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【2:つめたいよる】
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数日後、カカシは夜間哨戒の任務についた。
2小隊が1夜を掛けて木ノ葉の里の周囲を警戒して巡る、とにかく体力勝負の任務である。
以前ならば、それなりに経験を積んだ下忍を数人の中忍か上忍が率いて行なっていた任務だ。
しかし、木ノ葉崩し以降、この里の戦力を探ろうと侵入してくる忍は多い。
時にはそのまま里になんらかのちょっかいをかけてこようとする者すらいた。
大蛇丸ですら落とせなかったものを、3代目火影を失い、5代目火影が就任したばかりの木ノ葉を落とせばと、考えるのだろう。
そういった敵の実力、数が事前に把握できない以上、哨戒任務にもそれなりの経験と実力を持った者が選ばれる。
今夜のメンツは上忍が3人に、中忍が6人。
中忍の殆どは知らないが、上忍は嫌になるほど見知った顔が揃った。
「はーぁ、なぁにが悲しゅーてオマエらと一晩過ごさんとイカンのよー」
「こっちの台詞だ。オマケに、なんでお前らの隊長がオレなんだぁ。ったく、メンドくせぇ」
「はっはっはっ! ナニを嘆く必要があるカカシよっ! さては、このオレと小隊長としての器を比較されることを恐れているなぁ!」
カカシとアスマ、2つの盛大なため息をかき消して、ガイの高笑いがしばし空気を振るわせる。
「嫌ならさっさと済ませちまうしかねえやな」
「そーね」
「で、どう組むよ」
アスマの指先にはタバコではなく、1枚のリストが挟まれていた。
それには今回の任務につく6人の中忍の名と、簡単な能力が記されている。
確認していく3人の目が、1つの名に集まった。
「イルカ先生って、この任務結構出てんのね」
「そうみたいだな。戦績も目覚ましい。この中ではエースだ」
「アイツも里に長いから地形は詳しいしよ。それに経験も、実力もある」
ああ見えてもな。
「イルカは強えぜぇ」
アスマの顔に、どこか影が見える。
カカシにはそんな気がした。
「アスマ、なんか知ってんのぉ? イルカ先生のこと」
「ガキん時から知ってるぜ。九尾の後から、イルカはオヤジに目掛けられてたからよ」
アスマは3代目火影の息子である。
里の全ての人を自分の家族のようにみていた3代目ならば、アスマとイルカを同じように扱ったのだろう。
そういった中で、2人に交流があったであろうことは、想像がつく。
「なるほどね」
「で、どうするよ?」
「むぅ。夜間哨戒経験の少ない者とイルカで1隊だろうな、この場合」
「じゃ、オレその隊貰ーう」
「……いいのか。それで?」
「だって、オレこの辺の地形は把握してないもん。イルカ先生なら、サポートにいいでしょ」
「ガイ、オメーは?」
「ああ、オレも構わん」
「なら決まりだな。ガイの方が外周、1キロ内周をカカシの隊が哨戒」
オレは外周隊の内側200メートル辺り、中忍1人連れてついてくわ。
「じゃ、それぞれ自分の隊を確認したら、出発すっか」
「おうっ!」
「りょーっかい」
* * * * *
哨戒を始めて2時間。
カカシ率いる内周隊は、ガイ率いる外周隊より先行して全行程の3分の1までを進んでいた。
カカシは殿を行きながら、先行する2人の中忍を観察する。
すぐ前を行くのは中忍に昇格して3年目という男だった。
茶色い髪を短くし、額当ての布で覆っている。
歳はイルカやカカシより幾分若く、階級意識が強いらしくカカシに対して緊張しすぎなようだ。
その男の前を行くイルカは普段どおりの姿だったけれど、身のこなしや口調からそうではないとカカシは感じた。
───今夜はイルカ先生じゃなくって、一部下ってワケね
誰にも気付かれぬ、小さなため息を漏らす。
経験不足からこの隊に配されたもう1人の中忍は、自分の能力に自信があるらしく、カカシに期待をされていると勘違いをしているようだった。
そして長く中忍でいるイルカを格下と見ているらしい。
一方のイルカはこの中忍どころか、カカシすらも足手まといと見ている様子である。
確かに哨戒任務での実績だけならば、イルカは里のエースであった。
しかし互いを信頼できないのでは、チームを組んでいる意味がない。
───チームワークは望めそうもなーいか……
カカシは、今夜の侵入者がいないことを願うばかりであった。
「隊長」
移動しながら、聞き取れるギリギリの声でイルカが呼ぶ。
どうやらカカシの祈りは通じなかったようだ。
「……この先にトラップは?」
「300メートル先内側、外側は250メートル先です。地形は倒木で足元が悪く、視界は開けています」
「接触ポイントもその辺か……」
「先行します。後、お願いします。隊長」
「あっちょっ、イルカ先生っ!」
カカシが制するより早く、イルカの姿は闇と木々に消える。
そのスピードは並みの中忍のものではなく、気配の消し方、足運びも完璧だった。
「くそっ! 追うぞ、ついてこれるな?」
「は、はいっ!」
イルカの能力を忌々しく思いながら、カカシは全速力で後を追う。
この中忍が遅れることは見越していて、むしろ置いていくつもりだった。
「はぐれたら、アスマに接敵を知らせろ!」
一段と速度を上げ、カカシはイルカを追う。
* * * * *
トラップ地帯を挟んだ開けた場所で、戦闘が始まっていた。
敵忍は6人。
中には上忍も含まれているようで、中忍1人が対処すべき数でも相手でもない。
しかし、カカシが目にしたイルカは1人ではなかった。
もう1人のイルカがいる。
「……分身? 違うな」
分身ならばまったく同じ姿となるものだが、もう1人のイルカはそうではない。
鏡に映った姿のように額当てのマークやクナイホルダーの位置が反転していた。
そして2人のイルカが敵を取り囲み、打撃を加える独特の体術にカカシは見覚えがある。
自分の師を補佐していた夫婦の忍が2人1組で使っていたのを1度だけ見たことがあった。
「あれは、《比翼連理》か?」
当時はあの技の内に守られ、自分の周囲で互いを庇うように優雅に飛び交う姿を憧憬を持って眺めた記憶がある。
最高のツーマンセルの姿が、子供だったカカシの目に映っていた。
それを中忍のイルカが1人で使っている。
折り重なる倒木という不安定な足場を物ともせず、しかも技の破壊力が格段に違う。
ただの打撃だというのに、一撃で敵の動きが止まる。
飛び込みの勢いが加わった死角からの打ち込みだからか、それとも相手を殺す明確な意思を持っての攻撃だからか。
術者の描く軌跡はまるで、己のテリトリーに踏み込んだ者を怒りと絶大な力を持って屠っていく双頭の竜のようだった。
容赦のないイルカの瞳は冴え冴えとした夜の闇にふさわしく、冷たく輝いている。
彼の動きと瞳に目を奪われていたカカシが我に返った時、もはや動く者は2人だけになっていた。
「なーぁにやってんの、アンタはっ!」
「遅かったですね」
「待ってる気もなかったくせに、そーゆーこと言わない」
「すみません。単独で先行してしまって」
あなたならもっと早く来て下さるかと思ってたんですけど。
「それで? アイツは置いてきぼりですか?」
イルカの視線の先、森の奥からアスマと、カカシが置き去りにした中忍が姿を現した。
中忍は左腕に傷を負っているらしく、アスマは不機嫌に咥えたタバコを噛んでいる。
「カカシ」
「あー、はいはい。オレが軽率でーした」
イルカが単独先行して接触したのは本隊だったようだが、向うも斥候を出していたのだろう。
後を頼むと言われたカカシはそれを失念し、物慣れない中忍を危険にさらしてしまったのだ。
「ったく、平和ボケしやがって。イルカが式飛ばしてこなきゃ、コイツどーなってたかな」
「だーから、オレが悪いって」
「ま、お前ぇの指示を聞くたぁ思っちゃいなかったけどよ。ああ、イルカ! コイツ手当てしてやれや」
「はい」
隊長の指示にイルカは同僚の手当てを始めた。
しかしされる方は、自分の怪我の原因をイルカとでも思っているような目で見ながら、それでも大人しくしている。
その背を睨みながら、アスマは声を潜めて短く、言葉を吐き出した。
「あのガキ絡みで、嫌ってるみてぇだし……」
「……ナニソレ?」
その言葉をカカシ理解できなかった。
あのガキ───というのはきっとナルトだろう。
だがそのナルトを、誰よりも大事にしているのはイルカだ。
それなのに、カカシを嫌うとはどういうことだろうか。
任務に、命に関わるようなこの状況で命令も指示も無視するほどに。
あのイルカが。
「あのイルカ先生が? オレ……っていうか、ナルトを?」
「信じられねえだろうが、あの先生と同じと思ってんじゃねえ」
アイツはな。
そう、アスマは言葉を切る。
「イルカは、里の奴ら以上にあのガキを憎んでんだ」
「なっ!?」
ただ1人、ナルトの存在を認めて受け入れてきたイルカ。
そのイルカが、同時に誰よりもナルトを憎んでいる。
もしそれをナルトが知ったらと考え、カカシの心はきつく締め付けられるように痛んだ。
そしてそれ以上に、そんな2つの気持ちを持ったイルカの苦悩に、頭がどんどん冷えていく。
イルカの抱えている闇、それは明けることのない夜のように深く冷たいものに思えた。
【続く】
‡蛙女屋蛙娘。@iscreamman‡
WRITE:2004/10/31
UP DATE:2004/10/31(PC)
2009/01/28(mobile)
RE UP DATE:2024/07/30
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数日後、カカシは夜間哨戒の任務についた。
2小隊が1夜を掛けて木ノ葉の里の周囲を警戒して巡る、とにかく体力勝負の任務である。
以前ならば、それなりに経験を積んだ下忍を数人の中忍か上忍が率いて行なっていた任務だ。
しかし、木ノ葉崩し以降、この里の戦力を探ろうと侵入してくる忍は多い。
時にはそのまま里になんらかのちょっかいをかけてこようとする者すらいた。
大蛇丸ですら落とせなかったものを、3代目火影を失い、5代目火影が就任したばかりの木ノ葉を落とせばと、考えるのだろう。
そういった敵の実力、数が事前に把握できない以上、哨戒任務にもそれなりの経験と実力を持った者が選ばれる。
今夜のメンツは上忍が3人に、中忍が6人。
中忍の殆どは知らないが、上忍は嫌になるほど見知った顔が揃った。
「はーぁ、なぁにが悲しゅーてオマエらと一晩過ごさんとイカンのよー」
「こっちの台詞だ。オマケに、なんでお前らの隊長がオレなんだぁ。ったく、メンドくせぇ」
「はっはっはっ! ナニを嘆く必要があるカカシよっ! さては、このオレと小隊長としての器を比較されることを恐れているなぁ!」
カカシとアスマ、2つの盛大なため息をかき消して、ガイの高笑いがしばし空気を振るわせる。
「嫌ならさっさと済ませちまうしかねえやな」
「そーね」
「で、どう組むよ」
アスマの指先にはタバコではなく、1枚のリストが挟まれていた。
それには今回の任務につく6人の中忍の名と、簡単な能力が記されている。
確認していく3人の目が、1つの名に集まった。
「イルカ先生って、この任務結構出てんのね」
「そうみたいだな。戦績も目覚ましい。この中ではエースだ」
「アイツも里に長いから地形は詳しいしよ。それに経験も、実力もある」
ああ見えてもな。
「イルカは強えぜぇ」
アスマの顔に、どこか影が見える。
カカシにはそんな気がした。
「アスマ、なんか知ってんのぉ? イルカ先生のこと」
「ガキん時から知ってるぜ。九尾の後から、イルカはオヤジに目掛けられてたからよ」
アスマは3代目火影の息子である。
里の全ての人を自分の家族のようにみていた3代目ならば、アスマとイルカを同じように扱ったのだろう。
そういった中で、2人に交流があったであろうことは、想像がつく。
「なるほどね」
「で、どうするよ?」
「むぅ。夜間哨戒経験の少ない者とイルカで1隊だろうな、この場合」
「じゃ、オレその隊貰ーう」
「……いいのか。それで?」
「だって、オレこの辺の地形は把握してないもん。イルカ先生なら、サポートにいいでしょ」
「ガイ、オメーは?」
「ああ、オレも構わん」
「なら決まりだな。ガイの方が外周、1キロ内周をカカシの隊が哨戒」
オレは外周隊の内側200メートル辺り、中忍1人連れてついてくわ。
「じゃ、それぞれ自分の隊を確認したら、出発すっか」
「おうっ!」
「りょーっかい」
* * * * *
哨戒を始めて2時間。
カカシ率いる内周隊は、ガイ率いる外周隊より先行して全行程の3分の1までを進んでいた。
カカシは殿を行きながら、先行する2人の中忍を観察する。
すぐ前を行くのは中忍に昇格して3年目という男だった。
茶色い髪を短くし、額当ての布で覆っている。
歳はイルカやカカシより幾分若く、階級意識が強いらしくカカシに対して緊張しすぎなようだ。
その男の前を行くイルカは普段どおりの姿だったけれど、身のこなしや口調からそうではないとカカシは感じた。
───今夜はイルカ先生じゃなくって、一部下ってワケね
誰にも気付かれぬ、小さなため息を漏らす。
経験不足からこの隊に配されたもう1人の中忍は、自分の能力に自信があるらしく、カカシに期待をされていると勘違いをしているようだった。
そして長く中忍でいるイルカを格下と見ているらしい。
一方のイルカはこの中忍どころか、カカシすらも足手まといと見ている様子である。
確かに哨戒任務での実績だけならば、イルカは里のエースであった。
しかし互いを信頼できないのでは、チームを組んでいる意味がない。
───チームワークは望めそうもなーいか……
カカシは、今夜の侵入者がいないことを願うばかりであった。
「隊長」
移動しながら、聞き取れるギリギリの声でイルカが呼ぶ。
どうやらカカシの祈りは通じなかったようだ。
「……この先にトラップは?」
「300メートル先内側、外側は250メートル先です。地形は倒木で足元が悪く、視界は開けています」
「接触ポイントもその辺か……」
「先行します。後、お願いします。隊長」
「あっちょっ、イルカ先生っ!」
カカシが制するより早く、イルカの姿は闇と木々に消える。
そのスピードは並みの中忍のものではなく、気配の消し方、足運びも完璧だった。
「くそっ! 追うぞ、ついてこれるな?」
「は、はいっ!」
イルカの能力を忌々しく思いながら、カカシは全速力で後を追う。
この中忍が遅れることは見越していて、むしろ置いていくつもりだった。
「はぐれたら、アスマに接敵を知らせろ!」
一段と速度を上げ、カカシはイルカを追う。
* * * * *
トラップ地帯を挟んだ開けた場所で、戦闘が始まっていた。
敵忍は6人。
中には上忍も含まれているようで、中忍1人が対処すべき数でも相手でもない。
しかし、カカシが目にしたイルカは1人ではなかった。
もう1人のイルカがいる。
「……分身? 違うな」
分身ならばまったく同じ姿となるものだが、もう1人のイルカはそうではない。
鏡に映った姿のように額当てのマークやクナイホルダーの位置が反転していた。
そして2人のイルカが敵を取り囲み、打撃を加える独特の体術にカカシは見覚えがある。
自分の師を補佐していた夫婦の忍が2人1組で使っていたのを1度だけ見たことがあった。
「あれは、《比翼連理》か?」
当時はあの技の内に守られ、自分の周囲で互いを庇うように優雅に飛び交う姿を憧憬を持って眺めた記憶がある。
最高のツーマンセルの姿が、子供だったカカシの目に映っていた。
それを中忍のイルカが1人で使っている。
折り重なる倒木という不安定な足場を物ともせず、しかも技の破壊力が格段に違う。
ただの打撃だというのに、一撃で敵の動きが止まる。
飛び込みの勢いが加わった死角からの打ち込みだからか、それとも相手を殺す明確な意思を持っての攻撃だからか。
術者の描く軌跡はまるで、己のテリトリーに踏み込んだ者を怒りと絶大な力を持って屠っていく双頭の竜のようだった。
容赦のないイルカの瞳は冴え冴えとした夜の闇にふさわしく、冷たく輝いている。
彼の動きと瞳に目を奪われていたカカシが我に返った時、もはや動く者は2人だけになっていた。
「なーぁにやってんの、アンタはっ!」
「遅かったですね」
「待ってる気もなかったくせに、そーゆーこと言わない」
「すみません。単独で先行してしまって」
あなたならもっと早く来て下さるかと思ってたんですけど。
「それで? アイツは置いてきぼりですか?」
イルカの視線の先、森の奥からアスマと、カカシが置き去りにした中忍が姿を現した。
中忍は左腕に傷を負っているらしく、アスマは不機嫌に咥えたタバコを噛んでいる。
「カカシ」
「あー、はいはい。オレが軽率でーした」
イルカが単独先行して接触したのは本隊だったようだが、向うも斥候を出していたのだろう。
後を頼むと言われたカカシはそれを失念し、物慣れない中忍を危険にさらしてしまったのだ。
「ったく、平和ボケしやがって。イルカが式飛ばしてこなきゃ、コイツどーなってたかな」
「だーから、オレが悪いって」
「ま、お前ぇの指示を聞くたぁ思っちゃいなかったけどよ。ああ、イルカ! コイツ手当てしてやれや」
「はい」
隊長の指示にイルカは同僚の手当てを始めた。
しかしされる方は、自分の怪我の原因をイルカとでも思っているような目で見ながら、それでも大人しくしている。
その背を睨みながら、アスマは声を潜めて短く、言葉を吐き出した。
「あのガキ絡みで、嫌ってるみてぇだし……」
「……ナニソレ?」
その言葉をカカシ理解できなかった。
あのガキ───というのはきっとナルトだろう。
だがそのナルトを、誰よりも大事にしているのはイルカだ。
それなのに、カカシを嫌うとはどういうことだろうか。
任務に、命に関わるようなこの状況で命令も指示も無視するほどに。
あのイルカが。
「あのイルカ先生が? オレ……っていうか、ナルトを?」
「信じられねえだろうが、あの先生と同じと思ってんじゃねえ」
アイツはな。
そう、アスマは言葉を切る。
「イルカは、里の奴ら以上にあのガキを憎んでんだ」
「なっ!?」
ただ1人、ナルトの存在を認めて受け入れてきたイルカ。
そのイルカが、同時に誰よりもナルトを憎んでいる。
もしそれをナルトが知ったらと考え、カカシの心はきつく締め付けられるように痛んだ。
そしてそれ以上に、そんな2つの気持ちを持ったイルカの苦悩に、頭がどんどん冷えていく。
イルカの抱えている闇、それは明けることのない夜のように深く冷たいものに思えた。
【続く】
‡蛙女屋蛙娘。@iscreamman‡
WRITE:2004/10/31
UP DATE:2004/10/31(PC)
2009/01/28(mobile)
RE UP DATE:2024/07/30