青く深き王国

【あとがき】
青く深き王国 ~ Deep Blue ~



 完結まで7年、長々とお付き合いありがとうございました。

 最初の劇場版を見て大掛かりな長編を書いてみたいなと思い、どうせならイルカ先生が活躍する話がいいなって軽い気持ちで書き始めました。

 ハワイ語とか南方神話とかの資料も集めたんですけど、原初の王の名前が『ウミ』と知って「これはイルカ先生を王家の出にするしかない!」とたぎった勢いで書いてしまったので、あんまり生かせなかったですね。
勿体無かった。

 あと、冒頭で剣を出したんですが、その後に古代神話の神が持つ武器は槍や棒で、剣を持つ神は中世以降の影響が云々という事を知って慌てて設定を練り直しました。
 慌てすぎて本編でその伏線の回収が出来なかったので、いつかカカシ先生に追及して頂きます。

 他にも、フナ爺ちゃんが途中で行方不明になったままだったりしてますし…。

 このお話はこれで完結ですが、数年後にイルカ先生の元へ1通の手紙が届き、マナとカフの間に子供が産まれてナルと名付けられる、という設定はあります。
 ナルはナルトから。
 それと、ハワイ語で波という意味だったので。

 ついでにオリキャラの名前について。
 島の人々はハワイ語、霧隠れの忍は神道からです。
 せっかく集めた資料なので開示。



【語源】
*マナ→魔力の源、神聖な食事。
*カフ→「守る人」の意。
*フナ→「秘密」の意。
*アウム→「世界」の意。
*クムリポ→「深い青、暗き海の中の根源」の意。神話の名。
*ウミ→南方神話でのハワイ最初の王の名。
*ナル→「波」の意。

*ミズハ→罔象女神(みずはのめのかみ)。「水が走る、這う」の意。
*タカオ→高霎神(たかおかみのかみ)。高い所(天空)の水を司る雨の神。
*クラオ→闇霎神(くらおかみのかみ)。沢などを流れ落ちる水を司る水の神。



 それでは、『青く深き王国』完結でございます。
 長々とありがとうございました。



‡蛙女屋蛙姑。@iscreamman‡ 
WRITE:2005/09/08~2012/07/23
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