Date Of Birth

【経過珍酒】
   〜 プレゼントは…飲み物編 〜
[Date Of Birth]



 9月15日がはたけカカシの誕生日だということを、当日、本人から知らされた。
 当然、何も用意していないが、親しい人の誕生日なら祝いたいと思う。

「だったら一緒に飯くってください。あ、できたらイルカ先生の手作りがいいですー」

「そんなことで、いいんですか?」

「ええ。ま、いい酒とかつけてくれるなら、もっと嬉しいですけど」

 本当に嬉しそうに言うから、少しでも良い日にしてあげたいと思った。

 カカシに仕事が終わったら家に来てくれるように約束し、イルカはいつもより早めに仕事を切り上げる。
 馴染みの商店街へ寄って必要な物を買い求め、急いで自室へ戻る。
 いくつか下ごしらえをして、煮物をしている間に簡単に部屋も片付けた。

 だいたいの仕上げを済ませたところに、タイミング良くカカシが訪ねてくる。
 
「いらっしゃい、カカシさん。どうぞ、入ってください」

「おじゃましまーす」

「手を洗ったら、座っててください。今、できますから」

 タオルを渡して洗面所を示せば、カカシは言われたとおりに手を洗って食卓の前へ行儀良く座った。

 イルカはできたものから食卓へ並べ、最後に冷やしておいた酒とグラスを持って自分も座る。

「お待たせしました。たいしたものじゃありませんが……」

 満たしたグラスを掲げて、今日の日を祝う。

「お誕生日おめでとうございます、カカシさん」

「ありがとうございます」
 




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※キレイに終わりたい方は読まずにブラウザバック推奨。






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※色っぽくもエロくもない下品なだけのオチなので、死ぬ気でブラウザバック推奨がオレの忍道だってばよ。





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 2人で食べて飲んで、楽しい時間を過ごした。

「1つ、わがまま聞いてくれますか?」

 ぽつりとカカシが言い出すまでは。

「なんですか?」

「イルカ先生に、ちょっとして欲しいことがありまして」

「オレに?」

「ええっと、ワカメ酒って分かります?」

 聞いた瞬間に完全に固まったイルカを無視し、目の前の男は夢を語る。

 曰く、子供の頃に耳にしたが誰もちゃんと教えてくれなくて、どんな酒なんだろうと強い憧れを持ったとか。
 とある恋愛小説で自分と同じように夢を抱く青年が、同じように恋愛小説でその真実を知った場面で真相を知ったこととか。
 それ以来、ますます憧れが強まったとか。

「あ、でも、イルカ先生だとマツタケ酒とかになるんですかねー?」

「……し、知るかー、んなことーっ! って、なに脱がそうとしてんだーっ!」



 【了】
‡蛙女屋蛙姑。@ iscreamman‡
WRITE:2005/09/03
UP DATE:2005/09/24(PC)
   2009/09/04(mobile)
RE UP DATE:2024/08/13
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