このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

第1章

夢小説設定

本棚全体の夢小説設定
夢主の名字
夢主の名前
ファーストネーム
HP夢 愛称
ペットの名前

夢子、ごめんね。夢子がまさかこんなにか弱いと思わなくて…。」

夢子僕たちのせいでごめんね。僕も兄弟も悪気はなかったんだ。」

「そうなんだ、お姉さんはそんなことなかったから大丈夫かと思ったんだ。」

「ごめんね夢子反省してる、だから嫌わないで!」

そっくりな男の子達は将来有望な顔を存分に使ってうるうるとこちらの様子をうかがう。とちゅう「ちょっと、一言余計よ」と思わずと言ったようにアリスが口を挟もうとしてエリオットに諫められている。

「こちらこそ、突然倒れたりして驚かせてしまってごめんなさい。元の世界では刃物を持っている=犯罪事件だったから、私は刃物に慣れていないんです。」

「っそんな!じゃあとってもこわかったよね夢子…。」

「もうしないって約束するよ夢子。」

「だから嫌わないで!」

「嫌わないで嫌わないで。」

最初はあざとい感じがあったのに途中から本当に泣きそうになってしまったのでこちらも慌ててしまう。すぐ近くには銃をもった保護者が控えているから泣かないで!!

「じゃあ仲直りしよう、ディー、ダム。私も武器に慣れるよう頑張る。」

笑顔が引きつらないよう無心で二人に手を差し出し和解を申し出ると、おんなじ顔は同時にぱっと表情をかえて駆け寄って両手をとる。

そうやって仲直りの体裁を整えるとブラッドが含み笑いをしてこちらに視線をよこしてきた。

「それはそれは、さぞ怖い思いをしたようだ。無事に仲直り、ができてよかったよ。」

帽子屋さんがそう言ってアリスはぎょっとし、三月うさぎさんはきらきらとしなが彼の言葉に同意した。 

「ところで、お嬢さん。ハートの城には滞在したようだし、もちろん我が屋敷にも泊まっていくのだろう?先ほどの部屋を君の部屋として整えさせよう。ああ、2人目の余所者がいればしばらく退屈せずにすみそうだ。」

会合のときも思ったが、この人は人に意見を聞くと言うことを知らないのだろうか。私が何も言わないうちに帽子屋屋敷の滞在が決まっている。





夢子、この間は見送りもせずにごめんなさい。あなたもここに来て不安なのに、私はぜんぜんあなたのことを考えてあげられなかったわ。」

帽子屋のお茶会が終わって私も与えられた部屋に一度戻ると、今一度アリスが来た。すごく深刻そうな様子で、他人を慮ることができて責任感が強い立派な女性なのだと思う。

「そんな、謝ることなんてなにもないよアリス。こうして気にかけて、また訪ねてくれてありがとう。次は私からも会いに行くね。」

手をとれば握り返してくれたのでよかった。
16/19ページ
スキ