幼少期
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ずっと思っていたのだけれど、やっぱり真太郎くんはとんでもなく運が悪い。
二人でいるときはお互いに気をつけているので(真太郎くんはなんとわたしが運動音痴だからなんでもないところでも転ぶと思っている!)顔を隠したオジサンに下校時に追いかけられたこと以外これといった災難には出くわしていない。
でも、この間真太郎くんは旧体育館の男子トイレで水浸しになっていたし、班が分かれた総合の授業ではウサギ小屋に閉じ込められていた。
もうすぐクラス分けがあってそこで別れてしまったら一年間ずっと彼はまともに学校生活を送れないかも知れない。
どうしても心配なので、今日はすこしだけより道してお稲荷様のいる神社に行くことにした。
ここまで神がかった不運は神様にすがるしかないわ。
御年7歳にしてふたりの児童は人間の限界を感じていた。
パンッパンッ
ちゃんと5円玉を奉納してふたりで手を合わせる。
どうぞ、真太郎くんに人並みのツキを運んでください。
#
なんとなんと、お参りに行って4日間真太郎くんは“普通”に過ごせていた!
緑間邸の屋根付きガレージに駐めてあったはずの真太郎くんの自転車に鳥のふんがついている以外、なにもなかったの。
ほんとうによかった。
これは定期的に神社に行かないとね。
「真太郎くんは不思議な運命があるのかも知れないね。」
「運命?」
「そう。この間見た映画でも男の子が運命にしたがって王子様を王様にしていたでしょう?」
「うん…。俺にも運命があるのか?」
「それは私にも分からないけれど、一人でいるといろいろ巻き込まれちゃう真太郎くんの運命は平凡なものではきっとないわ。」
なんて、ファンタジーはあまり読まない真太郎くんには駄法螺ものの考え方ね。
もう変なこと言ったのは分かっているからそんなに吃驚しないで!
二人でいるときはお互いに気をつけているので(真太郎くんはなんとわたしが運動音痴だからなんでもないところでも転ぶと思っている!)顔を隠したオジサンに下校時に追いかけられたこと以外これといった災難には出くわしていない。
でも、この間真太郎くんは旧体育館の男子トイレで水浸しになっていたし、班が分かれた総合の授業ではウサギ小屋に閉じ込められていた。
もうすぐクラス分けがあってそこで別れてしまったら一年間ずっと彼はまともに学校生活を送れないかも知れない。
どうしても心配なので、今日はすこしだけより道してお稲荷様のいる神社に行くことにした。
ここまで神がかった不運は神様にすがるしかないわ。
御年7歳にしてふたりの児童は人間の限界を感じていた。
パンッパンッ
ちゃんと5円玉を奉納してふたりで手を合わせる。
どうぞ、真太郎くんに人並みのツキを運んでください。
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なんとなんと、お参りに行って4日間真太郎くんは“普通”に過ごせていた!
緑間邸の屋根付きガレージに駐めてあったはずの真太郎くんの自転車に鳥のふんがついている以外、なにもなかったの。
ほんとうによかった。
これは定期的に神社に行かないとね。
「真太郎くんは不思議な運命があるのかも知れないね。」
「運命?」
「そう。この間見た映画でも男の子が運命にしたがって王子様を王様にしていたでしょう?」
「うん…。俺にも運命があるのか?」
「それは私にも分からないけれど、一人でいるといろいろ巻き込まれちゃう真太郎くんの運命は平凡なものではきっとないわ。」
なんて、ファンタジーはあまり読まない真太郎くんには駄法螺ものの考え方ね。
もう変なこと言ったのは分かっているからそんなに吃驚しないで!