第1章
夢小説設定
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「こら離れろよピアス!」
「そうだぞ、ネズミのくせに夢子に抱き着くなんて生意気だぞ!尻尾を切り刻んで毛皮を履いじゃうぞ!」
女の子に急に後ろから抱き着いてきた無作法者の名前はピアスというらしい。ダムいわくネズミらしいので、森にいる役持ちの可能性が出てきた。
なるほど、たしかに横を向くと茶色くて丸い耳が見える。
正面を向くとディーのとなりに真っピンク色の猫耳少年がナイフとフォークを両手にこちらを見つめている。いやよく見ると猫の目が縦に開いているので後ろのネズミさんを狙っているのだろう。
「おい、ピアス。女の子に急に抱き着いしたら痴漢扱いされるぜ。変態ネズミ。」
「ぴ!?変態!?痴漢?!!ひどい、ひどいよボリス!!」
「違うってんならその子から離れろよバカネズミ。」
「ぴ、ぴ~~!!」
ピンク色の猫さんに詰められてしぶしぶ私に巻き付けてあった腕を緩めて、こちらの顔を覗いてきた。
「あれ?迷子の女の子だ。迷子の余所者だ。」
「やっぱりこのあいだ夢魔さんの隣にいた子か。こんにちは、俺はチェシャ猫ボリス=エレイ。」
「俺はピアスだよ。ピアス=ヴィリエ、眠りネズミのピアスだよ。ねぇちゅうしてもいい?」
「ちゅう?」
せっかく緩んでいた腕に力が入って今度は向き合った姿勢で彼が近づいてくる。
…とおもったら目の前をキラリと光るなにかが横切った。
「っ!」
「ぴっぴ~~!なにするんだよボリス!」
「おまえのほうがなにすんだよ、夢子が固まってるだろう。いきなりキスしようとするなんてほんとに頭も弱いネズミだな。」
ピアスが離れてようやく横を向くと先ほどピンク色の猫ボリスが右手に持っていたナイフが気に深く刺さっていた。またキスを迫られたり今度はフォークが飛んできても大変なので慌てて双子の影に行く。
ディーもダムもうれしそうに私の両脇を陣取って動物な彼らに斧の切っ先を向けた。
「バカネズミ!夢子に近づくなよ!夢子は僕らの夢子なんだからな!」
「そうだそうだ、ボリスも夢子はとってもか弱いんだから急にナイフを投げつけるなんてひどいよ。」
この世界の標準規格には到底達していないので、ディーのか弱い発言も特に取り消さずにしておく。それで銃やナイフを突きつけられなくなるのならか弱い少女万歳だ。投げつけられたりしなければ食事用のナイフはどうということはないが…
「そうだぞ、ネズミのくせに夢子に抱き着くなんて生意気だぞ!尻尾を切り刻んで毛皮を履いじゃうぞ!」
女の子に急に後ろから抱き着いてきた無作法者の名前はピアスというらしい。ダムいわくネズミらしいので、森にいる役持ちの可能性が出てきた。
なるほど、たしかに横を向くと茶色くて丸い耳が見える。
正面を向くとディーのとなりに真っピンク色の猫耳少年がナイフとフォークを両手にこちらを見つめている。いやよく見ると猫の目が縦に開いているので後ろのネズミさんを狙っているのだろう。
「おい、ピアス。女の子に急に抱き着いしたら痴漢扱いされるぜ。変態ネズミ。」
「ぴ!?変態!?痴漢?!!ひどい、ひどいよボリス!!」
「違うってんならその子から離れろよバカネズミ。」
「ぴ、ぴ~~!!」
ピンク色の猫さんに詰められてしぶしぶ私に巻き付けてあった腕を緩めて、こちらの顔を覗いてきた。
「あれ?迷子の女の子だ。迷子の余所者だ。」
「やっぱりこのあいだ夢魔さんの隣にいた子か。こんにちは、俺はチェシャ猫ボリス=エレイ。」
「俺はピアスだよ。ピアス=ヴィリエ、眠りネズミのピアスだよ。ねぇちゅうしてもいい?」
「ちゅう?」
せっかく緩んでいた腕に力が入って今度は向き合った姿勢で彼が近づいてくる。
…とおもったら目の前をキラリと光るなにかが横切った。
「っ!」
「ぴっぴ~~!なにするんだよボリス!」
「おまえのほうがなにすんだよ、夢子が固まってるだろう。いきなりキスしようとするなんてほんとに頭も弱いネズミだな。」
ピアスが離れてようやく横を向くと先ほどピンク色の猫ボリスが右手に持っていたナイフが気に深く刺さっていた。またキスを迫られたり今度はフォークが飛んできても大変なので慌てて双子の影に行く。
ディーもダムもうれしそうに私の両脇を陣取って動物な彼らに斧の切っ先を向けた。
「バカネズミ!夢子に近づくなよ!夢子は僕らの夢子なんだからな!」
「そうだそうだ、ボリスも夢子はとってもか弱いんだから急にナイフを投げつけるなんてひどいよ。」
この世界の標準規格には到底達していないので、ディーのか弱い発言も特に取り消さずにしておく。それで銃やナイフを突きつけられなくなるのならか弱い少女万歳だ。投げつけられたりしなければ食事用のナイフはどうということはないが…