第1章
夢小説設定
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あれからピンク色のネコチャンと帽子を被った茶色のネズミがまた追いかけっこを始め双子もそれに混ざってしまった。私を中心半径100Mぐらいの中をぐるぐるしているみたいで、姿は見えたりみえなかったりするが声は聞こえている。だが今はそれどころではないので、彼らの声をよそに近くの切り株に腰掛けた。
___たいした苦労もなくこの世界の重要人物、役持ちと余所者と知り合ったけれどとくになにが起こることはなかったわ…。
例えば、やっぱり君は僕の運命の人だ!僕の思いが君を世界に呼び寄せたんだ!!とか。
例えば、過去に出会った人物がこの世界を使って復讐を目論見しているようだとか。
例えば、1人目の余所者の代わりを誰かが望んでいるとか。
一番可能性が高いのは余所者身代わり説だが、私とアリスは背格好や性格が似ているということは特になく私のゲームとは考えにくい。アリスは始めに言われているようにみんなから好かれているから私をスケープゴートにして、というわけでもなさそうだし。
この世界はどうやら『不思議の国のアリス』に寄せられたもののようだが、そうするとやっぱりこの国はアリスの夢であることになる。彼女の望む夢の世界で彼女の望み通りに皆に好かれる。そんな世界で2人目の余所者に求められるゲームとは何なのだろうか。
___罪悪感、帰還への責任感、…仲間?
「ねぇ、どうしたの?どうしたの。疲れちゃった?お腹空いた?お腹空いてるの?」
いつの間にか目の前にさっきのネズミの男の子がいた。こちらに視線を合わせるように屈みながらこちらをのぞき込んでいる。
こんなに鮮やかなグリーンアイは初めて見る。最も魅力的な虹彩の色とも呼ばれているその瞳はすこし重そうな瞼が被っている。片方だけ帽子から出ている耳は分厚くて茶色くてフアフアしてみえる。
「ううん、変な森だからちょっと観察してただけだよ。」
「変?変ってこの森が?変なこと言うね夢子。変って、ちゅう」
「私の居たところでは木にドアなんかついてなかったし。…ところで、ピアスはネズミの子なの?」
「うん、そう。俺はネズミだよ、ちゅうちゅう。ネズミきらい?」
「ネズミって言うネズミは見たことないからなぁ。ハムスターは好きよ。ピアスはハムスターとはちがうの?」
「えハムスター?ちがうよ。俺は眠りネズミだもん。あいつらも仲間だけど、俺はあんなに弱っちくないよ。ちゃんと自分で逃げられるもうちょっと強いネズミなんだ。」
「そうなんだ、でも仲間なら眠りネズミも好きかも。」
そういうとピアスは目に見えて喜んで、抱きついてキスを迫ってきた。すぐそばに双子たちがいたのですぐに止めてくれたが。
___たいした苦労もなくこの世界の重要人物、役持ちと余所者と知り合ったけれどとくになにが起こることはなかったわ…。
例えば、やっぱり君は僕の運命の人だ!僕の思いが君を世界に呼び寄せたんだ!!とか。
例えば、過去に出会った人物がこの世界を使って復讐を目論見しているようだとか。
例えば、1人目の余所者の代わりを誰かが望んでいるとか。
一番可能性が高いのは余所者身代わり説だが、私とアリスは背格好や性格が似ているということは特になく私のゲームとは考えにくい。アリスは始めに言われているようにみんなから好かれているから私をスケープゴートにして、というわけでもなさそうだし。
この世界はどうやら『不思議の国のアリス』に寄せられたもののようだが、そうするとやっぱりこの国はアリスの夢であることになる。彼女の望む夢の世界で彼女の望み通りに皆に好かれる。そんな世界で2人目の余所者に求められるゲームとは何なのだろうか。
___罪悪感、帰還への責任感、…仲間?
「ねぇ、どうしたの?どうしたの。疲れちゃった?お腹空いた?お腹空いてるの?」
いつの間にか目の前にさっきのネズミの男の子がいた。こちらに視線を合わせるように屈みながらこちらをのぞき込んでいる。
こんなに鮮やかなグリーンアイは初めて見る。最も魅力的な虹彩の色とも呼ばれているその瞳はすこし重そうな瞼が被っている。片方だけ帽子から出ている耳は分厚くて茶色くてフアフアしてみえる。
「ううん、変な森だからちょっと観察してただけだよ。」
「変?変ってこの森が?変なこと言うね夢子。変って、ちゅう」
「私の居たところでは木にドアなんかついてなかったし。…ところで、ピアスはネズミの子なの?」
「うん、そう。俺はネズミだよ、ちゅうちゅう。ネズミきらい?」
「ネズミって言うネズミは見たことないからなぁ。ハムスターは好きよ。ピアスはハムスターとはちがうの?」
「えハムスター?ちがうよ。俺は眠りネズミだもん。あいつらも仲間だけど、俺はあんなに弱っちくないよ。ちゃんと自分で逃げられるもうちょっと強いネズミなんだ。」
「そうなんだ、でも仲間なら眠りネズミも好きかも。」
そういうとピアスは目に見えて喜んで、抱きついてキスを迫ってきた。すぐそばに双子たちがいたのですぐに止めてくれたが。
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