幼少期
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40年連れ添った旦那が、とても久しぶりだった夫婦二人の旅行の直前に入院してそのまま両手から水がこぼれ落ちるように逝ってしまった。
昔から、落ち着いている、いつも冷静だと言われていて自分でもそう思っていたのだけれど、お父さんに置いて行かれたことが悲しくてすぐに体調を崩してしまった。
こんなにすぐに後を追ったらお父さんにあきれられちゃうかもしれないけど、でもまた隣を歩けるのならそれが良いわね。
二人の息子も結婚するのはもう少し先になりそうだけれど、立派に親の元から旅立ってくれた。孫が生まれたお友達もいたからそれは少しだけ心残り。
最後に息子二人の顔を見て安心して、私は心地よい眠気に身を委ねた。
#
もう心の残りはなくて、旦那が待つ河の向こう側に行くと思っていたのに、気がついたら痩せ細ってしまっている女性にミルクを与えられていた。
__いったい、どういうことなの?
やつれたその女性は一日中私を抱いていて、それはとても心地がよかったけれど誰も私たちが過ごす部屋に訪ねてくる者はいない。
一日のほとんどを寝て過ごしているから気がつかないだけかも、なんて思っていたけれど目が覚めればいつもその女性が居るしどうやらこの状況には訳があるようだった。
#
私が立ち上がって壁までいけるようになった頃、この部屋に緑色の頭髪の男性が訪ねてくるようになった。
あまりに派手な色でよもや母を守らなければなんて、腕すら満足に動かせない身体で考えた刻もあったが結局それは杞憂だった。
その後すぐに私たちは別の部屋に移って、最初に来た緑色の男性以外にもたくさんの人が訪れて母がみるみる活気溢れる女性に変わった。
母が私をずっと抱かなくなって、私はもう一人の赤ん坊と一緒にすごすことが増えた。
私は意識が自立していたからほとんど泣くことがないけれど同じベッド寝ている男の子は眠りから覚めるとすぐに泣く元気な子供だ。
遠い昔の気持ちが蘇って、男の子が泣きそうになるときはうまく動かない手や脚を使って彼に触れあって、そのうち彼も私が隣でいることに安心してくれるようになった。
昔から、落ち着いている、いつも冷静だと言われていて自分でもそう思っていたのだけれど、お父さんに置いて行かれたことが悲しくてすぐに体調を崩してしまった。
こんなにすぐに後を追ったらお父さんにあきれられちゃうかもしれないけど、でもまた隣を歩けるのならそれが良いわね。
二人の息子も結婚するのはもう少し先になりそうだけれど、立派に親の元から旅立ってくれた。孫が生まれたお友達もいたからそれは少しだけ心残り。
最後に息子二人の顔を見て安心して、私は心地よい眠気に身を委ねた。
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もう心の残りはなくて、旦那が待つ河の向こう側に行くと思っていたのに、気がついたら痩せ細ってしまっている女性にミルクを与えられていた。
__いったい、どういうことなの?
やつれたその女性は一日中私を抱いていて、それはとても心地がよかったけれど誰も私たちが過ごす部屋に訪ねてくる者はいない。
一日のほとんどを寝て過ごしているから気がつかないだけかも、なんて思っていたけれど目が覚めればいつもその女性が居るしどうやらこの状況には訳があるようだった。
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私が立ち上がって壁までいけるようになった頃、この部屋に緑色の頭髪の男性が訪ねてくるようになった。
あまりに派手な色でよもや母を守らなければなんて、腕すら満足に動かせない身体で考えた刻もあったが結局それは杞憂だった。
その後すぐに私たちは別の部屋に移って、最初に来た緑色の男性以外にもたくさんの人が訪れて母がみるみる活気溢れる女性に変わった。
母が私をずっと抱かなくなって、私はもう一人の赤ん坊と一緒にすごすことが増えた。
私は意識が自立していたからほとんど泣くことがないけれど同じベッド寝ている男の子は眠りから覚めるとすぐに泣く元気な子供だ。
遠い昔の気持ちが蘇って、男の子が泣きそうになるときはうまく動かない手や脚を使って彼に触れあって、そのうち彼も私が隣でいることに安心してくれるようになった。
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