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第1章

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ハートの城はその名のとおり、ハートがたくさん使われたメルヘンなお城だった。でもテーマパークのようなチープな印象を受けないのでプレハブでできたお城とはやはりひと味ちがう。

クローバーの塔を出立するときはやはりナイトメアとグレイに結構引き留められ、私も安全だと思える場所を手放しがたかったがアリスが迎えに来てくれたのでこうしてお城まで訪れた。ちなみに白ウサギさんは今日はちゃんと仕事しているらしい。

クローバーの街すらまったく来たことがなくて、そう言ったらアリスにとても驚かれた。
「まさか、ユリウス並の引きこもりなんじゃ…」
なんて言われた。
アリスは始めハートの国にやってきてそこには時計屋という役持ちがいた。彼ほどのワーカーホリックで引きこもりを知らないとはアリスの言葉である。

私は引きこもりというより重火器が怖くて外出を控えていた、と言い訳するとアリスはなんだか後ろめたそうに目を泳がせた。アリスは時計塔に落とされていきなり唇を奪われ、時計塔を追い出され、銃を突きつけられ、破壊の音楽を聴かされてとすごくたいへんな目に遭っていたらしい。

「私、グレイに迎えにきてもえてアリスに此処のことについて教えてもらえて良かった。ありがとうアリス。」

「と、当然よ夢子。私たち余所者同士なんだから力を貸すのは当たり前だわ。」

「うん、アリスに会えてよかった。」

夢子ったら!照れるからもういいわよ!」

__アリスは意外と照れ屋、と。ペーター・ホワイトには結構すごいこと言われても平静としていたのに。



「面を上げよ。もっと近うよれ夢子。」

アリス曰く仕事中で謁見の間に行く予定だったが、薔薇の咲き誇る庭園で優雅にティーブレイクを楽しむ女王様に挨拶をしたら、お茶会に参加することを許された。

「ふふふ、2人目の余所者にわらわは非常に興味をひかれておる。なにか話してみせよ。」

首をはねまくる物騒な女王様と聞いていたのに、ビバルディは初めからすごく友好的に接してくれる。

とりあえず、共通の友人であるアリスと彼女の世界が私のいたところとは別であることを話すとビバルディと呼ぶ権利を与えてくれた。

「それで?ずいぶんと持ち物が少ないようじゃが、塔の連中はおまえになにも与えなかったのか?」

「ううん、会合用のドレスはくれたし塔では好きなだけご飯やお菓子をもらえたよ。」

「ふんあのドレスか、男共が好きそうな甘々じゃったな。あれが気に入らなくて今もその地味な服を着ておるのだろう?」

「やっぱりあの服って、ナイトメアたちの趣味ってこと?たしかにナイトメアもフリル付いてたし…。」

普段から赤いドレスを着こなすビバルディには、この一般的な制服も地味な服と疎むもののよう。
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