ていた。
あれは、誰だったろうか。
何故かとても、懐かしい。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「目が覚めましたか? サスケくん」
見渡せば、知らない部屋。
見覚えのある、男。
ここは、押し通って来た道の果てだった。
【了】
‡蛙女屋蛙娘。@ iscreamman‡
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