第1章
夢小説設定
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____で、ここはいったいどこ?
夢子は瞬きを繰り返してみるが、この状況は一向に変わることはなかった。
あたりを見渡しても、既視感を覚えるものはない。というか、なんだか目を疑うような鮮やかな巨大キノコやぐにゃぐにゃの矢印型の看板が目につく。
まさか、この木にはドアが張り付いているように見える。
「もしかして、死んだとか…。それかまだ目を覚ましてなくて、これは夢の世界…?」
どうか後者であってほしいと願わずにはいられない。
さすがに誘拐という線はないだろう。たとえ攫われてたとしても犯人がいないのなら人を探して状況を確認すれば最悪の事態にはならないだろう。
少し落ち着いてくると、街の喧騒のような音が聞こえてくる。
夢子はひとまず、人がいると思われる方向に歩き出した。
しばらくすると森を抜けることができた。
人通りにほっとしたのもつかの間だった。
石畳の道にレンガの建物の街並み
まるで欧州の旧市街のような風景
だが、服装だけみるとかなり近代に近い者が多い。
ミニスカはいないが、女性も膝丈のスカートをはいている。
この時代が混ざっているようなご都合主義な感じは!!そこはかとなく感じる 二 次 元 臭
「まさか、いまはやりの転成したらなんとかだった的な展開…
いや、死んだと決まったわけじゃないし身長はそのままだからトリップか……?」
突っ込むところはそこではない
お約束な展開が始まってしまうのかとすこしわくわくしていると、とんでもない爆音が轟いた。
続いて吹いた強風にあおられ、夢子は地面に倒れ込んだ。
悲鳴が上がり、周囲の人たちが一斉に走り去っていく。
夢子は状況を確認しようと、手をつきながら起き上がり後ろを振り返る。
30mほど先の建物が爆破されたようだった。
あまりの非日常に、一瞬動きを止めた夢子だったが我に返りすぐに逃げようと立ち上がった。
だが、非日常はまだ続くようであった。
男たちの怒声と銃声が鳴り始めた。
__________まさか、ヤクザの抗争!?ここはどこ!!
とにかく、巻き込まれないよう目にはいった建物との隙間に入り身を潜めることにした。
建物の陰から銃撃戦をそっとのぞき見る。
早くここを離れるべきだが、むやみに出て行ける雰囲気ではないし元いた森から離れすぎるのも帰り道を失うようで出来なかった。
_____落ち着け、冷静になって周りを観察しなさい
深呼吸をし心を落ち着かせているとすぐに銃声の数が少なくなっていった。
建物の陰が様子をのぞくとナイフを両手に持った長身の男がこちらに背を向け返り血を浴びていた。
「ひっ」
男がこちらを振り向いた。いまの悲鳴が聞こえてしまったらしい。
男がナイフを腕にしまいながらこちらに歩いてきた。
振り向いた姿に驚いてしまったが、彼はナイフをしまいゆっくりと歩いてきてくれている。
先ほどの男たちを追い払ったようだし、私を害することはないかもしれない。
そう判断し、私もゆっくりと立ち上がり建物の影から男の前に歩み出た。
「もしかして、君は余所者だろうか」