幼少期
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こどもの身体だから勝手が違うとかそう思っていたのだけれど、それが言い訳にきこえてしまうほど今の私は運動ができない。
体育の時間に平均台(といっても高さは10cmほど)を乗る機会があったが私は三歩しか歩けなかった。
真太郎くんはあの上で走っていたし、他の子も普通に歩いていたのに…。
直径20cmぐらいのすごくやわらかいボールで真太郎くんと遊んだこともあったけれど、私は真太郎くんのところまで投げることもできなければ彼のボールをキャッチすることもできなかった。
始めはちゃんとやって!、と怒っていた真太郎くんもアスレチックで階段すら手を付かないと登れなかった姿を見てから何も言わずに私が取りこぼすボールを私を追い抜いて拾ってはまた投げてくれるようになった。
ここで馬鹿にしたり仲間はずれにしないところが真太郎くんのほんとうに良いところだと思うの。
だから私は基本的にお外の遊びが好きではなくて、真太郎くんが遊んでいるところを近くで泥団子やクローバー探しをしながら見守るのが常だ。
「た、立てない…。」
やはり私にスケートは600年早かったようでシューズを履く椅子から一歩も動けないでいた。
真太郎くんも最初は私の手を引っ張ってくれようとしたが、あとから追いかけるね、というとあっさりスケートを乗りこなしてリンクいっぱいを滑りまくっている。
息子の出来が良いことを確認したおじさまはもどって私と練習してくれたが、やっぱり立てない私に苦笑を零して、抱っこで滑ってくれることになった。
背の高いおじさまの目線で疑似スケートを体験していると真太郎くんがつまらなそうな顔で戻ってきた。
「真太郎くんはほんとにすごいわねぇ、すぐ滑っちゃったわ!」
「真太郎どうした?」
真太郎くんは私のスケートシューズをぺちぺちたたく。
おりてほしいのかもしれないけど、ここで降りたら私は冷たい氷に腰を下ろすことになるので首を横に振る。
「俺が手を繋げばすべれるのだよ。」
「いや、まだ夢子にはあぶないだろう。俺が連れて行くから先に滑ってくれ」
おじさまも却下したのに、まだ真太郎くんはシューズをたたいて私たちを見上げる。(睨んでいる?)
そんな攻防がしばらく続くと、急におじさまが笑い出した。
体育の時間に平均台(といっても高さは10cmほど)を乗る機会があったが私は三歩しか歩けなかった。
真太郎くんはあの上で走っていたし、他の子も普通に歩いていたのに…。
直径20cmぐらいのすごくやわらかいボールで真太郎くんと遊んだこともあったけれど、私は真太郎くんのところまで投げることもできなければ彼のボールをキャッチすることもできなかった。
始めはちゃんとやって!、と怒っていた真太郎くんもアスレチックで階段すら手を付かないと登れなかった姿を見てから何も言わずに私が取りこぼすボールを私を追い抜いて拾ってはまた投げてくれるようになった。
ここで馬鹿にしたり仲間はずれにしないところが真太郎くんのほんとうに良いところだと思うの。
だから私は基本的にお外の遊びが好きではなくて、真太郎くんが遊んでいるところを近くで泥団子やクローバー探しをしながら見守るのが常だ。
「た、立てない…。」
やはり私にスケートは600年早かったようでシューズを履く椅子から一歩も動けないでいた。
真太郎くんも最初は私の手を引っ張ってくれようとしたが、あとから追いかけるね、というとあっさりスケートを乗りこなしてリンクいっぱいを滑りまくっている。
息子の出来が良いことを確認したおじさまはもどって私と練習してくれたが、やっぱり立てない私に苦笑を零して、抱っこで滑ってくれることになった。
背の高いおじさまの目線で疑似スケートを体験していると真太郎くんがつまらなそうな顔で戻ってきた。
「真太郎くんはほんとにすごいわねぇ、すぐ滑っちゃったわ!」
「真太郎どうした?」
真太郎くんは私のスケートシューズをぺちぺちたたく。
おりてほしいのかもしれないけど、ここで降りたら私は冷たい氷に腰を下ろすことになるので首を横に振る。
「俺が手を繋げばすべれるのだよ。」
「いや、まだ夢子にはあぶないだろう。俺が連れて行くから先に滑ってくれ」
おじさまも却下したのに、まだ真太郎くんはシューズをたたいて私たちを見上げる。(睨んでいる?)
そんな攻防がしばらく続くと、急におじさまが笑い出した。