第1章
夢小説設定
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先日の会議で、私はクローバーの塔以外の領地を回ることになった。いちおう自己紹介はしたが、一部の人しか聞いていなかったし。だが、クローバーの塔を出ることは決定された。『2人目の余所者のゲーム』を進めるために領地を回る必要があるらしい。
この世界には下校途中に迷い込んだので、たいした持ち物はないがスクールバッグを持ち、ここに来たときのように帝丹高校の制服を着て出発の準備を与えられた部屋で進める。着の身着のままだった私にナイトメアたちは会合用の黒いドレス(やたらとフリルが多くて私の童顔に磨きがかかるデザイン…)を用意してくれて、それはもらっていこうと思う。
コンコンコンッ
__? 誰だろう、グレイたちは私が部屋で荷造りしていることを知っているはずなのに。
扉を開けると、そこには洋服を着た白ウサギとエプロンドレスの少女がいた。
「いきなり、ごめんなさい。私はアリス=リデル、あなたと同じ余所者よ。」
__ああ、この子が!推定最重要人物の少女は向こうから来てくれた。
「初めまして。中へどうぞ?」
「ありがとう!ごめんね、邪魔してしまって。」
「アリスが訪ねてくださったんですから、きちんともてなしてください。」
アリスという少女を招き入れると、彼女の腕にいたウサギが急に人の言葉をしゃべったのでぎょっとしてしまった。
「えっ、え!」
「もう、ペーター!!おとなしくする約束で連れてきたんだから静かにして!」
「…はいアリス、もうしゃべりません。おとなしくあなたの可愛いウサギさんにもどります。」
「驚いたわよね、これはいまはウサギ型なんだけどほんとうはうさぎ耳の男の人でね。」
「…もしかして、ハートの城の宰相で白ウサギって呼ばれている人ですか?」
「ええそう!ペーター・ホワイトよ。あなたに危害を加えないように私が抱えているから同席させてもいいかしら?」
__ぱっと見耳だけうさぎだったのにうさぎになれるということはうさぎよりの生物…?
うさぎのゲシュタルト崩壊を起こしそう。動物耳の人間については深く考えてはいけない問題のようだ。
「もちろんいいですよ。
改めまして、夢子・夢宮です。挨拶が遅れてごめんなさい。あなた方のことはナイトメアに教えてもらいました。よろしくお願いします。」
「そうなの、よろしくね!ねぇ年も近そうだしそんなに堅くならないで。私たち同じ境遇だから仲良くなれると思うの。」
1人目の余所者は、話に聞いていたとおり話しやすくてそして2人目の余所者を歓迎していた。とりあえず、部屋に備えてあるコーヒーとお菓子(ナイトメアの執務室から失敬した)を出して、私たちの状況や元の世界について話した。
お互い学校に通い、アルバイトもして、兄弟がいてと似たような環境だったけど国も時代も違うようだった。けど、元の世界は時計が戻ったりしないし銃を四六時中携えるような場所ではなかったことが分かりこの世界について共感できるところも多々あった。
「ねぇ夢子、他の領地を回るのよね。まずは私が滞在している城に来ない?」
「うん。アリスがいるならそこから行きたいな。」
「…フンッ、誰にも招かれずに来る余所者なんて聞いたことありません。ねえ僕の愛しいアリス、こんな得体の知れない女なんかより僕と遊びに行きましょうよ。」
「ペーター!邪魔しないで!」
なんどかこのうさぎさんが物騒な発言を挟んできたが、すぐさまアリスが牽制して無事に余所者達のお茶会は閉会した。
この世界には下校途中に迷い込んだので、たいした持ち物はないがスクールバッグを持ち、ここに来たときのように帝丹高校の制服を着て出発の準備を与えられた部屋で進める。着の身着のままだった私にナイトメアたちは会合用の黒いドレス(やたらとフリルが多くて私の童顔に磨きがかかるデザイン…)を用意してくれて、それはもらっていこうと思う。
コンコンコンッ
__? 誰だろう、グレイたちは私が部屋で荷造りしていることを知っているはずなのに。
扉を開けると、そこには洋服を着た白ウサギとエプロンドレスの少女がいた。
「いきなり、ごめんなさい。私はアリス=リデル、あなたと同じ余所者よ。」
__ああ、この子が!推定最重要人物の少女は向こうから来てくれた。
「初めまして。中へどうぞ?」
「ありがとう!ごめんね、邪魔してしまって。」
「アリスが訪ねてくださったんですから、きちんともてなしてください。」
アリスという少女を招き入れると、彼女の腕にいたウサギが急に人の言葉をしゃべったのでぎょっとしてしまった。
「えっ、え!」
「もう、ペーター!!おとなしくする約束で連れてきたんだから静かにして!」
「…はいアリス、もうしゃべりません。おとなしくあなたの可愛いウサギさんにもどります。」
「驚いたわよね、これはいまはウサギ型なんだけどほんとうはうさぎ耳の男の人でね。」
「…もしかして、ハートの城の宰相で白ウサギって呼ばれている人ですか?」
「ええそう!ペーター・ホワイトよ。あなたに危害を加えないように私が抱えているから同席させてもいいかしら?」
__ぱっと見耳だけうさぎだったのにうさぎになれるということはうさぎよりの生物…?
うさぎのゲシュタルト崩壊を起こしそう。動物耳の人間については深く考えてはいけない問題のようだ。
「もちろんいいですよ。
改めまして、夢子・夢宮です。挨拶が遅れてごめんなさい。あなた方のことはナイトメアに教えてもらいました。よろしくお願いします。」
「そうなの、よろしくね!ねぇ年も近そうだしそんなに堅くならないで。私たち同じ境遇だから仲良くなれると思うの。」
1人目の余所者は、話に聞いていたとおり話しやすくてそして2人目の余所者を歓迎していた。とりあえず、部屋に備えてあるコーヒーとお菓子(ナイトメアの執務室から失敬した)を出して、私たちの状況や元の世界について話した。
お互い学校に通い、アルバイトもして、兄弟がいてと似たような環境だったけど国も時代も違うようだった。けど、元の世界は時計が戻ったりしないし銃を四六時中携えるような場所ではなかったことが分かりこの世界について共感できるところも多々あった。
「ねぇ夢子、他の領地を回るのよね。まずは私が滞在している城に来ない?」
「うん。アリスがいるならそこから行きたいな。」
「…フンッ、誰にも招かれずに来る余所者なんて聞いたことありません。ねえ僕の愛しいアリス、こんな得体の知れない女なんかより僕と遊びに行きましょうよ。」
「ペーター!邪魔しないで!」
なんどかこのうさぎさんが物騒な発言を挟んできたが、すぐさまアリスが牽制して無事に余所者達のお茶会は閉会した。