渦
【キツネ狩りの歌】
~ You are my secret ~
[SLY‡渦]
それは、ヒナタがまだアカデミーに入ったばかりの頃。
大人たちの間に、ある歌が流行っていた。
誰も鼻歌を口ずさむ程度で、おおっぴらに歌詞を歌うことはしなかったけれど。
だから子供たちは、それがなんの歌だか知らない。
ある日、ヒナタ1人が気付いた。
その歌が、1人の子供に向けて歌われていることに。
意味する所は───当時は、分からなかった。
ただその子のことは、よく知っている。
家族も友達もいない、忍者アカデミー1のオチコボレ。
でも、誰よりも努力家で決して諦めることはしない。
金の髪を風に揺らし、空色の瞳で真っ直ぐに前を見ている彼。
まだ幼い自分たちに言えたものではないのかもしれなかったが───その子の生き様は、ヒナタにとっては憧れだった。
その子のように生きてみたいと思っていた。
あまりにも自分と違う、けれどどこか似ている気がしたから。
ヒナタにはちゃんと家族がいる。両親と妹と、多くの一族。
日向という里屈指の名家。
《白眼》と呼ばれる血継限界と、忍の才を受け継ぐ一族。
その跡取として生まれた。
傍目には何もかもがあるようでいて、全ては一族の物。
きっと、将来はヒナタ自身の気持ちすらも。
あの子には見たとおりに何もない。
ヒナタには全てがあるようで、何もない。
似ているのは、強烈な劣等感と底知れぬ飢餓感。
そして、何かを求めようとしている心。
好意は、同族意識かもしれない。
でも憧れたのは、自分にはない強さだ。
だから、見ていた。
そして気付いた。
里の大人たちが彼に向ける、異常なまでの憎悪と嫌悪。
あの子へ冷たい目を向ける人々が、あの歌を口ずさんでいた。
何かの合図のように。
‡ ‡ ‡ ‡ ‡
つい数日前までの汗ばむような日よりが、いつの間にか朝夕に肌寒さを覚えるようになった時期だ。
うっかり時を過ごしたアカデミーからの帰り道。
空はまだ明るさを残していたが、里はすっかり暗く陰っていた。
街角には街灯が点り始めている。
けれど、その灯りは弱々しく、路地のそこここに何者かが潜む闇がわだかまっていた。
ヒナタは遅くまでアカデミーに残っていたことを後悔しながら、足を速める。
今日もあの子は授業でも失敗を繰り返した。
それでたった1人、先生から呆れたように居残りを言い渡されている。
さっきまで校庭の隅で手裏剣術のおさらいをやらされていたのをヒナタは隠れて見ていた。
資料室から、演習場から、屋上から。
大声でわめきながら投げる手裏剣は、いっそわざとではないかと思うほどに、的をそれていく。
それを、居残りを言い渡した先生が熱心に指導していた。
あの先生だけは、何故かあの子を普通に扱う。
悪戯をすれば叱るし、失敗をすれば励ます。
不思議な光景だった。
先生は厳しいけれど、決してあの子を嫌ってはいない。
それどころか、まるで仲のよい兄弟か親子のように見える。
何もないと思っていた彼にも、こんな関係があることに驚いた。
ざわりと騒ぐ胸を強く押さえる。
ヒナタは駆け出していた。
アカデミーを出て、細く暗い路地を駆ける。
驚いたのだ。
だから、逃げ出した。
自分の中にこんな重くて暗い感情が渦巻いていたことに。
それが、あの子へ構う人へ向かっていこうとしたことに。
強烈な嫉妬を抱く自分が恐くなって、このまま家に帰ることがためらわれた。
ヒナタの足は徐々に緩む。
そして、止まった。
けれど、行くアテなどどこにもない。
せいぜい、遠回りをするぐらい。
そう思って足を踏み入れた何本目かの路地。
その片隅から、あの歌がかすかに聞こえた。
とっさに足を止め、気配を消す。
ヒナタはできるだけ息を潜め、周囲をうかがった。
分かるだけで3人。
路地を見つめて、あの歌を口ずさんでいる。
ただ歌声は他にも聞こえた。
ヒナタには気付かぬ場所に、まだ何人かが隠れているのだろう。
───どうしよう……
今は動けない。
けれど、これから起こることを黙って見ていられるだろうか。
正義感からではない。
恐怖からパニックを起こさないかが、心配だった。
彼らがこれからすることを思えば、目撃者を始末することなど何とも思わないだろう。
例えそれが日向一族の跡取だったとしても。
逃げることはきっと、できない。
「来るぞっ……」
押し殺した、どこか愉悦を含んだ低い声がした。
肌がとげとげしい空気を感じ、ざわりと粟立つ。
耳に、元気良く駆けて来る子供の足音が近付いた。
覚えのあるその音に、背筋が凍る。
彼は───あの子は、この路地に充満する殺気には、まるで気付いていない。
このままでは。
「死ねっ」
「この化け物めっ!」
そんな言葉と共に、何人もの男たちが飛び出してゆく。
街灯の薄明るい光を横切るのは、同じ里の中忍以上の者だ。
明確な殺意を持って投げられた刃は全て、路地を通り過ぎようとしている小柄な金髪の子供に向けられている。
「……っ!?」
ヒナタは必死で悲鳴を押し殺す。
そして、涙の滲む眼をそらすことなく、その光景を見た。
小さな身体が無数に降り注ぐ刃に怯むことなく、襲撃者へ立ち向かう。
クナイ、手裏剣を僅かな動きで避け、避けきれぬものは掴み取って、更に襲い来る刃を叩き落す。
幾筋もの傷を負いながら襲い掛かる腕をかわし、蹴り上げられる脚を踏み台に飛んだ。
上から振り下ろされる刃を掻い潜り、すれ違い様に腹を蹴り下ろす。
落ちてゆく襲撃者と共に敵の真中へと下り立つ。
同時に、さっき掴んだクナイを投げ返す。
無駄のない動きは訓練で作られたものではない。
実戦で培われ、鍛え上げられた者の戦い方だ。
ただのアカデミー生───それもオチコボレと言われる彼では、ありえない。
ほぼ一瞬で中忍以上の者を数人、戦闘不能に追い込むなど。
「動くなよ」
「え?」
彼の動きに見惚れていたヒナタの背後から、聞きなれた声が小さく響いた。
途端に、ヒナタのすぐ傍らまで迫っていた男が吹き飛ぶ。
見上げた先に居た人は、あの先生だった。
「そのまんま、座っとけ」
ぽん、と軽く頭を撫でるように手をおいて、先生は他の路地へ飛び込んで行く。
そして数秒後には、何もかもが終わっていた。
もはやヒナタとあの子、そして先生の他には誰も動かない。
「あーっ! 先生ってば、まーたヤっちまっただろーっ」
彼がしとめた者は軽症で、ただ気絶しているようだった。
しかし、先生が相手をした者はもう2度と立ち上がれないのが分かる。
しかし、里で───襲撃されたとはいえ、同朋を殺す。
それは大変な罪だ。
なのに2人とも普段と変わらない、ように思える。
「ははは、悪ぃ。コイツら、鍛え方が足んなかったみてぇでなぁ」
「言い訳すんじゃねえってばよー。後が面倒なだけだろーっ!」
後始末は、先生な。
びしりと決め付け、彼は立ち去ってゆく。
「分かってるよ……」
最初から、そのつもりだったしな。
ヒナタに届くギリギリの声音で先生は呟いた。
「大丈夫か?」
あの子がすっかり遠くへいってしまったのを見計らって、先生は微笑みかけてくる。
いつものアカデミーと変わらない笑顔で。
「もう少し、おとなしくしてろよ。終わったら、送ってってやるかな」
そう言って、そこいら辺に転がっている襲撃者を路地の一角に集めていく。
まだ息のある者もない者も関係なく積み上げると、すばやく印を切った。
襲撃者たちは声もなく、瞬く間に業火に包まれる。
けれど、すぐ近くにしゃがみこんでいるヒナタの頬には明るさだけが届き、熱さは少しも感じない。
むしろ、寒さを覚えた。
なんとも言えない感慨に見上げると、先生があの歌を口ずさんでいる。
「……どうして……」
それは───その歌は、あの子を蔑む人々の歌ではなかったのか。
「どうして先生が、その歌を……」
「歌?」
火を治めて結界を解き、痕跡が何も残っていないことを確認した先生が振り返る。
ヒナタの顔を覗き込んで、歌、と小首を傾げる仕草が、先程までの冷酷さと全く重ならない。
「そうか」
ぽんと手を打ち、ようやく合点がいったというポーズも。
「ヒナタは、何なのか分かったワケか。そうかそうか……」
どこか嬉しそうに、先生は教えてくれた。
「あの歌はなあ……」
もとはただの流行歌。
タイトルがあの子供を嫌う者たちの気に入ったらしく、いつの間にか彼らに広まった。
けれど、それを広めたのは誰だったのか。
その意図は。
そんなコトを思いもつかなかった者たちが、狩られていった。
歌の通り、共に駆けた仲間の手で。
あの歌は警告。
そして自戒。
‡ ‡ ‡ ‡ ‡
やがて、いつの間にか、あの歌を知る人間はいなくなった。
今はヒナタと共にある人々以外に、誰も。
彼らは今もあの歌を口ずさむ。
愚かな人々への侮蔑と哀れみ、そして自戒を込めて。
【了】
‡蛙女屋蛙姑。@iscreamman‡
WRITE:2005/07/24
UP DATE:2005/07/25(PC)
2008/11/25(mobile)
RE UP DATE:2024/08/18
~ You are my secret ~
[SLY‡渦]
それは、ヒナタがまだアカデミーに入ったばかりの頃。
大人たちの間に、ある歌が流行っていた。
誰も鼻歌を口ずさむ程度で、おおっぴらに歌詞を歌うことはしなかったけれど。
だから子供たちは、それがなんの歌だか知らない。
ある日、ヒナタ1人が気付いた。
その歌が、1人の子供に向けて歌われていることに。
意味する所は───当時は、分からなかった。
ただその子のことは、よく知っている。
家族も友達もいない、忍者アカデミー1のオチコボレ。
でも、誰よりも努力家で決して諦めることはしない。
金の髪を風に揺らし、空色の瞳で真っ直ぐに前を見ている彼。
まだ幼い自分たちに言えたものではないのかもしれなかったが───その子の生き様は、ヒナタにとっては憧れだった。
その子のように生きてみたいと思っていた。
あまりにも自分と違う、けれどどこか似ている気がしたから。
ヒナタにはちゃんと家族がいる。両親と妹と、多くの一族。
日向という里屈指の名家。
《白眼》と呼ばれる血継限界と、忍の才を受け継ぐ一族。
その跡取として生まれた。
傍目には何もかもがあるようでいて、全ては一族の物。
きっと、将来はヒナタ自身の気持ちすらも。
あの子には見たとおりに何もない。
ヒナタには全てがあるようで、何もない。
似ているのは、強烈な劣等感と底知れぬ飢餓感。
そして、何かを求めようとしている心。
好意は、同族意識かもしれない。
でも憧れたのは、自分にはない強さだ。
だから、見ていた。
そして気付いた。
里の大人たちが彼に向ける、異常なまでの憎悪と嫌悪。
あの子へ冷たい目を向ける人々が、あの歌を口ずさんでいた。
何かの合図のように。
‡ ‡ ‡ ‡ ‡
つい数日前までの汗ばむような日よりが、いつの間にか朝夕に肌寒さを覚えるようになった時期だ。
うっかり時を過ごしたアカデミーからの帰り道。
空はまだ明るさを残していたが、里はすっかり暗く陰っていた。
街角には街灯が点り始めている。
けれど、その灯りは弱々しく、路地のそこここに何者かが潜む闇がわだかまっていた。
ヒナタは遅くまでアカデミーに残っていたことを後悔しながら、足を速める。
今日もあの子は授業でも失敗を繰り返した。
それでたった1人、先生から呆れたように居残りを言い渡されている。
さっきまで校庭の隅で手裏剣術のおさらいをやらされていたのをヒナタは隠れて見ていた。
資料室から、演習場から、屋上から。
大声でわめきながら投げる手裏剣は、いっそわざとではないかと思うほどに、的をそれていく。
それを、居残りを言い渡した先生が熱心に指導していた。
あの先生だけは、何故かあの子を普通に扱う。
悪戯をすれば叱るし、失敗をすれば励ます。
不思議な光景だった。
先生は厳しいけれど、決してあの子を嫌ってはいない。
それどころか、まるで仲のよい兄弟か親子のように見える。
何もないと思っていた彼にも、こんな関係があることに驚いた。
ざわりと騒ぐ胸を強く押さえる。
ヒナタは駆け出していた。
アカデミーを出て、細く暗い路地を駆ける。
驚いたのだ。
だから、逃げ出した。
自分の中にこんな重くて暗い感情が渦巻いていたことに。
それが、あの子へ構う人へ向かっていこうとしたことに。
強烈な嫉妬を抱く自分が恐くなって、このまま家に帰ることがためらわれた。
ヒナタの足は徐々に緩む。
そして、止まった。
けれど、行くアテなどどこにもない。
せいぜい、遠回りをするぐらい。
そう思って足を踏み入れた何本目かの路地。
その片隅から、あの歌がかすかに聞こえた。
とっさに足を止め、気配を消す。
ヒナタはできるだけ息を潜め、周囲をうかがった。
分かるだけで3人。
路地を見つめて、あの歌を口ずさんでいる。
ただ歌声は他にも聞こえた。
ヒナタには気付かぬ場所に、まだ何人かが隠れているのだろう。
───どうしよう……
今は動けない。
けれど、これから起こることを黙って見ていられるだろうか。
正義感からではない。
恐怖からパニックを起こさないかが、心配だった。
彼らがこれからすることを思えば、目撃者を始末することなど何とも思わないだろう。
例えそれが日向一族の跡取だったとしても。
逃げることはきっと、できない。
「来るぞっ……」
押し殺した、どこか愉悦を含んだ低い声がした。
肌がとげとげしい空気を感じ、ざわりと粟立つ。
耳に、元気良く駆けて来る子供の足音が近付いた。
覚えのあるその音に、背筋が凍る。
彼は───あの子は、この路地に充満する殺気には、まるで気付いていない。
このままでは。
「死ねっ」
「この化け物めっ!」
そんな言葉と共に、何人もの男たちが飛び出してゆく。
街灯の薄明るい光を横切るのは、同じ里の中忍以上の者だ。
明確な殺意を持って投げられた刃は全て、路地を通り過ぎようとしている小柄な金髪の子供に向けられている。
「……っ!?」
ヒナタは必死で悲鳴を押し殺す。
そして、涙の滲む眼をそらすことなく、その光景を見た。
小さな身体が無数に降り注ぐ刃に怯むことなく、襲撃者へ立ち向かう。
クナイ、手裏剣を僅かな動きで避け、避けきれぬものは掴み取って、更に襲い来る刃を叩き落す。
幾筋もの傷を負いながら襲い掛かる腕をかわし、蹴り上げられる脚を踏み台に飛んだ。
上から振り下ろされる刃を掻い潜り、すれ違い様に腹を蹴り下ろす。
落ちてゆく襲撃者と共に敵の真中へと下り立つ。
同時に、さっき掴んだクナイを投げ返す。
無駄のない動きは訓練で作られたものではない。
実戦で培われ、鍛え上げられた者の戦い方だ。
ただのアカデミー生───それもオチコボレと言われる彼では、ありえない。
ほぼ一瞬で中忍以上の者を数人、戦闘不能に追い込むなど。
「動くなよ」
「え?」
彼の動きに見惚れていたヒナタの背後から、聞きなれた声が小さく響いた。
途端に、ヒナタのすぐ傍らまで迫っていた男が吹き飛ぶ。
見上げた先に居た人は、あの先生だった。
「そのまんま、座っとけ」
ぽん、と軽く頭を撫でるように手をおいて、先生は他の路地へ飛び込んで行く。
そして数秒後には、何もかもが終わっていた。
もはやヒナタとあの子、そして先生の他には誰も動かない。
「あーっ! 先生ってば、まーたヤっちまっただろーっ」
彼がしとめた者は軽症で、ただ気絶しているようだった。
しかし、先生が相手をした者はもう2度と立ち上がれないのが分かる。
しかし、里で───襲撃されたとはいえ、同朋を殺す。
それは大変な罪だ。
なのに2人とも普段と変わらない、ように思える。
「ははは、悪ぃ。コイツら、鍛え方が足んなかったみてぇでなぁ」
「言い訳すんじゃねえってばよー。後が面倒なだけだろーっ!」
後始末は、先生な。
びしりと決め付け、彼は立ち去ってゆく。
「分かってるよ……」
最初から、そのつもりだったしな。
ヒナタに届くギリギリの声音で先生は呟いた。
「大丈夫か?」
あの子がすっかり遠くへいってしまったのを見計らって、先生は微笑みかけてくる。
いつものアカデミーと変わらない笑顔で。
「もう少し、おとなしくしてろよ。終わったら、送ってってやるかな」
そう言って、そこいら辺に転がっている襲撃者を路地の一角に集めていく。
まだ息のある者もない者も関係なく積み上げると、すばやく印を切った。
襲撃者たちは声もなく、瞬く間に業火に包まれる。
けれど、すぐ近くにしゃがみこんでいるヒナタの頬には明るさだけが届き、熱さは少しも感じない。
むしろ、寒さを覚えた。
なんとも言えない感慨に見上げると、先生があの歌を口ずさんでいる。
「……どうして……」
それは───その歌は、あの子を蔑む人々の歌ではなかったのか。
「どうして先生が、その歌を……」
「歌?」
火を治めて結界を解き、痕跡が何も残っていないことを確認した先生が振り返る。
ヒナタの顔を覗き込んで、歌、と小首を傾げる仕草が、先程までの冷酷さと全く重ならない。
「そうか」
ぽんと手を打ち、ようやく合点がいったというポーズも。
「ヒナタは、何なのか分かったワケか。そうかそうか……」
どこか嬉しそうに、先生は教えてくれた。
「あの歌はなあ……」
もとはただの流行歌。
タイトルがあの子供を嫌う者たちの気に入ったらしく、いつの間にか彼らに広まった。
けれど、それを広めたのは誰だったのか。
その意図は。
そんなコトを思いもつかなかった者たちが、狩られていった。
歌の通り、共に駆けた仲間の手で。
あの歌は警告。
そして自戒。
‡ ‡ ‡ ‡ ‡
やがて、いつの間にか、あの歌を知る人間はいなくなった。
今はヒナタと共にある人々以外に、誰も。
彼らは今もあの歌を口ずさむ。
愚かな人々への侮蔑と哀れみ、そして自戒を込めて。
【了】
‡蛙女屋蛙姑。@iscreamman‡
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