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約束の日、母と仕事を休んでまで付いてきた父と3人でキングスクロス駅のカフェで朝食をとった。
3人とも待ちきれずに早く着いてしまったのだ。
ロンドンにはこれまで何度か遊びに来ていたが、魔法使いたちのお店があるなんて夢にも思わなかった。
家族そろってそわそわしていると、時間ぴったりに来たミセスマクゴナガルは言われなければ気づかないようなドアをくぐり暗いパブを通り抜けた先にあるレンガを木の棒でたたいた。
「この先が私たち魔法使いの世界、はじめに案内するのはダイアゴン横丁です。」
女史がたたいたブロックから動き出しレンガの壁があった場所から人通りの多い栄えた通りにつながった。
これぞ魔法使いといった風貌の人々が行き来する通りはまるで別世界だ。
「まずは英国ポンドをガリオンに両替します。両替は突き当たりにあるグリンゴッツ銀行で行ってください。その後はこの羊皮紙に必要な者が載っています。杖はオリバンダーの店で揃えるといいでしょう。ではミスエミリア、入学式で会いましょう。」
ミセスマクゴナガルは次の生徒の案内があるようでいってしまい、魔法界に疎い3人はなんとか案内の羊皮紙と看板を頼りに大鍋や教科書をそろえっていった。
マダム・マルキンの洋装店ではメジャーや針が勝手にエミリアのサイズを測っていく光景に父が腰を抜かしていた。
「ホグワーツの制服はせっかく可愛いのにローブで隠してしまうのね。」
「そうだね。でも、ローブ着ているから私たちマグルで流行っているようにスカートを短くしても怒られないかも!」
「エミィ!ホグワーツは寮での共同生活なんだよ、きちんと危機感を持って行くんだ。じゃないと私の可愛いエミィがオオカミの毒牙に…」
「もう心配しすぎよダディ。私たちまだ11歳だよ。」
「でも…!」
買い物も残るはペットと杖のみだ。
杖は一番魔女っぽくて楽しみという理由から先にペットを選ぶ運びとなった。
本当はタルトを連れて行ければ心強いが、手紙に犬を連れてきてもいいとは書いていなかったし、彼も年をとっている。
離れてしまうが彼には馴染みある我が家で最後の時をゆっくり過ごして欲しいと家族の意見が一致した。
彼と同じくらいもしくはもっと仲良くなれる素敵なペットを見つけようと意気揚々と魔法動物ペットショップに足を踏み入れる。
店先からフクロウが沢山並んでおり、中に入っても⅔ほどがフクロウだった。
マクゴナガル女史によると魔法界のフクロウは手紙を運んでれるらしく、そういった面で選ぶ人が多いのだろう。
手紙を好きな時に送れることはとても魅力的なので、エミリアはフクロウのエリアに足を進めた。
エミリアはその動物と仲良くなるほど意思疎通ができるようになる。
そのためここに並ぶ動物達に対してはせいぜい機嫌がいいのかや何かを要求しているらしい、ぐらいの感情しか伝わらない。
その中で、一際強い意志を感じたエミリアは一羽の鷲の前で足を止めた。
「ああ、お嬢さん。そいつはルーマニアからここに来たばかりでまだ幼体なんだが、何分気性が荒くてね。啄まれても大変だからあまり近づかない方がいい。」
「でもおじさん、この子私と一緒に来たいみたい。」
「なんだって?」
鋭くこちらを見つめる青く縁どられた目から視線を外さないまま、エミリアは右腕を差し出す。
途端、躊躇なくエミリアの細腕に優しく降り立った黒いその鷲は媚びるように可愛らしくキュイっと鳴いて見せた。
「これは驚いた。そいつが懐くなんてなぁ。可愛い魔女の卵のお嬢さん、良かったらそいつを君の新たな門出を祝う友として連れて行ってあげないかな?」
「うれしいです!あ…でも、ホグワーツにこの子を連れて行けるでしょうか?」
「心配には及ばんとも。この店で扱う動物は全て魔法動物だからね。ホグワーツで一緒に暮らせるとも。」
「ならこの子にします!マム!ダディ!私のペットはこの子にするわ!!」
幼体でも十分かんろくをもつ鷲を平気で持ってきた娘にまたもや父は腰を抜かした。
さすがの母も驚いてはいたのでともに買ったケージに鷲を入れてやる。
金属製の重厚なゲージはエミリアには結構な荷物だったが、父は腰が引けているしなによりこの子が嫌そうだったのでエミリアが両手で抱えることになった。
素敵な出会いをしたこの子には、良い友達になってくれるよう微かな記憶を頼りにきょうすけと名付けた。
きょうすけは知らない国の言葉だけれど、とても馴染みがある。
この子はまだ幼体らしいが、既に成体のフクロウほど大きい。
ショップの店員の話では、親はこの倍ほどあったそう。
大きくなったら肩には乗せてあげられないが、膝の上に乗せて撫でてあげたい。
3人とも待ちきれずに早く着いてしまったのだ。
ロンドンにはこれまで何度か遊びに来ていたが、魔法使いたちのお店があるなんて夢にも思わなかった。
家族そろってそわそわしていると、時間ぴったりに来たミセスマクゴナガルは言われなければ気づかないようなドアをくぐり暗いパブを通り抜けた先にあるレンガを木の棒でたたいた。
「この先が私たち魔法使いの世界、はじめに案内するのはダイアゴン横丁です。」
女史がたたいたブロックから動き出しレンガの壁があった場所から人通りの多い栄えた通りにつながった。
これぞ魔法使いといった風貌の人々が行き来する通りはまるで別世界だ。
「まずは英国ポンドをガリオンに両替します。両替は突き当たりにあるグリンゴッツ銀行で行ってください。その後はこの羊皮紙に必要な者が載っています。杖はオリバンダーの店で揃えるといいでしょう。ではミスエミリア、入学式で会いましょう。」
ミセスマクゴナガルは次の生徒の案内があるようでいってしまい、魔法界に疎い3人はなんとか案内の羊皮紙と看板を頼りに大鍋や教科書をそろえっていった。
マダム・マルキンの洋装店ではメジャーや針が勝手にエミリアのサイズを測っていく光景に父が腰を抜かしていた。
「ホグワーツの制服はせっかく可愛いのにローブで隠してしまうのね。」
「そうだね。でも、ローブ着ているから私たちマグルで流行っているようにスカートを短くしても怒られないかも!」
「エミィ!ホグワーツは寮での共同生活なんだよ、きちんと危機感を持って行くんだ。じゃないと私の可愛いエミィがオオカミの毒牙に…」
「もう心配しすぎよダディ。私たちまだ11歳だよ。」
「でも…!」
買い物も残るはペットと杖のみだ。
杖は一番魔女っぽくて楽しみという理由から先にペットを選ぶ運びとなった。
本当はタルトを連れて行ければ心強いが、手紙に犬を連れてきてもいいとは書いていなかったし、彼も年をとっている。
離れてしまうが彼には馴染みある我が家で最後の時をゆっくり過ごして欲しいと家族の意見が一致した。
彼と同じくらいもしくはもっと仲良くなれる素敵なペットを見つけようと意気揚々と魔法動物ペットショップに足を踏み入れる。
店先からフクロウが沢山並んでおり、中に入っても⅔ほどがフクロウだった。
マクゴナガル女史によると魔法界のフクロウは手紙を運んでれるらしく、そういった面で選ぶ人が多いのだろう。
手紙を好きな時に送れることはとても魅力的なので、エミリアはフクロウのエリアに足を進めた。
エミリアはその動物と仲良くなるほど意思疎通ができるようになる。
そのためここに並ぶ動物達に対してはせいぜい機嫌がいいのかや何かを要求しているらしい、ぐらいの感情しか伝わらない。
その中で、一際強い意志を感じたエミリアは一羽の鷲の前で足を止めた。
「ああ、お嬢さん。そいつはルーマニアからここに来たばかりでまだ幼体なんだが、何分気性が荒くてね。啄まれても大変だからあまり近づかない方がいい。」
「でもおじさん、この子私と一緒に来たいみたい。」
「なんだって?」
鋭くこちらを見つめる青く縁どられた目から視線を外さないまま、エミリアは右腕を差し出す。
途端、躊躇なくエミリアの細腕に優しく降り立った黒いその鷲は媚びるように可愛らしくキュイっと鳴いて見せた。
「これは驚いた。そいつが懐くなんてなぁ。可愛い魔女の卵のお嬢さん、良かったらそいつを君の新たな門出を祝う友として連れて行ってあげないかな?」
「うれしいです!あ…でも、ホグワーツにこの子を連れて行けるでしょうか?」
「心配には及ばんとも。この店で扱う動物は全て魔法動物だからね。ホグワーツで一緒に暮らせるとも。」
「ならこの子にします!マム!ダディ!私のペットはこの子にするわ!!」
幼体でも十分かんろくをもつ鷲を平気で持ってきた娘にまたもや父は腰を抜かした。
さすがの母も驚いてはいたのでともに買ったケージに鷲を入れてやる。
金属製の重厚なゲージはエミリアには結構な荷物だったが、父は腰が引けているしなによりこの子が嫌そうだったのでエミリアが両手で抱えることになった。
素敵な出会いをしたこの子には、良い友達になってくれるよう微かな記憶を頼りにきょうすけと名付けた。
きょうすけは知らない国の言葉だけれど、とても馴染みがある。
この子はまだ幼体らしいが、既に成体のフクロウほど大きい。
ショップの店員の話では、親はこの倍ほどあったそう。
大きくなったら肩には乗せてあげられないが、膝の上に乗せて撫でてあげたい。