第1章
夢小説設定
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「ああ!」
「兄弟!あの子だ!」
ナイトメアがぶっ倒れてしまい塔が騒がしくなっている最中に私はスクールバッグを片手に帽子屋屋敷と呼ばれる場所に向かっていた。グレイが「門番の双子がいたら運が悪かったと思って回れ右で帰れ」といっていたのに、私が屋敷の大きさに吃驚している間に向こうに気がつかれてしまった。
少年達はそっくりな顔で似たようなことを言いながらわたしを取り囲んであーだこーだ騒いでいる。
「こんにちは。夢子・夢宮です。いま各領地を回っていて今日は帽子屋屋敷に伺いました。できれば誰か大人の方を呼んでほしいんだけど…。」
「ええ!大人なんか呼ばなくていいよ。」
「そうそう、僕たちがボスのところまで案内してあげる。特別にタダでいいよ~」
「え?えっとあなたたちは…たしか双子の門番さん?」
「あ、そっか。…うんそうだよ!僕はトゥイードル=ディー」
「僕がトゥイードル=ダムだよ。よろしくね。」
近くで見れば見るほどそっくりな双子。大きな斧を近づけてくるので彼らの顔を見ていないと卒倒しそうだ。二人の顔をじっと見つめていると二人はおんなじ顔におんなじ表情を浮かべる。あ、照れてる。
「兄弟、夢子が見つめてくるよ。どうしよう?」
「どうしよう兄弟、もしかして僕らに惚れちゃったのかな?」
「え?そうなの夢子!!」
「…私?」
たしかに、彼らにいま現在進行形でドキドキさせられているがそれは彼らのかっこよさに充てられたのでは断じてない。斧のきらめく刃面にくらくらする。
「あれ、夢子もお姉さん?」
「そういえばお姉さんと同じぐらいって言ってったっけ。でも、夢子はちっちゃいし、夢子で良いよね。」
「そうだね兄弟、夢子はちっちゃいな~!」
「ほんとほんと。それに、かわいいよね夢子って」
「そうだね足を削っちゃわなくても小さくて。かわいいかわいい」
本格的にくらくらしてきた。正直二人がなにを騒いでいるのかも分からない。
なんなら彼らが、小さい頃自宅に来た強盗犯と重なって見えている。
__おい!母親はどこだ!有希子は!?
__おい、いないならしょうがねぇだろ。金目のものとこいつだけで我慢しろ!
トラウマは克服できたと思っていたが、あの場面がフラッシュバックしてる。いや、案外冷静だからトラウマ自体は直っているのか?
「てめぇら、なにしてんだ!!?」
平衡感覚がなくなったと思ったら双子に両腕を捕まれていて、そのまま眠ってしまった。
「兄弟!あの子だ!」
ナイトメアがぶっ倒れてしまい塔が騒がしくなっている最中に私はスクールバッグを片手に帽子屋屋敷と呼ばれる場所に向かっていた。グレイが「門番の双子がいたら運が悪かったと思って回れ右で帰れ」といっていたのに、私が屋敷の大きさに吃驚している間に向こうに気がつかれてしまった。
少年達はそっくりな顔で似たようなことを言いながらわたしを取り囲んであーだこーだ騒いでいる。
「こんにちは。夢子・夢宮です。いま各領地を回っていて今日は帽子屋屋敷に伺いました。できれば誰か大人の方を呼んでほしいんだけど…。」
「ええ!大人なんか呼ばなくていいよ。」
「そうそう、僕たちがボスのところまで案内してあげる。特別にタダでいいよ~」
「え?えっとあなたたちは…たしか双子の門番さん?」
「あ、そっか。…うんそうだよ!僕はトゥイードル=ディー」
「僕がトゥイードル=ダムだよ。よろしくね。」
近くで見れば見るほどそっくりな双子。大きな斧を近づけてくるので彼らの顔を見ていないと卒倒しそうだ。二人の顔をじっと見つめていると二人はおんなじ顔におんなじ表情を浮かべる。あ、照れてる。
「兄弟、夢子が見つめてくるよ。どうしよう?」
「どうしよう兄弟、もしかして僕らに惚れちゃったのかな?」
「え?そうなの夢子!!」
「…私?」
たしかに、彼らにいま現在進行形でドキドキさせられているがそれは彼らのかっこよさに充てられたのでは断じてない。斧のきらめく刃面にくらくらする。
「あれ、夢子もお姉さん?」
「そういえばお姉さんと同じぐらいって言ってったっけ。でも、夢子はちっちゃいし、夢子で良いよね。」
「そうだね兄弟、夢子はちっちゃいな~!」
「ほんとほんと。それに、かわいいよね夢子って」
「そうだね足を削っちゃわなくても小さくて。かわいいかわいい」
本格的にくらくらしてきた。正直二人がなにを騒いでいるのかも分からない。
なんなら彼らが、小さい頃自宅に来た強盗犯と重なって見えている。
__おい!母親はどこだ!有希子は!?
__おい、いないならしょうがねぇだろ。金目のものとこいつだけで我慢しろ!
トラウマは克服できたと思っていたが、あの場面がフラッシュバックしてる。いや、案外冷静だからトラウマ自体は直っているのか?
「てめぇら、なにしてんだ!!?」
平衡感覚がなくなったと思ったら双子に両腕を捕まれていて、そのまま眠ってしまった。